飯能市一家殺害 斎藤容疑者鑑定留置延長

2022年、埼玉県飯能市の住宅街で、米国籍のビショップ・ウィリアムスさん一家の3人が殺害される事件がありました。容疑者として近所に住む斎藤淳容疑者が逮捕されたのですが、取り調べは進まず、精神鑑定のため今年2月から鑑定留置となっています。しかし、精神鑑定も難航しているのか、さいたま検察は鑑定留置期間の延長を申し立て、裁判所がこれを認める判断をしています
鑑定留置は通常3カ月ほどであり、これだけ延長されるのは異例です
刑事責任能力を問うには問題がある、という鑑定結果が出るのでしょうか?


埼玉県飯能市美杉台の住宅敷地で昨年12月、住人夫婦と帰省中だった長女の3人が殺害された事件で、さいたま地検は13日、殺人容疑で送検された斎藤淳容疑者(41)の鑑定留置期限を8月4日まで再び延長すると発表した。刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置は2月13日に始まり、当初は4か月の予定だったが、1か月延長され、今回が2回目。地検は再延長の理由を明らかにしていない。
斎藤容疑者は昨年12月25日朝、近所に住む米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(当時69歳)と妻の森田泉さん(同68歳)、長女の森田・ソフィアナ・恵さん(同32歳)を鈍器のようなもので殴って殺害した疑いが持たれている。
(読売新聞の記事から引用)


警察によりますと、斎藤容疑者宅から見つかった衣類からウィリアムスさん一家の血液、DNAが検出されています。ウィリアムスさん一家と無関係な第三者が偶然立ち寄り、一家を殺害したとは考えられません
しかし、斎藤容疑者は調べに対し、「私は犯人ではありません」などと容疑を否認したうえで、事件については話そうとしないのだとか
精神鑑定の場でも生い立ちなど聴取するのですが、黙秘して何も語ろうとしないのでしょうか?
斎藤容疑者は家に引きこもっており、おそらく精神科に通院したりしていないと思われるのですがどうなのでしょう。過去には家族の暴力をふるったこともあったようですが、暴れたからといって精神科に通院したとは限りません。本人が精神科受診を拒否する場合がほとんどです
ただ、家に引きこもっていた間、何らかの被害妄想をこじらせ、ウィリアムスさん一家に対する憎悪を膨らませるに至った可能性は残ります
3人を殺害した重大事件ですから、検察の判断が注目されます。最近の裁判を見ると、被害妄想などの影響は認めつつも心神喪失で無罪とする判決はむしろ少なく、精神障害はあっても刑事責任がなかったとまではいえないとして有罪判決を下す傾向があるように感じます(精神障害の影響により刑事責任を問えないケースは検察の判断で不起訴として除外してますので、有罪判決が出る割合が高いのは当然ともいえます)

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