飯能市一家殺害 専門家の見解
飯能市で一家3人が殺害された事件について3度目の言及となります
逮捕された斎藤淳容疑者は犯行について語らないまま、年を越したようです。「何も言うまい」と決意しているのか、自身の感情や心情を言葉に表現できないのか?
斎藤容疑者は映画を好み、サスペンスやアクション物よりヒューマンドラマが好きだった、と彼の父親が明かしていますので、冷酷にして鉄面皮な人柄ではないと思われます。本来ならさまざまな手段で自身の思うところを表現する能力があった人物のはずが、何故に語るのを拒み続けているのでしょうか
さて、こうした事件が起こるとメディアは専門家の見解を求めます。ただ、見解を求められる側としては判断材料もないのであり、なかなか
コメントしにくいものです
■専門家「恨みを晴らすことが目的」
調べに対し、「言いたくありません」と供述を拒否し、今も黙秘を続けている斎藤容疑者。犯行の動機について、専門家はこう推測します。
東洋大学 桐生正幸教授:「(車に)深い傷をもたらす器物損壊の犯人は、持ち主に対して非常に強い恨みがあると推定できる。(器物損壊容疑で)逮捕されたということで、ますます強い恨みになっていった。被害者に対して恨みを晴らすという目的が主であって、自分が捕まるかどうかは二の次の犯行であったと推測できる」
捜査関係者によりますと、斎藤容疑者は、自宅におよそ15時間にわたって隠れていたとみられ、逮捕時には2階の部屋で、扉の前に物を置いて5分から10分抵抗したといいます。
桐生教授:「少なくとも本人としては、逃げる必要がないと感じていた。逮捕うんぬんというところまで考えが及ばない。本人としたら目的(殺害したとしたら)を達していますので」
(テレ朝ニュースの記事から引用)
刑務所や少年鑑別所などで1万人以上の犯罪者を心理分析してきた専門家は、行動の大きさに対して、動機があまりにも小さいことが黙秘の理由ではないかと分析します。
犯罪心理学者・出口保行氏:「自分が動機の部分を話すことによって、何でそんなことをしたんだという非難であったりとか、自分に対する悪評というのを、さらに生むのではないかと思って、今のところは黙秘を続けている」
(テレ朝ニュースの記事から引用)
佐々木成三(元埼玉県警捜査一課)「猟奇的で残忍な手口。私は過去捜査の中でハンマーでの殺人の手口というのは経験がない。容疑者は他にも用意している可能性はあるが、撲殺で死にいたらしめるというのは恨みや殺意が明確」
なぜ車を傷つけたトラブルから1年以上もたって事件が起きたのか。
佐々木成三「車を壊した動機も事件捜査の大きなポイントになる。発生後、不起訴になったが、被害者と容疑者でどのような接点があったのか。さらに嫌がらせをしている可能性もある。猟奇的犯行を行う容疑者の特徴として、私たちが理解できないような一方的な怨恨があることを感じている。動機面については容疑者の口から喋ってもらわないとわからない。今後の捜査のポイントだと思う」
住宅2階では火事も発生している。
佐々木成三「犯行の状況をみると、ばれないような工作はみられない。証拠隠滅というより、もともと住宅を全部燃やそうという計画や、火をつけて殺害しようとしたが気づかれたため凶器を使った可能性もある」
逮捕時、なぜ自宅に籠城したのか。
佐々木成三「犯行後は無計画だった可能性もある。逃走するなら自宅ではなく遠くに行く」
(フジテレビ「めざましエイト」の記事から引用)
佐々木氏はハンマーで殴打する殺人を扱った経験はないと述べています。が、稀にハンマーを凶器に使う殺人や殺人未遂事件はあります。自分が見知っている事件は被害者に対する根深い憎悪と嫉妬があり、刃物で刺すような殺害方法ではなくハンマーで繰り返し殴打して叩き潰してやりたいとの思いが犯人にありました。自分が交際していた女性を他の男性に奪われ、逆上した挙げ句の犯行で、頭部を集中的にハンマーで殴打し殺害した事件です
殺害するにしても包丁やナイフなど、凶器はいくらでも選べるのであり、斎藤容疑者がわざわざハンマーを選んだのは被害者3人に対してよほどの恨みを募らせていたものと解釈できます(ただ、何か具体的な怨恨があったかどうかは別であり、斎藤容疑者の中に湧き上がった被害妄想による憎悪、敵意、衝動がビショップさん家族に向けられた可能性もあります)
いずれにせよ、精神鑑定が実施されるはずです。ただ、斎藤容疑者が精神鑑定に素直に応じるとは思えないのですが
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