横浜路上殺人 64歳容疑者逮捕

今年2月20日の夕方、国道1号線の歩道で散歩中だった78歳の男性が棒状のもので頭部を何度も殴打され、殺害される事件がありました。現場は交通量の多い国道脇の、ゆったりとした歩道です。事件が起こる直前には、棒のようなものを振り回している不審な男がいる、との目撃情報もありました
事件から4カ月を経て、事件現場近くのマンションに住む服部繁雄容疑者が殺人の疑いで逮捕されています
事件発生から2カ月後の報道と、逮捕を伝える報道の2つを貼ります


横浜市戸塚区東俣野町の歩道で、藤沢市西富、無職の男性(78)が棒のようなもので殴られ、死亡した殺人事件は20日で発生から2カ月となる。神奈川県警はこれまでに寄せられた複数の不審者の情報を確認し、事件との関連を捜査している。
県警は発生現場周辺や、不審な人物が目撃された付近を中心に、防犯カメラの捜査や聞き込みを続け、現場から走り去ったとされる男の足取りを追っている。男性がトラブルに巻き込まれていなかったかを含めて調べている。
事件は2月20日午後6時ごろ、「男が棒のようなもので男性を殴り、走って逃げた」と通行人が110番通報し発覚した。
男性は翌21日未明に死亡が確認された。現場から走り去ったとされる男は身長約165センチで紺色っぽいフード付きのロングコートを着ていた。県警は殺人事件として捜査している。
(神奈川新聞の記事から引用)

ことし2月、横浜市戸塚区の国道沿いの歩道で、散歩中だった78歳の男性が頭を棒のようなもので殴られて殺害された事件で、逮捕された64歳の会社員は男性の後ろから多数回にわたって殴りつけていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。調べに対し容疑者は「やっていません」と否認しているということです。
ことし2月20日の午後6時ごろ、横浜市戸塚区東俣野町の国道1号沿いの歩道で藤沢市西富に住む柴田哲二郎さん(78)さんが殴られて殺害された事件で、現場近くに住む横浜市戸塚区の会社員、服部繁雄容疑者(64)が18日、殺人の疑いで警察に逮捕されました。
これまでの捜査で事件の1時間ほど前に不審な人物がバットを振り回す様子が目撃されているほか、現場周辺にかけての防犯カメラには被害者の後ろをつける不審者の様子が写っていました。
その後の調べで、容疑者は後ろから多数回にわたって殴りつけていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。
被害者には頭を中心に複数の傷痕があったということです。
一方、警察はこれまでの調べでは容疑者と被害者の間に顔見知りであることをうかがわせる情報は入っていないとしています。
また、調べに対し、容疑者は「やっていません」と否認しているということです。
警察は詳しいいきさつや被害者との関係性について調べることにしています。
(NHKの記事から引用)


通り魔殺人に分類される犯行なのでしょう。被害者と服部容疑者に知己関係があったのかどうかは不明ですが、おそらく散歩で通りかかった被害者を襲い殴りかかったものと推測されます。事件前にバットを振り回していた不審者が服部容疑者であるなら、最初から誰かを殴ってやろうと待ち構えていたのかもしれません。もし殺害された柴田さんがいつも同じ時間帯に、同じコースを散歩していたのであれば、事件の数日前に服部容疑者との間で何らかのトラブルになっていた、とも考えられます
ただ、服部容疑者が犯行を否認しているからには、動機部分の解明は難しいと思われます。供述調書も作成できないのでは?
が、立件するのが困難というわけではなく、「動機不明のまま被害者を執拗に殴打し、死に至らしめた」と断定して状況証拠を積み重ね、服部容疑者以外の第三者による犯行の可能性を消せば裁判でも通用するでしょう。凶器として使用したバットは既に処分してしまったとしても
この種の事件は犯行現場の近くに居住している人物が犯人であるケースがほとんどであり、車や電車で数十キロも離れた場へ赴いて犯行に至るとは考えられません。それこそ宮台教授を襲撃した後に自殺した男のように、最初から特定の人物を狙ったのであれば遠路はるばる出掛けて犯行に及ぶ場合もありますが
テレビドラマ「科捜研の女」ではありませんが、防犯カメラの画像から身長や歩幅、身体的特徴を割り出し、服部容疑者と一致するかどうか精査したものと推測されます
さて、ジャーナリストの玉川徹は「社会に牙を剥く若者が増えるのは当然」だと現代社会を批判したわけですが、本件のように「社会に牙を剥く老人」まで増える事態になるのでしょうか?

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