蓮舫議員　吠えるほど嫌われる

先の衆議院補欠選挙や統一地方選挙で惨敗した立憲民主党では、泉健太郎代表の責任を問う声が高まっています。その急先鋒が蓮舫参議院議員です。ただ、蓮舫議員が吠えれば吠えるほど、立憲民主党は支持を失い見限らるのが実情でしょう（元々政党支持率が低いので、蓮舫発言によってどれだけ党員離れ、支持離れが進んでいるのか検証するのは困難なのですが）
少し古くなりましたが、２０２１年の産経新聞に寄稿した岩田温（あつし）大和大学政治経済学部准教授による記事から引用します


年長者に向かって罵声を浴びせ続ける蓮舫氏　これが野党の支持率上がらない原因
わが国では興味深い現象が続いている。報道各社の世論調査をみると、菅義偉内閣の支持率は下落しているが、自民党の政党支持率は高止まりしているのである。内閣支持率が急落すれば与党支持率も下落し、野党支持率が上昇するのが一般的だ。しかし、日本では、ほとんど野党の支持率は上がらない。
この原因を白日の下にさらけ出したのが、２７日、参院予算委員会における立憲民主党の蓮舫議員（５３）の質問だった。
菅首相（７２）が、自宅療養中や宿泊療養中に亡くなった方々について、「大変申し訳ない」との思いを表明すると、蓮舫氏は次のように攻撃した。
「そんな答弁だから言葉が伝わらないんですよ、そんなメッセージだから国民に危機感が伝わらないんですよ。あなたには総理としての自覚や責任感、それを言葉で伝えようとする、そういう思いはあるんですか？」
威圧的、攻撃的な言い方で、菅首相を露骨に軽蔑したような物言いだった。
これに対して、菅首相は「少々失礼ではないでしょうか」と苦言を呈したうえで、自らが緊急事態宣言を出すに至った経緯を説明した。一国のリーダーは、国民の命を守りながら、経済全体も止めてはならない。倒産や失業者が増えれば、経済的犠牲者も増えかねないからだ。
菅首相は「私自身、まさに迷いに迷い、悩みに悩んで判断をさせていただきました」と苦しい胸の内を明かし、精いっぱい、コロナ対策に取り組んでいると答弁した。
一連の映像を眺めていて、蓮舫氏があしざまに罵（ののし）れば罵るほど、菅首相の良さが引き出されるように感じられた。能弁だが中身の乏しい罵声を浴びせる蓮舫氏よりも、口下手でありながらも誠実に仕事に取り組んでいる菅首相に好印象を持つ人が多かったのではないだろうか。
年長の首相を、面前で「あなた」呼ばわりし、ヒステリックな調子で罵倒するような人間が、政権の一翼を担う与党議員として活躍できるとは思えない。また、公の場であまり感情を表に出さない菅首相も「迷いに迷い、悩みに悩んで」いたことに気付かされた国民も多かったはずだ。
「やはり、立憲民主党よりは自民党が望ましい」と改めて感じた人も少なくあるまい。
蓮舫氏は２８日、自らのツイッターに、「いつも反省するのですが、想いが強すぎて語気を張ってしまうことを」と記していた。意味がわかりづらい日本語だが、「思いが強すぎて語気を張ってしまうことを、いつも反省している」と書きたいのだろう。
反省するのは結構だ。しかし、国民はこうしたやり取りを忘れようにも忘れられない。
（産経新聞の記事から引用）


蓮舫参議院議員は野田佳彦元首相の派閥に属していたのですが、党内には総選挙で大敗して政権を失う羽目になった野田元首相への批判が根強く、野田派は党内人事でも冷や飯を食わされているのが実情です。従って蓮舫議員が泉代表を批判したところで、「次の代表は蓮舫議員だ」と推す声はありません
東京を地盤として参議院選挙では多くの票を集めてきた蓮舫議員ですが、先の参議院選挙では得票を大幅に減らしています。本人も自分の影響力、存在に陰りが出ているのが分かっており、焦りとなって泉代表を罵倒する過激な発言を繰り返しているのかもしれません
また、参議院議員は衆議院議員より格下と見られますので、蓮舫議員が立憲民主党の代表選挙に出るには参議院から衆議院へ鞍替えする必要があります。が、党内事情もあってすんなりとは衆議院議員へ転身できないのでしょう
そうした諸々の事情はともかく、青筋立てて詰問し、なじるような国会での質問スタイルは改めた方がよいのでは？
このままでは政治家として大成せず、ヒステリーおばさんで終わってしまいます。国政に参加しようとする女性や、地方議会に立候補しようとする女性の支援を活発化させ、蓮舫派とも呼べるような人脈を形成して立憲民主党内での勢力拡大を目指すのがベターだと思います

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