ススキノ首なし遺体 被害者の素顔

7月2日、札幌の繁華街ススキノにあるホテルで首なしの遺体が発見された事件は、まだ容疑者が逮捕されないままです。殺人犯、そして遺体を切断するという嗜好を持つ人物が野放しになったままではあるのですが、容疑者(男性なのか女性なのかも特定できていません)は無差別に人を襲い殺害するような殺人狂ではないようです
文春オンラインが被害者の男性について詳しい記事を掲載しています。女装癖があり、それを家族には知られないよう隠していたものと思われます。家族としては衝撃が大きいのであり、気の毒な話です
記事にならって被害者男性はAさん、と仮名のまま表記します


「女装はするけど、好きなのは女の子」“札幌ホテル首狩り殺人”被害者の“トモちゃん”(62)「交際相手は30代ハーフ美女」
(前略)
被害者男性は「女性の恰好で会場に来ました」
3日、指紋や手術痕などから身元が判明した男性は、現場から約30キロ離れた恵庭市に住む会社員のAさん(62)。
「Aさんは結婚後、故郷の恵庭に戻り、内装建材会社の工場で働いていました。奥さんと成人した2人のお子さんがいます。5年ほど前は町内会の区長さんを当たり障りなく務めていました。周囲とはほとんど交流がありませんでしたが、優し気な方で、トラブルもない。冬場は黙々と自宅前で雪かきをしていた姿を覚えています」(地元住民)
一方で、Aさんは多様性の時代を謳歌する男性だった。殺害される前夜、Aさんは現場となったホテルから徒歩5分ほどの場所で開催されたディスコイベントに1人で参加。顔見知りの参加客が振り返る。
「女装家のAさんは、その日も女性の恰好で会場に来ました。ショートヘアに、白いカーディガンのような服を着て、膝下まであるスカート。着替えの入った紙袋かバッグを持って。イベントが始まると、上下セパレートで光沢のある銀色の衣装に着替えていました。右の胸元には『NASA』と書かれていて、宇宙服というか、ピンク・レディーの『UFO』みたいなイメージ。電飾のついた小さなリュックも背負っていました。ダンスフロアで他の参加客と楽しそうに喋ったり、踊ったりしていたんですよね。帰りは元の服に着替えて1人で会場を後にしました」
切断した頭部をスーツケースに入れて……
ディスコイベントが終了したのは午後10時。同35分頃、近くの閉鎖したダンスクラブ前で合流したのが、謎の人物Xだったのだ。周辺の複数の防犯カメラは、ホテル街に向かう2人の姿を捉えていた。警察から画像を見せられた人物によれば、Aさんは上記のディスコイベントでコスプレする前の服装、小柄なXは白っぽい恰好だったという。二人は同50分頃、ホテル2階の部屋に入室した。
「Xが退室したのは午前2時頃。半日以上が経過した午後3時頃、もう1人がチェックアウトしないことを不審に思った従業員が部屋を訪ねて、事件が発覚した。被害者の遺体は全裸の状態で、浴室にうずくまっていた。争った形跡や防御創はなく、入浴中の無防備なところを襲われたと思われる。頭部は殺害後に切断。箇所や数は公表していないが、被害者の体には致命傷となった刺し傷があり、死因は出血性ショックだった。刃物とみられる凶器は見つかっていない」(捜査関係者)
服装を入室時の白系から黒系に替えたXは、Aさんの身元特定につながるような所持品を一切残さず、殺害現場から抜け出した。衣類、財布、携帯電話、近隣の有料駐車場に停めていた白い愛車のキー、そして顔が分かる頭部――。
「それらをスーツケースに入れ、立ち去ったものと思われる。GPSの追跡を逃れるためか、持ち去った被害者の携帯電話は、退室と同時間帯に電源が切られていた」(同前)
「女装はするけど、好きなのは女の子なんだ」
Xはいったい何者なのか。女性の服装をしていたが、性別は不明で、身長は160センチ前後。ただ、ホテルの部屋を退室する際、フロントに「1人で先に出ます」と電話をした声は女性のようだったという。手がかりは、Aさんが週末に繰り出していたススキノの街にある。
「Aさんは通称『トモちゃん』と呼ばれていました。40代くらいに見えたので、事件で年齢を知った時は別人じゃないかと思ったほど。身長は170センチくらい。女装のクオリティは高く、お化粧もばっちりで。少し大柄だけど、服装はナチュラルでおしゃれな女性そのものでした。ただ、本人は『女装はするけど、好きなのは女の子なんだ』と話していました」(Aさんの知人)
Aさんは、ススキノのダンスクラブや趣向の変わったバーなどを飲み歩き、“週末の顔”を堪能していた。出入りしていたクラブの常連客が語る。
(以下、略)


「Aさんのプライバシーを暴くのはどうか」との批判もありますが、被害者がどのような人物であったかを明らかにするからこそ、容疑者との関係が浮上するのであり、雑誌メディアに取り上げられることでより容疑者に関する情報が集まりやすくなります
Aさんの家族にとってはいたたまれない気持ちでしょうが、殺人をなした容疑者が逃げるままというのは容認できないのであり、報道を抑制すればよいとは必ずしも言い切れません
さて、報道されている部分だけでは容疑者がどのような人物か、推定するのは困難です。男性か、女性かも推定できません。Aさんの嗜好からすれば(女の子が好きだ、との発言を信じるなら)女性だと思われます。が、そこはやはり特殊な性嗜好の世界ですから、ニューハーフのような人物という線も捨てきれません
おそらくは札幌かその近郊在住であり、ススキノ周辺のクラブやバーに出入りしていた人物と警察は睨んでいるはずですが、それでも絞り込むのは難しいでしょう。ホテルの部屋から採取した指紋も調べ、前科前歴のある人間を当たったはずですが、該当者は出ていないものと思われます
刑事ドラマなら事情通のクラブの黒服とかゲイバーのママが登場し、「◯◯という店に務めていた▲▲って子」だと、番組開始20分くらいで容疑者を特定するところですが、現実はそうはいきません
さらに頭部を切断して持ち去った理由となると、さっぱり分かりません。被害者の身元が発覚するのを遅らせ、その間に遠くへ逃亡する算段だったのかなと想像しますがどうなのでしょう
怨恨とか、異常愛とか、仮説はいろいろ考えられますが、どれもしっくりとはきません
容疑者が山の中で自殺してしまい、事件の背景はわからないままという結末だけは避けたいところです

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