福岡5歳児餓死事件 赤堀被告控訴審

福岡県で子育て中の母親に「架空のボス」の話を吹き込み、畏怖させてマインドコントロールをし、5歳のこどもに過度な食事制限を強い餓死させた事件で、赤堀恵美子被告は「嘘を吹き込んで支配した」とし、懲役15年の判決を受けていました。これを不服として控訴しており、15日に福岡高裁で公判が開かれています


福岡県篠栗(ささぐり)町で2020年4月、碇翔士郎(いかりしょうじろう)ちゃん(当時5歳)が十分な食事を与えられず餓死した事件で、翔士郎ちゃんの母親の「ママ友」で保護責任者遺棄致死と詐欺、窃盗の罪に問われ、1審で懲役15年の判決を受けた赤堀恵美子被告(49)の控訴審初公判が15日、福岡高裁(市川太志裁判長)であった。赤堀被告側は事実誤認として無罪を主張し、即日結審した。判決は3月9日。赤堀被告は1審・福岡地裁での公判でも無罪を訴えていた。
保護責任者遺棄致死罪で1審・福岡地裁に懲役5年の判決を言い渡された、翔士郎ちゃんの母親の碇利恵受刑者(41)も量刑不当として控訴したが、22年11月の福岡高裁判決で棄却され、上告せずに1審判決が確定している。
赤堀被告の1審判決は、赤堀被告が碇受刑者にうそを吹き込むなどして、碇家に食事制限やしつけなどさまざまなルールを課したとして「強い心理的影響下に置いて生活全般を実質的に支配した」と認定。赤堀被告は保護責任者ではなかったが、碇受刑者に翔士郎ちゃんの食事を数日間抜くよう繰り返し指示するなどして保護させなかったとして「(碇受刑者との)共謀が優に認められる」とした。
1審判決によると、赤堀被告は碇受刑者と共謀し、19年8月ごろから碇受刑者の子供の食事の量や回数を減らし、同10月ごろからは翔士郎ちゃんに食事を数日間与えないことを複数回継続。翔士郎ちゃんを20年4月に自宅で餓死させた。また生活費など約198万円を碇受刑者からだまし取るなどした。
(毎日新聞の記事から引用)


赤堀被告の控訴審は15日の1日だけで終わっています。つまり、赤堀被告は無罪を立証するための新たな証拠も証人も用意できず、ただ裁判官に対して「自分はやっていない」と主張しただけなのでしょう。もし新証拠の提出や証人があれば、証人質問など時間をかけ、控訴審でも数回公判が開かれます
赤堀被告は碇受刑者をそそのかし、マインドコントロールした証拠は残さないよううまく立ち回ったつもりだったのでしょうが、自分が無罪であると証明できるものは何もなかったのでは?赤堀被告の夫は妻は無罪であると福岡地裁の法廷で主張したようですが、夫の発言ですから当然、割り引いてこれを解釈します
以前にも書いたのですが、赤堀被告が単独でこれだけの真似をしてのけたのか、疑いが残ります。自分は夫も赤堀被告と共謀していたのではないかと思うのですが、検察は夫を起訴しておらず赤堀被告が主導したものと判断しています
赤堀被告には1審判決を不服として控訴する権利があるので、それを批判はしません。が、無罪であると立証する証拠も出せず、証人も立てられないのでは1審判決をひっくり返すのは不可能です
ここは自身のなした犯行をいつまでも否認し続け、目を逸らし、碇受刑者に責任を押し付けるのではなく、己の所業を顧みて反省するべきでしょう。でなければ、不平不満を抱えたまま刑務所で12年から13年を過ごす結果になります(まあ、彼女の場合は仮釈放で出所した後でも、碇受刑者のせいで自分は刑務所に入れられたと不満をこぼし続ける気がするわけですが)

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