障害者19人殺害 植松死刑囚再審請求

障害者施設に勤務していた植松聖は「障害者は生かしておく必要がない」との考えに凝り固まり、相模原市内の「津久井やまゆり園」に侵入し19人を殺害して死刑判決が確定しています。その植松聖死刑囚が再審を求めて裁判を起こし、横浜地裁で棄却する決定が下されています
弁護人はこの決定を不服として即時抗告したと報じられています
いまさら犯行の事実認定は揺るぎませんし、死刑判決が再審によって無期懲役に減刑されたりしません。実におかしな行動です


2016年に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害された事件で、殺人罪などで死刑が確定した植松聖(さとし)死刑囚(33)が求めた再審請求について、横浜地裁が棄却する決定を出したことが24日、植松死刑囚の弁護人への取材で判明した。18日付。弁護人は24日、棄却の決定を不服として即時抗告した。
弁護人によると、植松死刑囚は22年4月、「外部の人と面会したい」などとして自ら再審を請求。地裁は棄却の理由について、「独自の見解であって、再審の理由に当たらない」としている。弁護人が今月21日に植松死刑囚に面会して請求棄却を伝えると「あり得ない。失望した」などと不満を示したという。
弁護人によると、植松死刑囚は当初、請求の理由について「(現在は制限されている)外部の人との面会ができるようになると思った。再審で新たに主張したいことはない」などと説明していた。しかしその後は「1審の裁判は責任能力の問題に縛られて、(障害者に対する)自分の考えについて受け止めてもらえなかった。事件後も社会は変わっていない。死刑になることは怖くないが、裁判をやり直して改めて(持論を)主張したい」などと話しているという。
事件を巡っては、横浜地裁が20年3月、植松被告(当時)に死刑判決を言い渡した。弁護人は判決を不服として控訴したものの、被告が控訴期限前に自ら取り下げて判決が確定した。
確定判決によると、16年7月26日未明、津久井やまゆり園に侵入し、包丁などで10~70代の利用者だった男性9人、女性10人の首や胸を刺して殺害。職員も含めた26人に重軽傷を負わせた。
(毎日新聞の記事から引用)


上記の記事にあるように植松死刑囚の再審請求の理由は、「外部の人と面会したい」というものです。死刑判決が確定するまでは無罪の推定を受けますので、拘置所に勾留されていても面会に訪れた人とは会って話ができます
死刑判決が確定した後は、親族または弁護士とのみ面会が許され、メディア関係者と面会は許可されません
植松死刑囚は再審を請求すれば被告としての身分に戻り、自由に面会できると思いこんでいたそうです。再審請求を申し立てる際、担当弁護士が植松死刑囚の勘違いを指摘すれば済んだ話であり、何をやってるんだか
その弁護士が再審請求の棄却に対して即時抗告したのですから、ますますわかりません
無駄な再審請求に手間を取られないようにするためにも、確定した死刑囚については速やかに執行するべきでしょう
昨年11月、就任したばかりの葉梨康弘法務大臣が、「法務大臣は、朝、死刑のハンコを押して、昼のニュースになるのはそういう時だけという地味な役職だ」と発言して辞任に追い込まれる経緯があり、年末に予定されていた死刑の執行が見送られていいます。このような発言は現場で執行に当たる刑務官をも侮辱したものです

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