帯広女性教諭殺害事件 片桐被告は懲戒免職処分
昨年の5月末、「釧路へ行く」と家族に告げて自宅を出た高校の英語教師宮田麻子さんはそのまま連絡が取れない状態となりました。家族からの届け出を受けて警察は宮田さんの元同僚だった高校教師片桐朱璃を問い質し、彼が帯広市内の雑木林内に宮田さんの遺体を遺棄し埋めたと突き止めました
事件から1年になろうとしていますが、いまだに片桐被告の裁判は始まっていません。北海道教育委員会は昨年10月、片桐被告を懲戒免職処分にしています。否認事件の場合は1審で有罪判決が出てから懲戒免職処分になるケースもあります(それまでの間は起訴休職扱いとなり、給与は支給されません)。本件では教育委員会の担当者が拘置所で片桐被告に面会し、殺害を認めたため懲戒免職処分としたものと推測されます
事件から1年になろうとしていますが、いまだに片桐被告の裁判は始まっていません。北海道教育委員会は昨年10月、片桐被告を懲戒免職処分にしています。否認事件の場合は1審で有罪判決が出てから懲戒免職処分になるケースもあります(それまでの間は起訴休職扱いとなり、給与は支給されません)。本件では教育委員会の担当者が拘置所で片桐被告に面会し、殺害を認めたため懲戒免職処分としたものと推測されます
文春オンラインの記事から一部、引用します
「妻からのLINEが昨夜から途絶え、家に帰ってこないんです」
北海道県警に宮田さんの夫が相談したのは翌三十日のこと。聞き取りで浮上したのが帯広高校教諭の片桐朱璃容疑者(35)だった。
「片桐と宮田さんは、三月まで同じ高校で教員として働いており、宮田さんの夫は以前から二人の関係を疑っていたようです」
片桐は三十一日に行われた事情聴取で「何も知りません」と関与を否定していたものの、「罪悪感に苛まれたのか、翌日になると態度が一変、『宮田さんの死体を車で運び、スコップで穴を掘って埋めました』などと供述を始めたのです」(同前)
道警が供述に沿って帯広市内の雑木林を調べたところ、土中から宮田さんの遺体を発見。片桐は逮捕された。
片桐先生は、いつも穏やかで怒らない人
二人が今年三月まで勤務していたのは、オホーツク管内の美幌町にある道立美幌高校だった。先に赴任したのは片桐の方で2013年春から「農業」の担当として生徒に教えていた。当時を知る教え子が言う。
「網走出身で酪農学園大学院を出た片桐先生は、いつも穏やかで怒らない人、地域資源応用科の先生で、ビーフジャーキーのような加工食品の作り方を教えてくれた。若い先生だったので女子からも人気があって、全員の生徒を下の名前で呼んでくれるから、とても親しみやすかったです」
一方、被害者の宮田さんが赴任してきたのは三年後の2016年春。釧路出身で高校時代はテニス部の首相を務め「文武両道の優秀な子」(知人)だったという。美幌高校では英語教師として教壇に立ちながら美術部の顧問を務めていた。教え子が語る。
宮田さんの夫は妻の帰宅が遅いとか、理由を付けて朝帰りすることもあったなど、別の記事では語っており、妻が不倫している事実に気付いていたのでしょう。なので、昨年5月末に妻が家を出たまま連絡がつかない状態になった際、片桐被告と一緒にいるのではないかと見当をつけ、警察に届け出たものと思われます
片桐被告も既婚者で、こどもが生まれて以降は宮田さんとの不倫関係を清算しようと考えながらも決断できなかったのか?
事案としては決して複雑な事件だとは思われませんし、第三者が介在したわけでもありません。が、いまだに裁判に至らないのは何か事情があるのでしょうか
一部の報道では片桐被告が、「心中するつもりだった」と供述したと伝えています。ですが、嘱託殺人であると立証できる証拠があるのか疑問です。宮田さんの携帯電話に遺書のような夫宛てのメッセージが未送信で残されていたとしても、それを宮田自身が書いたとは断定できません。片桐被告が入力したとも考えられます
何より、「心中するつもりだった」と言いながらも片桐被告は死んでいないのであり、自殺を図った痕跡もないのでしょう
こっそり心中を企むくらいなら、関係者(宮田さんの夫、片桐被告の妻)に宮田さんとの不倫関係を明らかにし、清算した方がはるかに楽なのでは?
あるいは「(不倫関係になったのは)宮田さんに押し切られ、振り回されてしまった」などと片桐被告は弁明に終止し、「清算しようしたが宮田さんから脅され、できなかった」などなど自分のほうが被害者だとでも主張しているのでしょうか?
ただ、外野の人間があれこれ憶測しても仕方がないのであり、公判の場で明らかにされるのを待ちましょう
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