高知県小学校教頭 既婚女性教師に不倫迫る

芸能メディアは末広涼子の不倫問題を連日取り上げています。その中で時折、「不倫はそれほどまでに悪いことなのか」と題する記事が混じります。不倫した芸能人が集中砲火を浴びる事態を嘆くものもあれば、不倫をある程度は許容してもよいのではないかという意味不明の主張を展開する内容だったりします。世間の風潮とはあえて真逆の主張を展開する、逆張り狙いの記事だったりします(アクセス数稼ぎか?)
さて、今日の本題は高知県土佐清水市の公立小学校の教頭が新人女性講師(既婚者)にしつこく言い寄り、「オレの女になれ」と迫った件を取り上げます。教頭は既婚者ですから、自ら不倫を仕掛けたわけです
結果として女性講師は心身のストレスを抱え退職するに至りました。教員として働くことに意欲を持って臨んだ女性を退職に追い込んだのですから、不倫が害悪であるのは明白です


高知県土佐清水市立小学校の既婚の元男性教頭(51)が、20歳代臨時講師の女性に対し、LINE(ライン)で「俺の愛にこたえてください」と交際を迫るなどして、ストレスで体調を崩した女性が1月に退職していたことがわかった。県教育委員会が事実関係を調査中で、処分も検討している。
元教頭は降格を申し出て4月から、別の小学校に勤務していたが、今月、教育現場から外れ、同市教委付となっている。
同市教委によると、元教頭は昨年5月頃から、「俺の女でいてほしい」などと交際を迫るラインを何度も送った。同7月には、教員採用試験を目指す女性に、実在する県教委幹部から預かったとする虚偽の手紙も渡した。「元教頭を信じて、言うことは何でも聞きなさい」などと書かれていた。
女性は8月に校長に相談。元教頭は事実を認めて謝罪したが、11月には女性に対し「不倫をしているといううわさを聞いた」と告げ、学校には匿名で同様の内容の電話があった。女性はストレスで体調を崩し、今年1月に退職した。
県教委は「元教頭から話を聞いているが、後になって新たな事実が出てくるので調査に時間がかかっている」とし、岡崎哲也・市教育長は「女性は優秀で、いい先生になると期待していた。本当に申し訳ないし、腹立たしい」と話している。
(読売新聞の記事から引用)


児童・生徒に対する強制わいせつ事案であれば1発で懲戒免職ですが、教員相手に不倫を迫る事案はどうなのでしょう。これだけでは懲戒免職処分にするのは無理のように思います。いまや教員は不祥事の宝庫ですから、過去にはこの種のトラブルで停職など、懲戒を実施した実例があると思いますが
さて、退職に追い込まれた女性講師がストレスで体調を崩し、通院治療を余儀なくされたのであれば傷害罪で刑事告発も可能です。が、加害の程度からすれば罰金刑くらいの刑事処分でしょう。罰金刑では公務員の失職要件に該当しません。あくまで実刑判決を受けた場合に失職となります
ただし、土佐清水市教育委員会の対処にも問題があります。昨年8月に女性講師が校長に被害を相談した際、校長は市の教育委員会に報告しています。報告を受けた市教委の岡崎哲也教育長は8月末に、「訴えられたら終わり」などと元教頭をしかり、元教頭は女性に謝罪するという一幕がありました。岡崎哲也教育長にすれば一件落着のつもりだったのでしょうが、そのまま教頭として在職させたのですから、教頭のハラスメントが続き、女性講師は休職に追い込まれたのです
昨年8月の時点で県教育委員会に報告し、教頭としての職責を果たしていないとして降格処分にし、他の学校へ移動させていればその後のハラスメントは防げたかもしれません。上記の記事では文末に岡崎哲也教育長が登場し、「腹立たしい」などとコメントしてます。が、「腹立たしいのはあんたがきちんと始末をつけなかったからだよ」と言いたくなります
いずれにせよ、高知県教育委員会の処分(ダラダラと先延ばししているようにしか見えません)などあてにせず、民事訴訟を提起し刑事告発するくらいの行動を起こさないと何も変えられない気がします。被害者にとっては負担も大きいのですが、戦う姿勢を持つことでストレスや不安を緩和する効果も期待できます。泣き寝入りするより、心身を活性化できるので
追記:元教頭は別の女性講師にもしつこく交際を迫り、女性講師は退職していたと報道されています

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