広島 わいせつ教師懲戒免職が次々と

繰り返し教員によるわいせつ事件を取り上げています。逮捕され、懲戒免職になる教員がいるならば、被害に遭った児童・生徒はその数倍存在するという現実を忘れてはなりません
しかし、これだけ連日のように教員によるわいせつ事件が繰り返されていると、教育現場に性犯罪者が潜り込み犯行を重ねているという現実を、教育関係者は忘れているのではないか、と思ったりもします。誰かが逮捕され、起訴されようと自分たちには関係ないと受け流しているとすれば、深刻な問題でしょう。保護者や生徒がわいせつ行為だとか生徒間のいじめだとか、被害を訴え出ても学校や教育委員会の反応が鈍く、対処が進まないのも、現場にいる人間が事態を深刻に受け止めずにいるからでは、と勘ぐりたくなります


広島県立高校の教諭2人が、少女に対し18歳未満だと知りながらわいせつな行為をしたとして、県教育委員会は2人を懲戒免職処分にしました。
懲戒免職の処分を受けたのは、いずれも広島県立高校に勤める52歳と33歳の男性教諭2人です。
教育委員会などによりますと、52歳の教諭はことし8月、広島市南区のホテルで15歳の少女に対し18歳未満だと知りながらわいせつな行為をしたとして逮捕され、その後、罰金50万円の略式命令を受けています。
33歳の教諭はことし6月、東広島市の宿泊施設で少女が18歳未満だと知りながらわいせつな行為をしたということです。
聞き取りに対し、いずれも認めているということで、教育委員会は21日付けで2人を懲戒免職処分にしました。
広島県教育委員会松下大海教職員課長は「教育の信頼を損なう事態が発生したことについておわび申し上げます。再発防止に取り組んでいきたい」と話しました。
(NHKの記事から引用)


こうした事件が報道されると、「売春をもちかける少女に問題がある。なぜ逮捕して処罰しないのか」との意見がニュースサイトのコメント欄に登場します。もちろん、彼女たちは補導され、家庭裁判所に事件が係属し、保護観察処分なりを受けています。報道されないだけで
ただ、この種の事件の背景には、彼女たちを買春しようと群がる大人の男性が大勢いるのであり、やはり買春する側を罰しないと歯止めがかからなくなります。そして、未成年者の教育に取り組む教員が積極的に買春に加わっているのも放置はできません
広島県内ではわいせつ事案で懲戒免職処分を受けた教員が8人になるのだとか
児童や生徒にわいせつ行為をしないと死ぬ病気にでもかかっているのか、と言いたくなります
特に広島県では2009年に竹原市立中通小教諭教諭森田直樹(当時43歳)が、多数の児童に強制わいせつを繰り返したとして逮捕、起訴される事件があったわけで、教員の研修時にこの森田直樹のケースを取り上げ学ばせていないのか、と疑問に思います
当ブログでも取り上げた森田直樹の事件は、実に陰湿悲惨なものでした。森田は教員採用される以前から児童ポルノの愛好者であり、少女相手に淫行を重ねていた児童性愛者です。勤務したそれぞれの小学校で女子児童に強制わいせつを繰り返し、9歳から12歳までの小学生女児10人に対し、強姦46件、強姦未遂11件、強制わいせつ13件、児童福祉法違反13件の罪で起訴されています。実際の被害児童は30人を超えていると推測されますが、これ以上立件しても量刑が増えず裁判を長引かせるだけとの判断で捜査を打ち切られました
広島地裁は森田に対し、懲役30年の判決を下し確定しています。強姦事件としての量刑の上限が懲役30年であり、それ以上の刑を科せなかったと受け止めるべきでしょう。最高刑が無期懲役であったなら、裁判官はためらわずに無期懲役を言い渡していたはずです
性犯罪者を20年近く教育現場で野放しにしていた結果、多くの被害者を生じさせたケースですが、広島県教育委員会はこのケースから何を学んだのか訊いてみたいものです
広島県教育委員会は上記の記事で「再発防止に取り組んでいきたい」などと述べていますが…

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