ジョンベネ殺害事件 警察が犯人を隠蔽という話
年末に未解決事件を振り返り、考えるシリーズの一環です
文春オンラインが1996年12月に起きたジョンベネ・ラムジー殺害事件の新説を披露しています。ジョンベネの父親が私立探偵に依頼して調査した結果、犯人は単独犯ではなく複数犯であり、当時ラムジー家の近所に住んでいたバーンヒル家の家族たちが関与していたと明かしています
そしてこの家族はメキシコの麻薬カルテルと繋がりのある売人で、ジェンベネ殺害の夜(12月25日)に麻薬パーティを開いており、地元ボールダーの警察官が売人たちの集まるパーティがバレないよう見張りをしていたのだとか。つまり地元の警察官たちも麻薬の売人とつるんでおり、犯人を匿うような行動をしていたと暴露したのです。まるで刑事ドラマのような展開です
ボールダーはウィンタースポーツの盛んな地で、アメリカだけでなく世界各地からスキーヤーやスノーボーダーが集まります。彼らに大麻やコカインなどドラッグを提供する商売をバーンヒル家は営んでいたのでしょう
《ジョンベネ事件の新事実》下着に付着していた3つの異なるDNAと胃袋に残されていた新鮮なパイナップル……法医学が明らかにするジョンベネ“最期の瞬間”
26年目のジョンベネ殺害事件#2
(前略)
では、誰がこのパーティーに参加していたのか? クラーク氏によると、当時20代前半だったバーンヒルの男孫、女孫、そして、女孫の元夫の3人が参加していたという。そして、彼らが、事件の重要参考人だと考えている。
実際、ジョンベネの下着からはつの異なるDNAが見つかっていた。また、現場には3つの異なる靴の跡が残されていたという。さらには、隣人の1人が、事件後、数人の人々がラムジー家から逃げ去るのを目撃していたという。
クラーク氏は、また、ジョー・バーンヒルも事件に関与していると推測している。
「脅迫状には、最後に、“Victory! S.B.T.C.”と記されていたが、家主のジョーは第二次世界大戦時、SB2Cという戦闘機に乗っており、家の壁にはSB2Cの水彩画が貼られていたからだ。ジョン・ラムジーの調査員はそのことをボールダー警察に伝えたが、警察は調査をしなかったのです」
(中略)
ジョンベネ事件の記事が壁一面に貼られた家に住む男
また、クラーク氏は、隣人たちの話から、メイヤーがジョンベネに興味を持っていたことを知る。
「隣人たちは、メイヤーがジョンベネが美少女コンテストのステージで行うパフォーマンスの練習をしているところをよく藪の中から覗き見していたと話していました。また、パッツィーは外出する時、ジョンベネをバーンヒル家に預かってもらうこともあったのですが、バーンヒルは、家の中で1時間ほどジョンベネの姿が見えなくなることがあったと話していたという。
同じ頃、ジョンベネの幼稚園での様子がおかしいと幼稚園の先生がパッツィーに報告していました。明るかったジョンベネが隅っこで1人で過ごすようになったというのです。私は、この頃、ジョンベネが、メイヤーが住んでいた地下室で、彼に性的な虐待を受けていたのではないかと推測しています。メイヤーの4番目の妻のヘイの話によると、メイヤーには女性に対する虐待歴があったからです」
ヘイによると、メイヤーのジョンベネに対する興味は常軌を逸しており、ヘイはメイヤーが犯人だと確信していたという。
「メイヤーは、事件後、インディアナ州に戻り、小さなアパートに住んでいたのですが、誰も、部屋の中に入れることはなかったそうです。なぜなら壁は、床から天井まで、何十ものジョンベネ事件に関する記事で飾られており、まるでジョンベネを祀る神殿のようだったからです。しかし、ある時、記事がコンロの上に落下し、火災警報器が鳴ったことから消防士がアパートに駆けつけたそうです。しかし、消防士はすぐには中に入ることができなかったのです。メイヤーが、部屋の中を見られたくないために、入り口に家具を置いてバリケードを作っていたからだと言います」
(以下、略)
話の流れが前後して分かり難いのですが、メイヤーというのはラムジー家の向かいにあるバーンヒル家の地下室に居候していた人物です。このメイヤーがジョンベネに執着し、彼女に性的虐待を加えたものと記事では推測しています
そして居候のメイヤーとバーンヒル家の家族が結託し、ジョンベネ誘拐を試みた、という推理です。バーンヒル家の家族は金が目当てで、メイヤーはジョンベネにわいせつ行為をする目的があったのかもしれません
別の報道でも、ジョン・ラムジーが最新のDNA検査システムを遣って採取したDNAを検査するようボールダー警察に要請し、検査費用は自分が負担すると申し出ても警察が動かなかった、と伝えていました。単にボールダー警察が無能なのだろうと思っていたのですが、実は身内の警察官が麻薬の売人と癒着しており、それが露見するのを恐れて事件を故意に迷宮入りさせていた可能性が浮上したのです
ボールダー警察は最初からラムジー夫妻が犯人だと決めてかかり、長期間に渡って夫妻を尋問し、世間の疑いが夫妻に向くよう演出したのでしょう。そして次は息子を容疑者扱いし、無駄な時間を費やしました
当時の警察署長も麻薬の売人とつながっており、事件を迷宮入りさせて闇に葬ろうとしていたのかもしれません
しかし、容疑者と目されるメイヤーもバーンヒル家の数名も既に死亡しており、立件するのは容易ではないでしょう
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