上智大元教授林道郎 愛人だった教え子に訴えられる
男性大学教授が教え子である女子学生を手懐け愛人同然に扱ったのが明るみに出て、大学を解雇される件がたびたびあります
大学教授や准教授は教育職ですから、教え子に手を出すのは職業倫理に反します。「大人の自由な恋愛だ」と主張してもアウトです。そんな自由恋愛を容認してしまったなら、世の親御さんたちは娘を大学に進学させないでしょう。「嫁入り前の娘に何をしてくれるんだ」と怒鳴り込んできます
しかし、大学教授という肩書を背負った人物でもいまだに、「大人の自由な恋愛だ」と主張して開き直るケースが目につきます
美術評論家で上智大学教授だった林道郎は教え子を愛人としていたのですが、この女性から「10年にもわたってセクハラを受けた」と訴えられ裁判になっています。昨年3月にも当ブログで取り上げたところですが、上智大学は林道郎を「教育者の立場を逸脱した」として懲戒解雇にしています
以下、弁護士ドットコムの記事から一部を引用します
上智大元教授で、美術評論家の林道郎氏から、10年にわたりセクハラを受けたとして、教え子だった女性が訴えている裁判の判決が3月27日、東京地裁で言い渡される。
訴状などによると、原告の女性は上智大入学後、林氏の講義を受講するようになったことから、林氏を指導教官として大学院に進学した。
女性は、在学時に林氏から性的関係を持つよう働きかけられて、交際を余儀なくさせられたとして、2200万円の慰謝料を請求している。林氏との交際が終わったあと、女性はうつ病と診断されたという。
裁判で、女性側は林氏による「グルーミング」(手なづけ)があったと主張している。
グルーミングとは、若年層に対して、年長者が巧みに信頼関係を築いて、性被害へと追い込むための行動とされる。
これに対して、林氏側は「自由恋愛だった」と反論し、両者の主張は真っ向から対立しており、裁判所の判断が注目される。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)
●林氏「ストーリーが書き換えられている」
訴状によると、大学院に進学していた女性は2007年10月、林氏からすすめられて、京都のゼミ旅行に参加した。夜に林氏と2人きりで食事をしたあと、林氏からホテルに誘われて、初めて性的な行為をされたと主張している。女性は、林氏が25歳年上の既婚者であることから、混乱してフリーズしてしまい、強く拒絶できなかったとしている。
1月13日に開かれた本人尋問で女性は次のように語った。
「私は別のホテルに部屋を予約していましたので断りました。でも、被告が『何もしないから』といって何回か同じやりとりをして、らちが明かないのでホテルに行くことにしました」
女性はこれ以外にも、林氏に何度も学外へ連れ出され、性的関係を結ばされたと主張した。関係は女性が大学院を修了してからも継続したという。
一方、林氏は、法廷でセクハラがあったとする女性の主張を否定し、「ストーリーが書き換えられている」と語った。林氏は、女性から好意のアピールがあったと述べ、関係を持ったのも「自然な流れだった」などと反論した。
●社会問題化する「グルーミング」
裁判の中で、女性側は、林氏の巧みな囲い込み「グルーミング」があったと指摘している。
女性側は「原告の場合には成人してからの被害ではあるものの、成人して間もない22歳のころから目上の指導教官からグルーミングを受けており、それまでの交友関係や性的経験が乏しかったことからすれば、グルーミングの影響によって被告を信頼し、被告からの性被害を拒むことはできなかった」と主張している。
(弁護士ドットコムの記事から引用)
女子学生を手懐け、愛人として利用していたのですから、男とし手切れ金くらい渡すのが当然でしょう。彼女は貴重な青春時代を林氏に捧げたのですから
いまさら、「大人の自由恋愛だった」などと弁解するのはみっともない限りです
大学を懲戒解雇になり、退職金も吹っ飛んだとしても彼女を逆恨みするのは大間違いでしょう。きちんと話し合い、手切れ金を支払って解決するという選択肢はなかったのか、と思ってしまいます
あるいは話し合いがこじれた結果、裁判になってしまったのか?
そもそも、と書きますが、林氏が彼女の将来を慮り、彼女が身を立てられるよう力を尽くしていればこじれたりはしなかったでしょう。美術評論家として1人立ちできるよう推薦するとか、どこかの大学の講師職を斡旋するとか
彼女の将来など考えもせず、ただ愛人として側に置いて都合よくセックスの相手をさせることだけ強いていたのがこの結果です
林氏は己の所業をよくよく噛み締め、反省し、慰謝料を支払うべきです
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