神戸市教員 児童の個人情報230人分を紛失
教員が自宅で仕事を片付けるため、テストの答案用紙を持ち帰ったりするのが当たり前だった時代があります。しかし、現在では個人情報の管理徹底が言われる時代であり、テストの答案用紙はもちろん個人情報記載の書類など学外への持ち出しは規制されているはずです
にも関わらず、神戸市の小学校に勤務する男性教員はさまざまな個人情報記載の種類をカバンに入れて持ち出し(もちろん、学校長の許可など得ていません)、酒を飲んで酔っ払いカバンごと紛失するという、信じられないヘマをしたと報じられています。個人情報入りのカバンを持ったまま同僚との飲み会に参加し、カバンを何処かに置き忘れたのだとか
神戸市教育委員会は30日、全校児童230人の名前を記した資料などを紛失したとして、長田区の市立小学校男性教諭(35)を減給10分の1(3カ月)にするなど、計4件の懲戒処分を発表した。
男性教諭は4月28日、休日に自宅で仕事をするため、資料を無許可で学校から持ち出し、帰宅途中に酔ってかばんごと紛失した。かばんには全児童名の一覧表や未採点のテストの答案用紙64人分、2021、22年度に同校に勤務した教職員計35人分の住所録も入っていたという。
また、学校施設の鍵7本を紛失し、交換費用に約40万円かかった同区の市立中学校男性教諭(30)と、通勤手当7万2550円を不適切に受給した須磨区の市立小学校の女性会計年度任用職員(50)をそれぞれ戒告とした。
(神戸新聞の記事から引用)
いくら個人情報の取り扱いに留意しましょうと呼びかけても、現場の教員がこんな真似を平気で繰り返しているのであれば、個人情報の保護など無理です
しかも、減給10分の1(3カ月)という処分で済ませるのですから唖然とします。前例踏襲で懲戒の内容を決めているのですから、彼だけ厳重に罰するわけにはいかにとしても、あまりに軽い処分です。停職3カ月でもよいのでは?
「酒の上での失敗は誰でもあるのだからここは穏便に」などと甘い顔をしているのではないか、と疑いたくなります。個人情報の漏洩が悪用に結びついて重大な被害が生じた場合、減給程度の処分では見合わない可能性も生じます
さらにまた、学校施設の鍵を紛失して戒告処分を受けた教員も、鍵を所持したまま飲酒し紛失したものであり、何とも言いようがありません。鍵の交換に40万円もかかったというのなら、当然この教員に費用を全額負担させたのでしょうか?
夏になると学校のプールの水を出しっぱなしにして、数百万円もの水道代を請求される事案が発生します。あれも管理責任のある教員に水道代を負担させるのが筋でしょう。誰も責任を負わず、学校の予算で支払って済ませる=市民の負担、では困ります
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