日体大柏高校レスリング部でいじめ・盗み発覚

事件を考える
運動系部活にかかわるいじめ、体罰、飲酒や喫煙など、不祥事は昔から繰り返されてきたのですが、同時にこうした不祥事を表に出さず内輪で処分したりうやむやにする行為も繰り返されてきました
「生徒のため」とか、「学校の名誉のため」とか理屈はさまざまですが、結局は学校関係者の保身が優先した結果です
部活での不祥事が発覚すれば、まったく関係のない部員までが活動中止の巻き添えになり、それは可哀想だとか理屈をつけて表沙汰にしないでおこうという判断こそ、こうした不祥事が繰り返される原因の１つでしょう
今回は日体大柏高校のレスリング部でいじめや盗みなど、不祥事があったとする報道を取り上げます


千葉県柏市の日体大柏高校のレスリング部で、部内の男子生徒によるいじめ事案など複数の不祥事が相次いでいたことが19日、同校への取材で分かった。同部は昨夏の全国高校総体で5回目の団体優勝を飾るなど全国屈指の名門。27日からレスリング競技が始まる今年の高校総体出場が決定しているが、福田吉高教頭は「辞退も含め学内で検討している」と話した。
同校によると、いじめは昨年度に発生。同校では同年度内に事案を把握し、加害生徒に対し「特別な指導を行った」（福田教頭）という。数年前には部員が別の部員の財布からキャッシュカードを抜き取る事案があった。さらに本年度には、部員の喫煙も発覚した。同校では、生徒指導やプライバシーの観点から詳細については説明できないとしている。
福田教頭は「学外の多くの方から応援いただいている中での不祥事で申し訳ない。部員の生活面については、問題発覚の度に適正な指導を行ってきた」と話した。
（千葉日報の記事から引用）


キャッシュカードを抜き取る件は犯罪行為です。これは学校内での指導（敎育）の範疇を超えていますので、警察に届け出るべきでしょう
教師が指導をするのは構いませんが、警察に届け出ないのは大間違いであり、犯罪を隠匿する行為です（犯罪が行われたと知りながらも、それを意図的に隠匿したのであれば教師も罪に問われる可能性があります）
当該生徒に指導したからチャラになったりはしません。刑事上の責任（この場合は未成年ですから少年法ですが）は教育指導のそれとは別であり、混同するのは間違いです。日体大柏高校の考えが間違っており、誤った対処です
日体大柏高校の建学の精神は「健康と信用は最高の宝」だそうですが、喫煙しなおかつそれを隠蔽して信用を失うという今回の事態は建学の精神に反した行動でしょう
そもそも喫煙など、バカな男子高校生はいくら注意されてもやめたりはしません。隠れて喫煙するだけです。なので学校側にできるのは所持品を検査して抑止をかけるのと、喫煙の事実があれば停学処分とし、繰り返すなら退学処分にするのがせいぜいでしょう。退学になると分かっていて喫煙を繰り返すのであれば救いがたいアホです。単にカッコつけたいだけなのか？
人間はタバコや大麻を吸わなくても生きていける動物です。成長期にあるアスリートにとっては害毒でしかありません。それにタバコも値上がりしており、１箱買うだけでも高校生の小遣いには響きます

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