墨田区女子高生殺害 陰惨な殺人

昨日、小森章平被告(29)と妻、和美(いずみ)被告(30)による2021年8月の東京都墨田区の女子高校生殺害事件の初公判について言及しました。新聞及びテレビ局の報道は限られたスペースで扱うもののため、初公判の場で何が明らかになったのか、細部は取り上げられないままです。今日になってデイリー新潮の記事が掲載され、実は鷲野花夏さん殺害は小森章平被告が主導したものと、検察の起訴状朗読で明らかになっています
当初、夫(章平被告)が女子高生と交際していると知った妻の和美被告が逆上し、花夏さん殺害を企図したのではないかと思っていたのですが違いました


女子高生殺害事件 初公判で明らかになった「いびつすぎる三角関係」と「残忍な所業」 妻は拘置所で夫の子を死産
発生当初の報道では、章平被告と浮気関係にあったA子さんへの和美被告の嫉妬が引き金となって事件は起きたと伝えられていた。だが、検察側が冒頭陳述で語った内容はまるで違った。章平被告がA子さんを逆恨みし、その復讐計画に和美被告を抱き込んだことで悲劇は起きていた。検察側と被告側、双方の冒頭陳述を元に犯行に至るまでの経緯を振り返る。
犯行の一カ月前に夫はA子さんと二人で会っていた
事件が起きる2年前の19年、章平被告とA子さんはTwitterを介して知り合った。連日のように愛を伝えるメッセージを交わし、性的な動画を送り合う関係に発展した。
章平被告はA子さんとのSNS上での関係を継続する一方で、20年にTwitterで知り合った和美被告と結婚。和美被告が前夫と住んでいた群馬県渋川市の一軒家で同居を開始した。章平被告の結婚後、A子さんは章平被告と距離を置くようになった。A子さんには他に交際している男性もいた。
それから章平被告はA子さんから裏切られたと考え、逆恨みするようになる。事件が起きる1カ月前の21年7月末には、話し合いを求めてA子さんが住んでいた東京都墨田区まで会いに行った。それは初めてのリアルな面会だった。
その時、二人は男女の関係を結ぶ。同時にこれを最後に2度と連絡を取らないと約束した。にもかかわらず、章平被告は未練を断ち切れず、A子さんの過去の言動を思い返して憎悪を強めていった。そして、わいせつ行為をして復讐しようと計画。和美被告にも協力を求めた。章平被告に依存し、A子さんを疎ましく思っていた和美被告は計画に同意し、積極的に関与していった。
8月25日、まず章平被告は、和美被告のアカウントから和美被告を装ってA子さんにメッセージを送った。夫と接触しないと誓約する書類にサインをして欲しい、誰かに打ち明けたり同伴者を連れてきたら二人の親密な関係を写した画像を親に送る、などと脅す内容だった。
妻がコンビニのアルバイトに出かけている間に…
27日には、二人はホームセンターでベニヤ板や南京錠を買ってきて、A子さんを監禁するために自宅1階の部屋を改造。
そして28日、二人は車に乗って群馬県渋川市の自宅を出発し、A子さんの住む東京都墨田区へと向かった。朝8時半頃、自宅近くのパーキングに車を停めるとA子さんを待った。午後4時頃、A子さんが車にやってくると、後部座席に隠れていた章平被告が用意していた結束バンドで手足を拘束。そのまま3人で渋川の自宅へ戻り、A子さんを監禁した。
(以下、略)


こうして花夏さんを監禁した上で、章平被告は強姦しています。さらに山梨県の小屋で花夏さんを殺害する前にも強姦しており、もやしみたいな外見にしてはかなりの悪党です
ツイッターで知り合った氏素性も分からない小森章平被告ですが、花夏さんは一時期、章平被告に夢中だったのでしょう。恋する女子高生ですから章平被告がどこの誰であろうと構わないと思い、運命の出会いだと勘違いしたのかもしれません(それはとても不幸な運命だったのですが)
その後、章平被告は花夏さんと別れる決心をしたはずなのに未練たらたらで、自分と別れた花夏さんを逆恨みし、「酷い目に遭わせてやる」と犯行を思い立った…という経緯のようです
事前に自宅にベニヤ板囲いの監禁場所を用意するという、極めて計画的な犯行です。ここに花夏さんを監禁し、あんなことやこんなこともしてやろうと復讐を思い描いたのでしょう。が、初公判で章平被告は「計画的な犯行ではない」と述べ減刑を求める構えのようです
監禁場所まで用意しているのに計画的な犯行ではないと言い張り、減刑をねだるというのは随分と身勝手な言い分です
検察としては遺族の意向も踏まえ、章平被告に無期懲役を求刑すると思われます。ただ、最近の裁判の傾向からすればこの種の事件は男女交際のもつれ、だと解釈され、原因をつくった花夏さんにも一定の責任があるかのように裁判官が判断し、懲役20年くらいの軽い刑になるかもしれません

(関連記事)
墨田区女子高生殺害 夫婦に懲役23年と懲役18年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/499775268.html
墨田区女子高生殺害 夫婦に懲役25年と懲役22年求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/499683025.html
墨田区女子高生殺害 被告小森夫妻とは?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/499593567.html
墨田区女子高生殺害 小森夫婦の初公判
墨田区女子高生殺害 小森夫婦の公判はまだ
墨田区女子高生殺害 殺害を計画して呼び出しか
墨田区女子高生殺害 20代の夫婦を逮捕
女子高生の遺体を車に 殺すつもりで呼び出し
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501395036.html
女子高生の遺体を車に 加害者・被害者の事情
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501303056.html
女子高生の遺体を車に 容疑者は前科あり
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/501171145.html
文京区女性失踪事件 三瓶容疑者とは何者か
文京区女性失踪事件 山林で遺体発見
恵庭女性殺人を考える 冤罪とされる根拠
恵庭女性殺人を考える 再審請求を最高裁は棄却
恵庭女性殺人を考える 大越受刑者が刑期満了で釈放
女児2人殺害の飯塚事件(1992年) 再審認めず
女児2人殺害の飯塚事件(1992年)再審なるか?
未解決の誘拐殺人 城丸君事件(1984年)
少年誘拐ホルマリン漬け事件(昭和32年)
三鷹女子高生殺害を考える6 懲役22年の判決
静岡女子大生殺害 懲役20年の判決は妥当か?
静岡女子大生殺害 ストーカーの言い分