ススキノ首なし遺体 瑠奈容疑者の報復か?

既に報じられているように、ススキノのホテルで発見された首なし遺体事件で市内に住む女性とその父親の精神科医、パート勤めの母親の親子3人が逮捕されています
当初、被害者である男性は目立たない、真面目な人と報道されていたのですが、実は女装愛好者で随分と派手に遊び歩いており、多数の女性とも関係を持っていたと報じられています。つまり裏の顔があったわけです
逮捕された田村瑠奈容疑者が被害者との間に何があったのか、素直に供述するのであれば大方の謎は解決するものと思われます


札幌・ススキノのホテルで男性の首なし遺体で見つかった事件で、北海道警は死体遺棄などの容疑で職業不詳、田村瑠奈容疑者(29)を逮捕。さらに、父親で精神科医の田村修容疑者(59)、母親でパート従業員の田村浩子容疑者(60)が共犯として逮捕された。7月24日午前、容疑者一家の自宅への家宅捜索で見つかった頭部は、殺害された後、首を切断された男性のものと判明している。
親子3人はなぜ、凶行に手を染めたのか──謎が深まるなか、修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父の証言が注目を集めている。全国紙社会部記者が言う。
「フジテレビ系『めざまし8』の取材に応じた祖父は、孫の瑠奈容疑者について『人づきあいが悪かった』とした上で、修容疑者は『娘を怒ることは一切ない教育方針だった』、浩子容疑者は『瑠奈と父ちゃん(修)任せの、言ったらそれに従ってあれする』と独特な家族関係について語りました。
さらに祖父は『集英社オンライン』の取材に対して、『瑠奈は(亡くなった男性に)襲われてるんだ』と証言しています。祖父の証言が真実だとしたら、2人の間に不同意性交をめぐるトラブルがあり、それが両親協力のもとに事件に繋がった可能性が浮上したのです」
そこでは祖父は、以前の話として「相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ」と語り、「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う」などと赤裸々に語っていた。
祖父の証言だけを鵜呑みにするわけにはいかないが、複数の関係者が、瑠奈容疑者と被害者男性の間のトラブルについて証言している。ある捜査関係者はこう指摘する。
「瑠奈容疑者は自らの性に関してはどう認識していいかわからない部分もあって悩んでいたようで、そうした関連のイベントに出入りしていた。そうしたなかで被害者に出会ったとみられています。
そして瑠奈容疑者は、被害者に何らかの動画を撮られていたようだ。動画はスマホで撮られ、それもあって瑠奈容疑者は被害者男性と複数回会っていた可能性がある。父親も動画については認識していたようで、犯行に協力した背景になったのかもしれません」
別の捜査関係者は、「事前にノコギリやスーツケースを買っていたことや父親の修容疑者が送迎しているとみられるようにその計画性などから、当初は遺体をすべてバラバラにして持ち帰り証拠を消そうとしていたのではないか。ただ、首を切断するだけで時間的・心理的・体力的な余裕がなくなり、頭部だけを持ち帰った可能性がある」とみる。
地元の北海道放送は、「逮捕された29歳の女と男性が、事件前にトラブルになっていたとみられる」と報じたが、それが瑠奈容疑者と一家にとっては残虐な犯行につながるほどのトラブルだったということだろうか。
一刻も早い動機の解明が待たれる。
(NEWSポストセブンの記事から引用)


一説には、瑠奈容疑者が被害者男性にレイプされ、その様子を動画に撮られたのを恨んで報復に出たとされます。が、どこまで供述が進んでいるのかは不明ですし、真偽の程は保留です
一般論として書いておきたいのが潔癖症(不潔恐怖)と同性愛の関係です
瑠奈容疑者は小学生時から潔癖症が見られ、その症状が昂じて登校できなくなったとの報道があります。すべてとは言いませんが、潔癖症と呼ばれる神経症の中には、性的な混乱・不安が絡んでいるケースがあります
男性の場合、「扉のノブが汚いので触れない」とか、「電車の吊り革を掴めない」といった症状を訴える例があります。これは精神分析の側から考えると、扉のノブや電車の吊り革は男性のペニスを想起させるもので、それに触れる行為=同性愛行為であり、禁忌であるから触れられないと解釈されます。また、女性の場合も同性から体に触れられることを極度に警戒し、不快感を示すといった例があります。コンビニのレジで女性従業員から釣り銭を手渡されるとか、女性からポンと肩を叩かれるいった、日常的な接触ですら「同性愛に誘い込もうとする企み」だと感じ、禁忌に触れるがゆえに拒絶する例もあります
こうした症状は神経症と考えられ、神経症の治療モデルで対処可能とされます。が、肝心なのは本人がいつ、どこで、そのような同性愛への恐怖を抱くようになったかを明らかにし、恐怖の正体を見極めることです。幽霊が怖いのは幽霊の正体が分からないからであり、その正体が掴めれば恐怖は消滅ないし軽減されます
こうした考えの上に立って事件を眺めれば、瑠奈容疑者はこどもの頃から潔癖症を抱えており、それは自身の中に同性愛恐怖が芽生えていたからだと推測できます。同性愛恐怖はすなわち、自分が同性愛者かもしれないとの疑いであり、自身の性のアイデンティティが揺らいでいたと推測されます(おそらく、小学生の高学年になってからだと思われます)
そんな瑠奈容疑者が出会った男性は女装マニアだったのですが、性のアイデンティティに悩んでいる瑠奈容疑者にとっては頼もしい相談相手に映ったのか。男性は性の悩みなど本当はどうでもよいのであり、ただ瑠奈容疑者を口説いてセックスしたかっただけなのかもしれません。相談に乗るフリをして瑠奈容疑者を誘い、レイプした可能性も考えられます。そこらの事情はこれから究明されるのか、あるいは検察は踏み込まないまま単純に「怨恨による殺人」として起訴するのか?
いずれにせよ犯行が犯行だけに、瑠奈容疑者の方は起訴前に精神鑑定を実施するのでしょう

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