飯能市一家殺害 斎藤容疑者は起訴されるか？
昨年１２月、飯能市でウィリアム・ビショップさんとその妻、娘が殺害された事件で、逮捕されていた斎藤淳容疑者は鑑定留置となっていました。その期間が延長され（精神鑑定が難航してか？）、８月４日に鑑定留置は終了したはずです
しかし、鑑定留置終了から１週間を経過しても、検察はまだ斎藤容疑者を起訴していません。このまま精神障害を理由に不起訴とするのか、あるいは起訴して刑罰に問えるのか注目されます
去年のクリスマスの朝に埼玉県飯能市の住宅で一家3人が殺害された事件で、警察は3人への殺害容疑で捜査している男について、殺害後に住宅に火を付けた疑いなどでも追送検しました。
斎藤淳（40）容疑者は去年12月25日朝、飯能市の住宅でこの家のウィリアム・ビショップさん（69）と妻の森田泉さん（68）、娘の森田ソフィアナ恵さん（32）を殺害した疑いなどで逮捕され、責任能力を調べる鑑定留置が行われていました。
警察は今月10日、斎藤容疑者について、犯行後に住宅に火を付けた非現住建造物等放火の疑いと複数の斧を持っていた銃刀法違反の疑いでも追送検しました。
現場では1階のリビングから出火していて、斎藤容疑者が事前に用意した灯油を使って火を付けたとみられます。
取り調べに対し、殺人や放火などについて「やっていない」と容疑を否認しています。
捜査関係者によりますと、斎藤容疑者の自宅からは血液が付いた服や手袋が見つかっています。
ビショップさんらはおととし8月から12月にかけて、車や自宅の門を傷付けられたとして、被害届を6回出していました。
このうち、斎藤容疑者はビショップさんの車に石を投げて壊した疑いで現行犯逮捕されるなど器物損壊容疑で3回逮捕されていましたが、いずれも不起訴になっています。
（東日本放送の記事から引用）
斎藤容疑者がなぜビショップさんを執拗に狙ったのか、本人の供述は得られていないようです（殺人も放火も否認しています）
上記の記事にもあるように斎藤容疑者はビショップさん宅の車を傷つけるなど、器物損壊を繰り返しており、いずれも逮捕はされていますが微罪という扱いだったのか起訴には至っていません
なぜ起訴しなかったのか、検察官の判断が気になるところです。警察は逮捕し、送検したはずであり、それ相応に証拠もあったと思われます。
もちろん、「あの時起訴していたら」というのは仮定の話ですから、本件の３人殺害という結果を食い止められたかどうかは分かりません
想像するに斎藤容疑者は何らかの被害妄想を抱いており、ビショップさんに自分が迫害されているとか、悪意を向けられているとか、命を狙われているとか、思い込んでしまったのでしょう
そして最後はビショップさん一家を殺害するしかないと結論付け、襲撃したものと考えられます
斎藤容疑者は自身の妄想を妄想だと認識していたのか、あるいは妄想であると分別できない状態にまで精神状態が悪化していたのか、そこを精神鑑定で解き明かせたかどうか、でしょう
鑑定終了からまだ起訴に至っていないとなれば、刑事責任能力を問えないとする鑑定結果が示されたのかもしれません
現在はさいたま地検が東京高裁と協議し、不起訴とするかどうか検討している状況でしょうか？
ただ、殺害されたビショップさん一家にすれば、「犯人は精神障害でした」で済まされる話ではないのであり、決着とはいきません
追記：斎藤容疑者は８月４日の鑑定留置を終えていますが、検察は２度目の鑑定留置を申し立て裁判所の許可を得ています。２度目の鑑定留置は１１月１０日までとなっています
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