札幌女子大生殺害　小野被告を嘱託殺人で起訴: 夾竹桃日記

2023年02月18日

札幌女子大生殺害　小野被告を嘱託殺人で起訴

小樽市の女子大生が札幌市内の元自衛隊員小野勇容疑者のアパートで殺害された事件で、札幌地検は嘱託殺人と死体遺棄の罪で起訴しています

小野被告はSNS上で何人も殺してきたベテランの元傭兵というプロフィールで振る舞っていたわけですが、精神鑑定の結果、刑事責任能力に問題はないと判断されたのでしょう。いわゆる統合失調症によって妄想と現実の区別を失うなど、現実検討能力を失った状態ではないと

2022年10月、札幌市東区の自宅アパートで22歳の女子大生を殺害し、住人の54歳の男が送検された事件で、2月17日、札幌地方検察庁は、この男を"嘱託殺人"と死体損壊の罪で起訴しました。

2月17日に起訴されたのは、札幌市東区に住む無職・小野勇被告（54）です。

起訴状などによりますと、小野被告は2022年10月3日から同月6日までの間に、自宅アパートで小樽市の女子大生（22）の首を、女性の依頼により両腕で絞めて窒息死させ、浴室で、女性の遺体の左脇下の部分を刃物で切り裂いた罪に問われています。

札幌地検は小野被告の認否は明らかにしていません。

事件発覚当初、警察の調べに対し小野被告は「殺してほしいと依頼された」などと供述していましたが、"殺人"と死体遺棄の疑いで送検されていました。

その後、札幌地検は小野被告の精神状態を確認し、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を2022年11月から2023年2月まで行い、刑事責任を問えると判断し起訴しましたが、"殺人"から"嘱託殺人"に切り替えた理由について、「殺害の依頼がなかったという証拠が集まらなかった」としています。

小野被告と女子大生のやりとりなどから判断したとみられています。

一方、札幌地検は、小野被告に対する死体遺棄容疑、銃刀法違反容疑については不起訴処分としました。理由は明らかにしていません。

(北海道文化放送の記事から引用）

小野勇被告はSNS上の記述によれば精神科に通院し、向精神薬の服用を続けていたようですが、どのような症状であったのか不明です。単に就労するのが嫌なので精神病を装っていたとは思えませんので、何らかの病状を抱えていたのでしょう。精神障害者手帳を持ち、生活保護を受けて暮らしていたようです

その傍ら、モデルガンやナイフなどを所有し、ベテランの元傭兵っぽい外見を装っていました。こちらは中二病をこじらせたのか？

警察や検察は小野被告が金銭目的やわいせつ目的で被害者を殺害した可能性を念頭に、捜査をしたわけですが立証できなかったのでしょう

ただ、被害者の女性が本当に死を望んでいたのか、誰かに寄り添ってもらいたかっただけなのか、肝心なところは分からないままなのでは？

小野被告が被害者の胸の内を聞き出していたとも思えません。ただ上辺だけ話を合わせ、共感している風を装って、詳しい事情も分からないまま殺害してしまったのかもしれません

なので小野被告を問い質したところで、被害者女性がなぜ死のうと思ったのか、解明できないのでは。遺族にとってそれが一番辛く、残念に思えるはずです

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