大ヒット映画「アバター2」を負かす日本アニメ

ジェームズ・キャメロン監督の映画「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」が世界各地で公開され、12月半ばにして全世界で5億ドルに迫る興行成績を記録しています。しかし、絶好調の「アバター」が興行成績で1位を獲得できなかった国が日本です
日本では1位が「THE FIRST SLAM DUNK」であり、2位は「すずめの戸締まり」と劇場版アニメが並んでいます
こうした現象は過去にもあり、「STAR WARS」の続編が公開され、世界各国で大ヒットになった際にも、日本では圧倒的1位で「妖怪ウォッチ」が君臨していました
海外の反応を紹介する「どんぐりこ」さんのサイトには、さまざまな海外の意見が並んでいますので幾つか紹介させてもらいます


どんぐりこ 海外の反応
海外「なぜだぁ!また日本のアニメに負けるハリウッド超大作に米国人がびっくり仰天
・海外の名無しさん
東アジアでのアバター2の業績は興味深い。韓国では大ヒット、中国では普通、日本では爆死。あの地域の映画好きの国3つは、それぞれ好みが違うんだね。

・海外の名無しさん
↑日本だからね。最近はあらゆるハリウッド映画をシカトしてるよ。一作目の半分にも満たないのが信じられない。

・海外の名無しさん
日本は全力でハリウッド映画を拒絶してるから驚かないよ。1月初週の正月は皆が休み最大の祝日だから、その時にもう少し増えるかも。

・海外の名無しさん
↑最近のハリウッド大作映画で日本で成功したものといえば、トップガン・マーベリックが大ヒットしたけど、アバター2には関心がないみたいだね。

・海外の名無しさん
うちの国でもリリースされてるのなら、むしろスラムダンクを見に行くわ。

映画評論家の斉藤雅昭さんはアメリカや他の国での「アバター」の人気を以下のように書いています。それを踏まえれば確かに日本の反応は異質と癒えるのでしょう

やはり日本は特殊? 「アバター」続編、日本のみ初登場3位の衝撃…ここから巻き返しはなるのか
アメリカではもちろん『アバター』続編は、ダントツの1位デビュー。2位の作品『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の、なんと25倍もの数字。先週末はすべての興行収入の約88%が『アバター』という独占状態である。週末のみでは2022年1位の『トップガン マーヴェリック』も上回った。ただ売上の1億3400万ドル(約183億円)は、予想をやや下回る数字。またアメリカと同様に高い数字が期待された中国も、コロナの混乱もあってか、約5700万ドル(約80億円)と予想範囲の最低ラインだったよう。そうは言っても、日本以外の世界135の国と地域でナンバーワンのスタートとなっているのは事実だ。
『アバター』への熱狂という点で、世界の他国と日本の温度差は感じる。では2009年の前作『アバター』はどうだったかというと、日本でも公開週に1位で初登場。そこから9週連続で1位に君臨していた。結果的に興行収入159億円という、洋画歴代5位の記録を打ち立てるのである。この時は『アバター』の世界が日本の観客を熱狂させたわけで、受け入れられる「素地」はあった。
(以下、略)

アメリカの映画ではしばしば主人公が緑色だったり、アバターのように青色だったりします。この色彩感覚が自分は苦手であり、違和感しかありません。なので、「アバター」を見ても「なんじゃこりゃ」と思うだけであり、楽しめませんし感動もしません
むしろ、なぜアメリカの観客が「アバター」に熱狂するのか不思議です。もちろん、すべてのアメリカ人観客が「アバター」を称賛しているわけもなく、「3時間もスクリーンセーバーみたいな絵を見せられた」という不満もあります

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