安倍元首相銃撃 山上被告の「心の闇」とは

安倍元首相を銃撃して殺害した山上徹也被告が起訴され、いつ公判が始まるのかが注目されます
山上被告の精神鑑定は約半年もの期間を費やしており、通常の精神鑑定が3カ月ほどであるのに比べれば異様な長さです。ただ、山上被告には精神科への通院歴などないのでしょうから(報道を見る限り)、精神障害が疑われるはずもなく、なぜそれほどまで長期の精神鑑定の期間を設けたのか、不可解です。一部の報道によれば、精神鑑定を担当した医師は昨年11月末までに鑑定を終えていたそうです。にも関わらず奈良地検は精神鑑定の期間延長を裁判所に申し立てていました
「山上被告を支持する世論が沈静化するのを待つため、時間稼ぎを図ったのではないか」との声も出たほど、奇怪な動きです
そしてまた、メディアの中にもこの事件を複雑な事案であるかのように強調する報道もあります
自分は極めて単純で分かりやすい事件だと思うのですが


拘置所へ支援金殺到も反応薄く…山上徹也被告の「心の闇」は初公判で明かされるのか
謎だらけの事件
「韓鶴子(世界平和統一家庭連合=統一教会)総裁の殺害計画を諦め、安倍(晋三)元首相にターゲットを替えて実行するまでに3年近くの歳月を要している。その間、誰にも相談せず単独で準備を重ねたとは思えず、共犯もしくは支援者がいるのではないかと思って調べたのですが、見つかっていません」
安倍晋三殺害事件を追い続ける在阪の社会部記者がこう漏らす。
約半年という異例の長期鑑定留置を経て、山上徹也容疑者(42歳)が殺人罪などで起訴される。「騒動の鎮静化を待つ」という検察の思惑は当たり、統一教会がすべての元凶であるかのような報道は、昨年末に被害者救済新法が成立したことでひと段落した。今後、検察側と弁護側が論点整理をし、争点を絞ったうえで年内にも行われる裁判員裁判での初公判に臨む。
この間、大阪拘置所での山上の様子は、接見を許された妹が元弁護士の伯父に語り、対外窓口となった伯父の口からメディアに伝えられるだけだった。山上は、「塀の外」の喧噪をさほど気にする様子もなく、全国から100万円を超える支援金が集ったことを聞いても反応が薄いという。
2022年7月8日午前11時31分、筒状の銃身を粘着テープで巻いた手製の銃で安倍元首相に向けて2発の銃弾を発射した山上は、直後、警察官に仰向けで押さえつけられ、抵抗することなく空虚に目を見開いていた。
2019年10月6日、愛知県常滑市で開催された統一教会のフェスティバルに火焔瓶を持って乗り込もうとして果たせず、韓総裁から安倍元首相へと切り替えたという“飛躍”を含め、この事件には謎が多い。
ネット上では「山上の発射角度と安倍入射角度の違い」から第三者による発砲説が流れているし、冒頭のように誰にも頼らず相談せず、冷静に事を運べるだろうかという疑問から、支援者の存在を疑う向きもある。
半年を経て新たな事実が出てこない以上、いずれも「想像の範囲」でしかないが、そうなれば統一教会に全財産をぶち込み自己破産した母親に人生を狂わされて以降、20数年間も怒りを内包し、それが日本で最も著名な政治家を銃撃するという単独犯としての“狂気”につながったというしかない。
この計算外、常識外の行動は、「統一教会という特異なカルト集団が引き起こした2世信者問題」という一般論に閉じ込めてはなるまい。すでに一般論は、野党、被害者弁護団、脱会・2世信者、マスメディアなどの共闘でさまざまに論じられ、救済新法として不十分ながら政治決着した。
今後は、公判などを通じて山上が抱える「心の闇」に迫ることで、山上の個別事情を社会が抱える構造問題の解明へと“昇華”させるべきだろう。
(以下、略)


記事を何度か読み返したのですが、何が「謎だらけの事件」であるのか、さっぱり分かりません
そもそも、と書いてしまうのですが、奈良県警の警備担当者が演説をする安倍元首相に近づいてくる山上被告を危険と察知せず、見過ごしていたところに問題があります。危険を危険と察知しなければ今回のような件は起こり得るのであり、山上被告は何も超能力を使用したわけではありません。ズブの素人の企てた犯行を、ベテランの警察官が安易に見過ごした結果です。テロリストは「テロリスト」を描かれたプラカードを持って近づいてきたりはしないのです
さらに山上被告の犯行動機にも何ら不可解な点はなく、統一教会とずぶずぶの関係にあった政治家を狙うという、単純明快な動機でしょう
過激派組織や政治団体との関係もなく、たった1人で情報を集めて犯行を計画し、手製の銃を製造して試射を繰り返して改良し、犯行に踏み切ったと理解できるのでは?
山上被告は「精神鑑定に退屈した」との報じられており、事実だとすれば「オレに心の闇なんてないぞ」と言いたいのかもしれません
毎度書いているように、裁判はあくまで検察側の立証する起訴内容に弁護側が反論して行われるものであって、「皆で集まって心の闇を解明しましょう」という会ではないのです。なので、裁判の場で「心の闇を迫る」などというマスコミのきまり文句は陳腐でしかないと書いておきます

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