中国紙「中国アニメが世界で評価され始めた」

以前、中国アニメの「獅子舞少年」を当ブログで紹介しました。中国の民族芸能である獅子舞に取り組む少年を描いた作品です
これが日本の有名アニメ監督から評価を受けている、との記事をレコードチャイナが書いていますので取り上げます
プロのアニメ監督も認める中国作品、と手を叩いて喜んでいるのでしょうが、興行的に話題になってはいません
以下のレコードチャイナの記事では「ライオン少年」とのタイトルで紹介されているのですが、中国のアニメ作品が日本で評判となるのは2019年の「羅小黒戦記」以来、という話であり、数年に一度の当たりを喜んでいいのか、と突っ込みたくなります


2023年6月14日、中国メディアの湖北日報は、中国のアニメーション映画が海外で評価を得ていると伝えた。
記事は、「“アニメ界のカンヌ”と呼ばれるフランスのアヌシー国際アニメ映画祭が今月11日から17日まで開催されている」とした上で、「ベルリン国際映画祭やアヌシー国際アニメ映画祭のような世界の舞台に立つことで、中国のアニメ業界人が世界中の同業者や海外の観客に中国アニメを披露する機会が得られる」と述べた。
また、日本で公開された中国アニメ映画にも言及。「日本では、中国で2021年に公開された『ライオン少年』が先月末に公開された後、複数のアニメ業界のプロや観客から好評を博しヒットした。中国の少年が獅子舞の練習に打ち込むこのリアリズム的なアニメは、作画は精密かつ滑らかで、熱血にあふれている。多くの日本のアニメ監督にも積極的に薦められている」とした上で、「『すずめの戸締まり』で知られる新海誠監督も同作を鑑賞した。江泰浩氏、伊藤智彦氏、土居伸彰氏など日本のアニメ監督やアニメ評論家も同作を評価している。これ以前に中国アニメが日本で大きな反響を呼んだのは、2019年の『羅小黒戦記』だった」とした。
加えて、「中国のアニメは目覚ましく発展しており、国を出て全世界にぶつかっていくと同時に、独自のコンテンツを構築している」と指摘。「現在進行中の上海国際映画祭でも、多くのアニメ映画が今後の計画を発表した。中でも『ライオン少年2』の予告編で主人公のチュンが拳法を練習するシーンは人々を興奮させただろう。この続編はまもなく観客の前に現れることになる」と紹介した。
さらに、「もちろん、米国や日本などの伝統的なアニメ強国と比べると、中国アニメにはまだ一定の差がある」とし、中国国内のあるアニメメディアブランドの創始者である李●(●=「金」3つ)氏が中国紙・環球時報の記者に、「中国文化の根底には、私たちのアニメ作品が独特のスタイルを確立する助けとなる力があり、“ローカライズ”と“地域性”が独自の価値をもたらしてくれるだろう。私たちの作品も芸術・創作と商業化を融合させ、ハリウッドや日本のアニメ産業が利益とコンテンツ制作のバランスをとりつつ発展してきた経験に学ぶべきだ。“こだわりぬいた創作は評価が高くても売れ行きは悪い”というステレオタイプに妥協するのではなく、“評価が高く売れ行きもいい”作品を作ることができるという心意気が重要だ」と語ったことを伝えた。
(レコードチャイナの記事から引用)

映画『雄獅少年/ライオン少年』

はっきり言って「何を主張してるの?」という記事です。つまり中身が感じられません
「私たちの作品も芸術・創作と商業化を融合させ、ハリウッドや日本のアニメ産業が利益とコンテンツ制作のバランスをとりつつ発展してきた経験に学ぶべきだ」とか、何を当たり前のことを今発見したかのような風に語ってるのか、と
これも繰り返し指摘しているのですが、中国や韓国のアニメーション作品がダメなのは、批評が機能していたいからです。中国メディアの上記のような記事を読んでも、アニメーション作品を語り論じる力が弱すぎて、批評としての役割を果たせていません。単なる提灯記事です
作品の本質を語るような批評があってこそ、作品のクオリティも高まり、より魅力的な作品が作れるようになるはずです。日本には世界一うるさいアニメファンが山ほどいて、良い作品は称賛しますしダメな作品にはところんダメ出しします
批評の力が作品を育てると自分は考えるのですが、中国や韓国のメディアが批評の力に触れたりはせず、アニメ作品を語る能力のない記者たちが提灯記事を書いているだけです
あと、1つ当たりが出ると、寄ってたかって真似をするのは止めるべきでしょう。中国で孫悟空を主人公にしたアニメがヒットすると、たちまち30本も「西遊記」を原作としたアニメが作られるというのが実情であり、バカすぎます

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