グウェン・ステファニーの「私は日本人」発言を批判する中国

歌手のグウェン・ステファニーが雑誌の取材に応じ、「私は日本人だ」と述べて日本文化への親和性を語っているのですが、中国メディアはこれが気に入らないようで噛みついています
グウェイン・ステファニーが日本文化を商売の道具にするのは別段、批判に値するとは思えません。アメリカ文化であれ、中国文化であれ、商売のネタになるのであれば誰もが利用するでしょう
レコードチャイナの記事から以下、引用します


記事はステファニーについて、1969年に米カリフォルニア州で生まれ、イタリア系米国人の父親がかつてヤマハの販売マネージャーとして18年間働いた経験を持ち、母親はアイルランドとスコットランドの混血であると紹介。バンド「ノー・ダウト」のボーカルで、過去3度グラミー賞を獲得した経歴を持ち、日本を初めて訪れたのは27歳だった96年の時だったとした。
また、2005年には原宿のサブカルチャーに着想したブランド「ハラジュク・ラバーズ」を立ち上げ、08年に発売した香水がヒット、19年現在でブランドの売上総額が10億ドル(約1320億円)に達しており、売り上げの一部は東日本大震災の被災児童向けの義援金などチャリティーに用いているとする一方で、アルバムのパッケージやセールスにおいて「原宿サブカルチャーの盗用」という指摘を20年近く受け続けてきたと伝えている。
そして、米国のメーク関連雑誌Allue電子版が今月10日に掲載したインタビュー記事の中で、ステファニーが長年父親を通じて日本のカルチャーに触れ、初めて日本を訪れた時に「ああ、自分が知らなかっただけで、私は日本人だったんだ」と感じたと発言、2度にわたり「私は日本人」と主張し、そのうち1度は自分自身について「(カリフォルニア州)オレンジ県の女の子が少し、日本の女の子が少し、英国の女の子が少し」と説明したと伝えた。
その上で、ステファニーの「私は日本人」発言が多くの疑問を呼び、ウィキペディアの英語版ではインタビュー記事発表直後の10日から11日にかけてステファニーの項目が頻繁に「日本人」、「米国籍日本人」などと修正される事象が発生したほか、米国の別のファッション雑誌では「カリフォルニアで育ったイタリア・アイルランド系が私は日本人だと言っている?われわれの知る限り、彼女は日本人ではない」と皮肉めいた文章がつづられ、ネットユーザーからも「理解に苦しむ」との声が数多く寄せられるなど物議を醸したと伝えた。
この件について、中国のネットユーザーは「文化的素養のない典型的な米国人」「『自分がそう思うなら日本人だ』っていうのはすごく米国的な考え方だな」「『日本のサブカルチャーを愛している』っていう意味だと思うけど」「米国式のベテランコスプレーヤーだね」「互いの文化を吸収し合うというのは、ごく正常なことだと思うのだが」「日本人がどう思っているのかを知りたい」「米国の芸能人が手掛ける、日本の文化を模した、中国製品という見事なサプライチェーン」「これって、われわれが言うところの『精神日本人』(※中国人であるものの自らを精神的には日本人だと考える人々)じゃないの?」といった感想を残している。


ステファニーがもし、「私は中国人だ」と発言したらドン引きでしょう。そう発言しないだけでも好感が持てます(笑
それにしてもなぜ、中国人がステファニーの発言に噛みつき批判するのか、いまいち理解できません
別段、ステファニーは日本に帰化したいと述べているわけでもなく、日本の文化に親和感を覚えると述べているだけなのですが
結局、ステファニーが日本に特別な感情を抱いていることに嫉妬しているのかな、と推測します。まあ、現代の中国に憧れを抱く人がいるとすれば、よほど特殊な趣味・嗜好の持ち主だけでしょうから
韓国のように日本の文化に憧れ、茶道でも歌舞伎でも剣道でも寿司でも朝鮮にこそその起源があり、我々が本家だと主張されるのは鬱陶しい限りですが
中国も文化大国との自負だけはあるようですが、実際には文化大国と呼べるほどの影響力もなく、好感度もなく、一段低く見られている現状に我慢ができないのかもしれません。だとしても、グウェン・ステファニーに噛みついて中国文化の評価が高まったりはしないのであり、「うざい奴ら」だと思われるだけです
中国メディアが批判記事を書き、ステファニーを「文化的素養のない典型的な米国人」と罵倒しようとも、世界の誰もそんなものに目を留めたりしません。ステファニーの発言の発言の方が遥かに影響力があり、多くの人の目に留まるでしょう

Harajuku Girls (Dance Video)

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