成人式墨汁男 性同一性障害を強調?

成人式で振袖姿の女性に墨汁をかけたとして起訴された平井英康被告の裁判が始まっています
前回、当ブログで言及した際、「服装倒錯(性倒錯の一種)の者が振り袖に墨汁をかけて汚すような真似をするのだろうか」と疑問を提起しました。特段根拠があるのではなく、服装倒錯という女装愛好者であれば振り袖をもっと大切にするのではないか、と感じたからです
さて、初公判で平井被告は起訴された10件の容疑を認め、事実関係では争わない姿勢を示しています。その代わりなのか、「小学生の頃から自分の性に違和感を覚え悩んでいた」と述べ、性同一性障害の影響を全面に打ち出して情状酌量を狙い執行猶予付き有罪判決を得ようとしているのでしょう。それも法廷戦術ですから批判はしませんが、ますます「何だろう、この人は?」と思ってしまいます


今年1月、北九州市の「二十歳の記念式典」に参加した女性の振り袖に、黒い液体をかけたとされる男の初公判です。男は起訴内容を認めた上で「小学生のころから性の違和感に悩んでいた」などと話しています。
起訴状によりますと、北九州市若松区の会社員・平井英康(ひらい・よしのり)被告(33)は、今年1月に北九州市が開催した「二十歳の記念式典」の会場の近くで、参加した女性2人の振り袖に墨汁のような黒い液体をかけて汚したとされています。
“性の違和感に悩み”“嫉妬心”
27日の初公判で、平井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。その後の被告人質問で、平井被告は動機について「小学生のころから性の違和感に悩んでいた。成人式のときに振り袖を着たかった。当日の朝、外に出たら振り袖姿の女性を見た。いいなと思ったと同時に悲しさと悔しさと嫉妬心が浮かんだ」などと話しました。
また、被害者に対しては「申し訳ないという気持ちでいっぱい」などと謝罪の言葉を述べています。
平井被告は、すでに起訴された2つの事件のほかに、同様の8つの事件に関与したとして立件されています。
(RKB毎日放送の記事から引用)

27日、福岡地裁小倉支部で開かれた初公判で、平井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
その後、被告人質問で平井被告は「二十歳の記念式典」当日の朝、犯行を思いついたことなどを語りました。
<弁護側による被告人質問>
Q.「いつ犯行を思いつきましたか?」
A.「当日の朝です。そのとき、振り袖の人っていいなと思いました。そして悔しいとか嫉妬心とか悲しい気持ちで怒りがこみあげてきました」
Q.「なぜですか?」
A.「自分が成人式の時に振り袖を着れなかったから」
Q.「なぜそんな気持ちになったのですか?」
A.「八つ当たりとか、そんな気持ちです」
Q.「どうして墨汁なんですか?」
A.「交際相手の家から墨汁を見つけたからです」
また弁護側は、平井被告が2017年に「性同一性障害」と診断されていたことを挙げ、「晴れ着に対して強い憧れがあった」「被害者への弁済の意志も示している」などと主張しました。
一方、検察側は「性同一性障害と犯行に因果関係はない。身勝手な嫉妬心や怒りのままに犯行に及んだことは許されるものではない」と指摘しました。
次の裁判は6月8日に予定されています。
(テレビ西日本の記事から引用)


ヤフーニュースのコメント欄も「性同一性障害とか関係ないだろ」などなど、否定的な意見が溢れています
平井被告が性同一性障害であったとしても、そこから振り袖に墨汁をかける犯行までは飛躍がありすぎ、上記の記事にある説明では納得できるものではありません。裁判官もこれでは納得しないはずです。2017年に性同一性障害との診断を受けた後、成人式は何度かあったわけであり(コロナウィルスの影響で式典自体見送られた時期のありますが)、その時は犯行に至らずなぜ今回に限って犯行に及んだのでしょうか?
今回に限って攻撃性が発露されたのなら、何か別の理由があるはずです。性同一性障害という前提はともかく、「交際相手の家から墨汁を見つけた」という偶然が犯行を企図させ…というのも飛躍しすぎでしょう。ならば醤油でもポン酢でも、ケチャップでもよかったのでは?
おそらく平井被告が弁護人に性同一性障害であると打ち明け、そこから「性同一性障害を全面に押し出して情状酌量を勝ち取りましょう。そうすれば執行猶予付き判決になるかもしれません」と弁護人が提案したとも想像できます
振り袖を墨汁で汚損させたとして、クリーニングで元に戻せるものなのか、費用がどれほどなのか、調べては見たもののよく分かりませんでした。ただ、書き初めなどで振り袖姿のまま墨を扱い機会もありますので、染み抜きは可能のようです。汚れの程度、範囲によって費用は異なるのでしょう。ただ、振り袖のクリーニング代を補償するだけで済む話ではなく、成人式の思い出を汚された分の慰謝料も支払わなければなりません。記事を読む限り、被害者との示談も進んでいないようです
追記:平井被告の判決公判は7月5日の予定でしたが、福岡地裁小倉支部で停電事故が発生し、多くの公判が期日変更となっています

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