韓国産劇場向けアニメ ヒット作なく絶滅寸前

AIを利用したコンピューター翻訳の精度の向上にはおどろかされます。韓国語の記事をgoogle翻訳を使って訳した場合、かつては日本語になっていない文章で表示されるのが当たり前で、それをさらに意訳してブログに掲載したものです。しかし、今では翻訳機能を使用しても違和感なく読める文章になって表示され、格段に使い勝手がよくなりました
韓国のメディア世界日報掲載の記事が、韓国産劇場版アニメーションにヒット作が出ず、いまや絶滅寸前の危機にあると書いています
日本の劇場版アニメーション「すずめの戸締まり」や「SLAM DUNK」が韓国でも公開され、記録的なヒットとなったのは当ブログで取り上げたところです。以下、世界日報の記事では日韓の作品で明暗が別れた点にも触れて入るのですが、分析の甘さは相変わらずです


思い出の「ドゥリ」が27年ぶりに劇場に戻ってきた。キム・スジョン監督・原作の「赤ちゃん恐竜ドゥリー:氷別大冒険リマスター」が24日、劇場公開を控えている。この作品は1996年に公開された唯一のドゥリ劇場版で、デジタル復元作業を通じて画質と色感をアップグレードした。映画公開に先立ち、去る8日ソウル中区CGVシネライブラリーでキム監督が試写会後記者たちと会った。この日の記者懇談会では、思い出の再召喚に対する関心とともに、まるで氷河の中で長く寝なければならなかったドゥリのように停滞した韓国アニメ産業に対する懸念の声が出た。
現在、劇場家で日本アニメがヒットしているのとは対照的に、韓国映画はこのような成果を出せず、特に劇場版アニメはやっと明脈だけ維持する状況だ。
キム監督はドゥリーが封切りした時や今も韓国でアニメを作るのは容易ではないことだと打ち明けた。キム監督は「アニメ監督であり漫画家でありながら、制作者として新しい作品をずっと皆さんに共有することができず、すみません。韓国劇場街で日本のアニメがこんなに興行するのを見ると、心も苦しんでいる一方で、罪悪感も感じる」とし「韓国でのアニメ制作は事実、虐待堕落しない。(作りたい)心は煙突のようだが、いろいろな状況がついてきてくれない点もあり、個人的にできなかった部分もある」と話した。続いて「1996年に公開した作品を再びシーンシーンを見ながら、ここで走っていた記憶が昨日のように鮮明に浮かぶ」とし「今も同様だが、その時も劣悪な状況で(作品を)作った。作業に参加したスタッフの多くはこの床を離れ、残っている方は五本指に挙げられるほど」と韓国アニメ産業に切ない感情を表わした。
ドゥリは当時人気のキャラクターであり、この映画は同期間劇場上映作中4位の興行成績を出したにもかかわらず赤字を免れなかったという。キム監督は映画を作り、借金を返済するのにちょうど5年かかったとし、韓国アニメ産業の現住所を明らかにする告白ではない告白をした。
韓国劇場版アニメの成功が困難だったわけではない。2011年公開された「庭を出た鶏」は累積観客220万人という記念碑的記録を立て、2012年には「占い:朝鮮半島の恐竜3D」が100万人、2019年には「レッドシューズ」が81万人の観客をを見せた。この他にもポロロやシンビアパート、ハローカーボットが着実に子供の観客を集めている。
それでも韓国アニメは子供向け、日本やアメリカアニメに比べて質が落ちるという認識が小さくなく、相当部分事実でもある。だからポロロのように既によく知られており、子ども観客の安定的確保やキャラクターグッズなどの販売が保障されるいくつかの作品以外は投資を受けることも容易ではない。
(中略)
ただ、キム監督は韓国劇場のアニメ産業のひどい現実を話しながらも一方では可能性に対する信念を表わした。キム監督は「韓国アニメの最大の競争力は作家たちの無限の想像力と創造力ではないかと思う」とし「日本アニメ観客が増えて技術的に先んじているが、話を引き出す力はむしろ停滞した感じだ。一方、韓国ウェブトゥーン、ウェブ小説の物語構造を見ると、とても自由だ。これがそのままアニメに進むと、とても素敵な作品が出て、私たちの競争力になりそうだ」と話した。
実際、国内のいくつかのウェブトゥーンの場合はアニメ化し、「ユミの細胞たち」、「凧の手紙」などは劇場版で製作が進行中だ。
厳しい条件の中でも開封に出る創作アニメがあるという。ドゥリリマスター版の公開より少し早い来る18日、済州島の物語を基盤とした国産創作アニメ「巨神:風の子」が公開される。2017年に地域特化コンテンツ支援事業に選定され、プロジェクトが始まり、フィギュアとアートブッククラウドファンディングにも成功したこのアニメの制作と公開には予想より長い時間がかかった。物語とロボットの戦い、過去と現代を混ぜた物語自体は興味深い。だが演出スタイルや作画は2023年劇場版というには不足し、どんな実績を出すか注目される。
(世界日報の韓国語記事を機械翻訳)


記事の中で「韓国アニメの最大の競争力は作家たちの無限の想像力と創造力ではないかと思う」とし「日本アニメ観客が増えて技術的に先んじているが、話を引き出す力はむしろ停滞した感じだ。一方、韓国ウェブトゥーン、ウェブ小説の物語構造を見ると、とても自由だ。これがそのままアニメに進むと、とても素敵な作品が出て、私たちの競争力になりそうだ」と述べているわけですが、この監督が1996年に公開した作品をデジタル復元して再上映している段階で、「無限の想像力」などどこにあるのかと思ってしまいます。制作資金が集められず新作を手掛けられない事情はあるにせよ、斬新で自由で面白い作品を生み出せるというなら作るしかないでしょう
逆に言うなら、斬新で自由で面白い作品が生み出せないから資金が集まらないのでは?
幼児向けの作品だから幼稚だとは言いませんが、「恐竜とこどもたちの触れ合い」など繰り返し描かれたテーマであり、斬新さの欠片もありません。なぜ、もっと違う題材、テーマを取り上げ、誰も視たことのない世界を描こうとしないのか?
さて、新たに公開される韓国産の劇場版アニメとして「巨神:風の子」という作品が挙がっていますので、予告編を貼ります
精霊と交感する少女が闘うという、「風の谷のナウシカ」と何かを混ぜたような内容だと思われます。ロボットも登場しますが、「ガンダム」と「EVANGELION」以降、巨大ロボットアニメというジャンルではよほど新機軸を盛り込まない限り、ただの亜流でしかありません
つまり「ガンダム」や「EVANGELION」を超える何かを描かなければ陳腐とみなされるのです。高いハードルを超えられるのでしょうか?

「巨神:風の子」予告

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