自衛隊候補生発砲事件 荒んだ家庭で育つ

岐阜市内の射撃場で指導役の自衛官を射殺した自衛隊候補生について、2度目の言及になります。現在、逮捕された自衛隊候補生は自衛隊内の組織である警務隊が取り調べを行っています。警務隊は法律によって捜査権や逮捕権が与えられています。戦前には憲兵隊という組織がありました
本日午前中の時点で候補生は動機など供述を拒んでいるようで、報道はありません。その代り、彼の生い立ちなど取り上げた記事がいくつか出ています。記事によれば貧困、放任の家庭で育ったようです


極端な放任主義」だった家庭状況
「あの家庭は、子供が成長する環境としては問題があったと言わざるを得ません。親はおってもおらんようなものでした」
岐阜県岐阜市にある陸上自衛隊射撃場で、18歳の自衛官候補生が指導役の自衛官に対して自動小銃を発砲し、3人が死傷した銃撃事件。本誌の取材に対し、殺人未遂容疑で逮捕された自衛官候補生Aの小学校時代の担任B氏は、こう明かした。
なぜ18歳の若者は凶行に及んだのか。6月16日現在、Aは動機について詳細を語っていないが、彼をよく知る恩師らの証言から、その人物像とそれを育んだ家庭の内情が浮かび上がってきた。前出のB氏は続ける。
「私はAが6年生のときの担任です。当時、Aは不登校でした。そこで、毎朝自宅まで迎えに行き、何とか出席日数が足りて卒業できるまで通ってもらいました。修学旅行のときは前の晩に私の自宅に泊めました。その夜、スシローに連れていきましたが、Aが『うまい! 』と無邪気に喜んでいたことをよく覚えています」
世間と関わらない両親、家はゴミ屋敷状態
取材を進めると、小学校の同級生の保護者からも同じように見えたようだ。
「Aくんは脱走することも多く、よく学校の時間に近所をフラフラ歩いていたので、さすがに『大丈夫なの』と心配しました。ただ、ご両親は気にしていない様子でした。
目に余るので2人に注意しようとする方もいましたが、近隣や父兄とは一切付き合いを持たず、『うちは結構です』として子供たちを学校の登校班にも参加させませんでした。ご両親のこうした姿勢が問題になったのか、Aくんが中学年のころ、彼ら兄弟が施設に預けられていた時期もありました」
毎朝Aの自宅に足を運んでいたB氏には、教え子の家庭内は異様に見えたという。
「何度も家庭に出向きましたが、家のなかも外も荒れ放題でした。いわゆるゴミ屋敷状態です。Aの自宅は農家の借家で部屋がたくさんあり、彼は自分の部屋を持っておりました。
ただ、ドアノブは壊れており、窓からは隙間風が入ってきて、冬になるとビニールを張って寒さをしのいでいました。
それでいて、欲しいものや好きなものは贅沢に買ってもらっていたようです。Aの部屋にはゲームがたくさんあったことを覚えています。私は詳しくないのですが、鉄砲で敵を打つ、戦いのゲームを好んでいました」
18歳の若者は自衛隊入隊後、なぜ凶行に及んだのか。後編『【陸自・自衛官発砲事件】小中学校時代の「元担任教師」が明かした、18歳容疑者の「素顔」《夢は自衛隊とゲーム開発者》《カッとなって教師にも…》』では、少年時代の言動と彼を取り巻く状況について、さらに迫る。
(週刊現代の記事から引用)


続編として中学、高校時代に触れた記事があるのですが、ほんの数行程度の記載であり、参考になりません。知力、体力に問題はなく、交友関係でトラブルはなかったと書かれているのみです
これだけではブログの記事としても不十分なので、最初に触れた特別司法警察員について書いておきます。自衛隊の警務隊は厳密にとらえると特別司法警察員ではないのですが、同等の権限が自衛隊法で与えられています
一般の方は馴染みがないわけですが、具体的な例を挙げると厚生労働省の麻薬取締を担当する職員がいます。警察と同等の捜査権、逮捕権を持ち、芸能人の麻薬事件を摘発しています。立件して検察庁に事件を送検するところまでが仕事です
また、自分が勤務していた法務省では刑務官の中に特別司法警察員として発令されている者がおり、刑務所や拘置所内での受刑者や被告による傷害事件や暴行事件を捜査して立件する役割を担っています。逆に刑務官が受刑者に暴行を加える事件では、外部(所轄の警察)に捜査を委ねます
古い話では国鉄の車両内でスリや置き引きを捕まえたりしていた鉄道公安官は、国鉄の分割民営化とともに各地の都道府県警察へ所属する形になっています。似たような例として郵政監察官という職務が昔は存在していました。郵便局内での公金着服など捜査し、立件するのが仕事です。これも郵政民営化ともに消滅しています
さて、事件処理の流れですが、警務隊が捜査して立件し、岐阜地方検察庁に事件(身柄つきで)を送検します。岐阜地検は候補生を勾留して取り調べた上、家庭裁判所に送致します。この時点で身柄は岐阜拘置所から岐阜少年鑑別所へ移ります
家庭裁判所は少年審判を開くのですが、事件が事件だけに検察官送致として岐阜地検へ送り返すことになるのでしょう。無駄なことをやっているように映りますが、現行法での規定がそうなっているので変更はできません。岐阜地検はあらためて候補生を起訴し、岐阜地裁の刑事部で公判が開かれる展開になります
以前取り上げた、滋賀県警の交番勤務だった19歳の巡査が上司を拳銃で射殺した事件では、懲役25年が求刑されています。本件は2人を殺害し1人に重傷を与えているのですから、求刑は無期懲役になるでしょう

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https://03pqxmmz.seesaa.net/article/500375567.html
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