千葉放火殺人 市倉被告に無期懲役判決
2021年4月、千葉県内に住む伯母とその元夫の2人を殺害し、母親を監禁したなどとして殺人や放火などの罪に問われている一倉大悟被告(32)に対し、千葉地裁は求刑通り無期懲役を言い渡しています
一倉被告は父親の海外赴任にともないイギリスの小学校で学び、一時帰国したもののカナダで寄宿舎生活を送りブリティッシュ・コロンビア大学を卒業、外資系企業に務めていたそうです。上辺だけを見ればいわば人生の勝ち組とも言える側です。同じ会社に勤める女性と結婚し、こどもが生まれたものの妻への暴力が原因で離婚。結婚時に購入したマンション(妻と共同でローンを組んだ)の支払いが重荷となり、伯母を殺害して財産乗っ取りを計画したという事件です
起訴状などによれば被告は、伯母の姫野旬子さん(当時64)に不凍液を複数回飲ませたのち、階段から突き落として殺害。さらにその元夫・渡辺和彦さん(65=同)の家に放火し殺害したとされる。
被告は6月26日の初公判罪状認否で、伯母の殺人について「殺す気はありませんでした」と一部否認していたが、判決では、被告には確定的な殺意があったと認定された。また弁護側は、事件の計画性の乏しさなどを挙げ、無期懲役ではなく有期懲役を求めていたが、判決は、2件の殺人に計画性があったことを認めたうえ「被告人のために酌むべき事情を最大限斟酌しても、有期懲役刑を選択する余地はない」と断じている。
「殺人2件の各犯行の動機がいずれも金銭にまつわる利欲的側面を有する」と裁判所が指摘するように、親類2名の殺害の動機には、恨みではなく金が絡んでいた。
親族2名を殺害し、母親を監禁して緊縛
検察側は冒頭陳述で、一連の事件の構図をこう説明している。
「外資系企業に勤め高収入を得て贅沢な暮らしをしていた被告人は、会社を解雇されたが贅沢をやめられず、母の富士子とともに、伯母の旬子さんを殺害した。
さらに多額の金を貸してくれていた元伯父の和彦さんから、自分の犯した窃盗について問い詰められ、借金の返済期限を早められたことに不満を抱いたことから、和彦さんの家に放火し、家を全焼させ殺害したという事件」
親族2名を殺害しただけではない。それ以外にも被告は、自分の母親である姫野富士子被告(64)を監禁して緊縛し、暴力を振るい肋骨多発骨折などの重傷を負わせ金を奪ったという強盗致傷や逮捕監禁致傷のほか、同じく母親に対しそれ以前にも暴力を振るったという傷害罪、そして和彦さんの家族のクレジットカードでロレックスを購入したという有印私文書偽造・同行使や詐欺などの罪にも問われていた。
被告は伯母を階段から突き落とす前に複数回、毒性のある不凍液をウイスキーやコーラなどに混ぜて伯母に飲ませていた。母親である富士子被告も、大悟被告とともに旬子さんを殺害したとして逮捕され、殺人などで起訴された。無罪を主張していたが懲役9年の一審・千葉地裁判決を不服として控訴。7月14日に控訴棄却の判決が言い渡されている。
(文春オンラインの記事から引用)
一倉被告の両親は離婚しており、こどもの頃から寄宿舎生活で親の情愛を十分に受けていなかったものと推測されます。その結果、妻にも暴力をふるい、伯母とその元夫を平気で殺そうとする冷血漢に成り下がったのか?
己の内なる空白を埋め合わせるため高級ブランド品を買ったりと、金遣いも荒かったようです
お金持ちや芸能人はこどもを早くから海外に留学させ、英語がしゃべれる国際人にしようとするわけですが、寄宿舎生活が平穏無事とは限らないのであり、早期の海外留学というのもバラ色ではありません
現イギリス国王も寄宿舎での生活を体験していますが、そこでは徹底的にいじめ抜かれたという話です。イギリスの有名学校だからといって、安全安心であるとはいえません
さて、一倉被告の弁護人は被告の生育環境に問題があった(両親の不和、父親による暴力、不安定な海外での生活などなど)と主張し、情状を訴えたわけですが、検察の求刑通り無期懲役が言い渡されています
生育環境に問題があろうと、簡単に2人の人間を殺害し家に火を放つ犯罪者に情状酌量の余地などあってたまるか、と自分は思います
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被告は6月26日の初公判罪状認否で、伯母の殺人について「殺す気はありませんでした」と一部否認していたが、判決では、被告には確定的な殺意があったと認定された。また弁護側は、事件の計画性の乏しさなどを挙げ、無期懲役ではなく有期懲役を求めていたが、判決は、2件の殺人に計画性があったことを認めたうえ「被告人のために酌むべき事情を最大限斟酌しても、有期懲役刑を選択する余地はない」と断じている。
「殺人2件の各犯行の動機がいずれも金銭にまつわる利欲的側面を有する」と裁判所が指摘するように、親類2名の殺害の動機には、恨みではなく金が絡んでいた。
親族2名を殺害し、母親を監禁して緊縛
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さらに多額の金を貸してくれていた元伯父の和彦さんから、自分の犯した窃盗について問い詰められ、借金の返済期限を早められたことに不満を抱いたことから、和彦さんの家に放火し、家を全焼させ殺害したという事件」
親族2名を殺害しただけではない。それ以外にも被告は、自分の母親である姫野富士子被告(64)を監禁して緊縛し、暴力を振るい肋骨多発骨折などの重傷を負わせ金を奪ったという強盗致傷や逮捕監禁致傷のほか、同じく母親に対しそれ以前にも暴力を振るったという傷害罪、そして和彦さんの家族のクレジットカードでロレックスを購入したという有印私文書偽造・同行使や詐欺などの罪にも問われていた。
被告は伯母を階段から突き落とす前に複数回、毒性のある不凍液をウイスキーやコーラなどに混ぜて伯母に飲ませていた。母親である富士子被告も、大悟被告とともに旬子さんを殺害したとして逮捕され、殺人などで起訴された。無罪を主張していたが懲役9年の一審・千葉地裁判決を不服として控訴。7月14日に控訴棄却の判決が言い渡されている。
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一倉被告の両親は離婚しており、こどもの頃から寄宿舎生活で親の情愛を十分に受けていなかったものと推測されます。その結果、妻にも暴力をふるい、伯母とその元夫を平気で殺そうとする冷血漢に成り下がったのか?
己の内なる空白を埋め合わせるため高級ブランド品を買ったりと、金遣いも荒かったようです
お金持ちや芸能人はこどもを早くから海外に留学させ、英語がしゃべれる国際人にしようとするわけですが、寄宿舎生活が平穏無事とは限らないのであり、早期の海外留学というのもバラ色ではありません
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さて、一倉被告の弁護人は被告の生育環境に問題があった(両親の不和、父親による暴力、不安定な海外での生活などなど)と主張し、情状を訴えたわけですが、検察の求刑通り無期懲役が言い渡されています
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