神戸6歳児遺棄事件 児童相談所の対応

児童が虐待を受けて死亡する事件があると、担当地域の児童相談所が早々に記者会見をして「対応に問題はなかった」と主張するのが常です
事態を把握するだけの時間をかけずに会見し、問題はなかったと言い切る面の皮の厚さには驚き、呆れます
さらに決まり文句のように、「事態を検証し、今後の対応に活かしたい」などと口にするわけです。外部の有識者に委嘱し、調査をするにもお金がかかります。これも世間に批判をかわすためのアリバイ作りでしょう
そもそも、児童相談所の職員には検証し検討するだけの能力がないのか、と言いたくなります
神戸市西区で6歳の男児が遺体で発見された事件は、まだ詳細が明らかになっていませんので続報を見て取り上げるつもりでした。が、神戸市こども家庭センター(児童相談所に相当する部署)の言い分があまりにひどいので言及します


神戸市西区で保育園児の穂坂修(なお)ちゃん(6)が遺体で見つかった事件で、神戸市は修ちゃんの体にできたあざの情報や、母親からの一時保護の要請を受けながらも「緊急性がない」として、本格的な対応を取らないままだった。児童相談所(児相)が家庭訪問をしたのも1度にとどまっていた。「SOS」をくみ取り、命は救えなかったのか。市は一連の対応を検証するとしている。
修ちゃんの死亡を受け、児相に当たる市こども家庭センターと市こども家庭局の幹部が23日午後、神戸市内で記者会見し、これまでの一家との関わりについて説明した。
「養育に不安がある」。修ちゃんの母親の沙喜容疑者(34)が市側に訴えてきたのは、修ちゃんが生まれる前にさかのぼる。西区役所は妊娠中から見守り対象とすることを決定。ただ、修ちゃんは生後間もない頃から保育園に入り、ほぼ休むことなく通っていた。
異変が目立ち始めたのは2023年2月だった。保育園を休みがちになり、3、4月の登園はわずか計7日。久しぶりに顔を出した4月20日、尻や肩にあざが確認されたため、保育園が4日後に区役所に連絡していた。その日のうちに家庭訪問した区職員に対し、沙喜容疑者はあざについて「心当たりはない」と説明したという。
区職員が5月1日に再び自宅を訪問。この際、修ちゃんの肩にあったあざは消えていた。沙喜容疑者は「育てにくさがある。できたら一時保護してほしい」と申し出てきたという。この時が、修ちゃんの姿を市側が確認する最後の機会となった。
沙喜容疑者の要請に応じる形で市側は翌日、修ちゃんの一時保護を決め、児相に来所してもらう予定だった。ところが、祖母は一転して「子供が嫌がっており、母親も預けたくないと言っている」と説明。8日に沙喜容疑者に電話するもつながらなかった。翌日には児相の職員が家庭訪問したが、祖母が「家庭で面倒を見る」と話したため、一時保護は見送られた。
市によると、沙喜容疑者は市側の連絡に応じなかった理由について「(修ちゃんが)知らない大人に会うと興奮するから」と説明したという。
児相には子供に生命の危険があると判断した場合、一時保護できる権限もある。ただ、こども家庭局の丸山佳子副局長は「家族から一時保護してほしいという申し入れをベースに対応しており、緊急性はないと判断していた」と説明した。修ちゃんが死亡したことについては「非常に残念だ」とし、「家族で面倒を見ると返事を受けており、必要な対応はできていたはずだが、適切だったのか検証したい」と語った。
(毎日新聞の記事から引用)


容疑者たちは既に逮捕されていますが、取り調べはこれからです。母親を含む4人はいずれも特殊学級に在籍していたとも報じられており、知的能力に問題を抱えていた可能性があります。しかも、彼ら彼女らもこどものころはネグレクト状態にあって、まともな養育はされていなかったのだとか
そんな一家の中にいた6歳時がまともな生育環境になるのは誰でも想像できるわけで、なぜ保護しなかったのか大いに疑問です母親が保護を拒絶したのは、保護されると保護施設で家の内情をしゃべってしまうから、と怖れたからでしょう。虐待をしている家庭ほど保護を警戒し、拒絶するのは児童相談所の職員であれば承知しているはず
神戸市の区役所職員、児童相談所職員は無能なのでしょうか?
「面倒くさい家庭だから、あまり関わらないようにしておこう」と思い、逃げたのでは?
以前にも、神戸の児童相談所が夜間での対応を民間のボランティアに委嘱しており、深夜に保護を求めてきた少女を追い帰した事例がありました。夜間の対応は改善したのでしょうか。今回の件を「適切だったか検証したい」という前に、過去の失態を改善できているのかどうかが問題です

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