女性弁護士自殺 強姦した弁護士「恋愛関係」主張

4月23日にアップした記事で、大分県の女性弁護士が所属事務所の経営者である男性弁護士から性的暴行を受けたのを苦に自殺した事件を取り上げました
大分地裁は自殺した女子弁護士の両親からの訴えを認め、事務所代表だった清源(きよもと)善二郎元弁護士に1億3千万円の賠償を命じる判決を言い渡しています
ここまでは前回取り上げところです。が、今回特段の新ネタはありません。清源元弁護士の主張する「恋愛関係」に言及するため書いています
デイリー新潮がこの事件について記事を掲載していますので、一部を引用します


部下に性加害、自殺に追い込んだ69歳「元弁護士」 立派すぎる経歴と「恋愛関係だった」という釈明に感じる落差
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/05011105/?all=1
(前略)
話を民事訴訟に戻すと、女性弁護士は2018年3月、遺書を残して自宅アパートで自殺した。32歳だった。担当記者が言う。
「重要なポイントは、清源善二郎氏が《元弁護士》と報じられている点です。善二郎氏も父の敏孝氏に負けないほどの存在感を示した弁護士で、1993年4月から94年3月まで大分県弁護士会の副会長、2009年4月から10年3月まで会長を務めました。ところが、女性弁護士の自殺が明らかになると、自ら弁護士登録を取り消したのです。その一方で、遺族が提訴した民事訴訟では徹底抗戦に打って出ました」
遺族は「清源氏から繰り返し性被害を受けたことが自殺の原因」と主張し、清源氏と清源法律事務所に対して損害賠償を求めた。
これに清源氏側は「女性弁護士とは恋愛関係にあった」と反論した。これが真実であれば、弁護士を辞める必要はないと思う人は多いのではないか。
大分地裁は女性弁護士の友人の証言や遺書の内容などから「恋愛関係に基づく性的関係であったと認める余地などない」と断定。女性弁護士が「退所を含め他に方途を見いだせない状況下で、自死を選択せざるを得なかった」と性被害と自殺の因果関係を認定し、清源氏と同事務所に1億2800万円の支払いを命じた。
(以下、略)


省略した部分では清源元弁護士の父らが弁護士としての華々しい活躍が描かれていますが、興味が無いので割愛します
清源被告側が裁判で、「自殺した女性弁護士と恋愛関係にあった」という立証をどのように行ったのかは不明です
清源元弁護士は現在69歳であり、30歳も年下の女性が彼のような老人を恋愛の対象とするなどありえません。ましてや恋愛関係とは相手をいたわり、慈しみ合う関係です。恋愛関係にあった女性を自殺に追い込むような真似をしているのですから、どう考えてもおかしいのです
なので清源被告の「恋愛関係」とは単なるセックス相手との意味でしかなく、社会通念上の恋愛ではありません
公判の場で清源元弁護士に「恋愛観」を1時間くらい語らせたいものです
「この女はワシに惚れとる。ワシの言う事は何でもきく」などと自慢話大会を1時間やりそうです
本当に恋愛関係にあったというのであれば、自殺した恋人を悼み、何らかの償いをしようとするのでは?
清源弁護士が判決を不服として控訴したりと、およそ恋人の死を悼む態度ではありません
追記:福岡高裁は清源被告に賠償を命じた大分地裁の判決を支持し、清源被告の控訴を棄却しています。こんな無理筋の訴訟で勝てると思っているなら、弁護士としての判断力が疑われます

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