韓国メディア「日本は韓国に憧れ擦り寄ろうとしている」
日本と韓国の対話が実を結ばないのは、現実認識に大きな差があるからです。加えて韓国は過去の歴史(大幅に脚色され、韓国に都合よく改変された歴史です)を持ち出し、日本に謝罪を要求します。これでは合意も妥協もありません
さらにここ数年は、日本が「韓国ドラマに憧れている」だの、「K-POPに夢中になっている」だのと嘘を並べてマウントを取りに来ているため、ますます現実認識の差異が拡大しています。自民党の政治家(おじさんたち)にとって、「K-POP?なんじゃそれ」という感覚でしょう
韓国の3大日刊紙、中央日報は「日本が韓国に憧れ、擦り寄ろうとしている」とのコラムを掲載しています。いつものような無駄な長文であり、何を言わんとしているのかさっぱり理解できない内容です
最近、日本の記者と韓日言論協力方案を議論する機会があった。日本の記者と韓国の記者は互いについてよく知り通じている。両国の国内政治が国境を越えて外交的摩擦を引き起こしていて、外交的和解が容易ではないことも十分に知っている。韓国は歴史を忘れず、日本は歴史から逃げたいと思っている。そのため両国は平行線を走る。
しかも太平洋戦争以降に生まれた日本の戦後世代は植民地時期の韓国人の苦痛を知らない。日本が歴史を隠して美化する教育で一貫しながらだ。1592年に始まった壬辰倭乱(文禄・慶長の役)もそれほど昔の歴史ではないのに日本人はよく知らない。ただ兵士を朝鮮に送ったとだけ知っている。このように歴史が縮小されるので対話に進展がない。
現時点ではむしろ韓国が必要以上に葛藤を助長しているという認識が日本に広がっている。韓国側が口実を提供したのは間違いない。文在寅政府は2015年朴槿恵政府と安倍晋三政府の間の合意で発足した「慰安婦和解・癒やし財団」を2018年解散させた。当時「不可逆的解決」を主張した日本政府は当惑する状況に直面した。また、2018年韓国大法院(最高裁)は強制労役被害者が提起した訴訟で被害補償判決を下した。
韓国は65年の韓日国交正常化過程で日帝強占期被害に対する請求権資金として5億ドルを受け取った。日本は個別的被害補償を提案したが、経済開発資金が必要だった朴正熙政府は一括で受け取って京釜高速道路の建設と浦項製鉄設立に投じた。
日本は韓国に対する賠償が65年に法的に終わったと主張している。しかし韓国では慰安婦問題が91年に表面化し、強制労役問題も90年代以降に訴訟が本格化した。両国政府はどうすることもできない立場に置かれている。かえって文在寅・安倍政権では互いに国内政治に有利なほうに歴史問題を利用した。大統領首席が竹槍を手にしようと言って国民感情を扇動し、日本は輸出規制の宝刀を抜いた。
だが、今日本は韓国に近寄ろうとする。ほぼすべての日本人が韓流を楽しみ、若年層は韓国に憧れる。だが、政治的には鋭敏だ。生活水準が日本を凌駕するほど豊かになった韓国が繰り返し過去の賠償問題で未来の足を引っ張っていると考えている。謝罪疲労症も訴える。鳩山由紀夫元首相は西大門刑務所でひざまずいて謝罪した。金大中・小渕宣言でも日本は「過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びする」と述べた。もちろん右翼政治家の妄言が繰り返されて戦犯の位牌を安置した靖国に供物を捧げるのは真の謝罪を疑わせる。
だとしても、日本の公式立場は金大中・小渕宣言で明らかにした通りだ。日本の記者と協力方案を話してみたが問題診断は新しいものがなかった。もう残されているのは政治的決断だけだ。特に両国首脳の大胆な決心が必要だ。北東アジア安定のためにも韓日は手を握らなければならない。北核脅威はいまや韓国と日本が別々に対応する次元の問題を超えた。
(以下、略)
靖国神社は神道ですから位牌を祀ったりはしていません。それに太平洋戦争で戦死した軍人だけを祀っている場所ではなく、明治維新の戦いで亡くなった人を祀る東京招魂社が起源となっています。なので靖国神社に玉串を奉じるのを韓国にとやかく言われる筋合いはありません
先人を弔う方式、形はそれぞれの民族が決めれば良いのであり、多民族にあれこれ口出しされるのは不快です。韓国は日韓併合に抗った人を英雄として祀っているわけですが、日本がそれに干渉したりはしません
上記の記事の中で秀吉の朝鮮出兵をわざわざ取り上げています。これも韓国側の常套手段です
しかし、日本は蒙古襲来(その尖兵として高麗の兵士が日本侵攻に加わっていた)で韓国を批判したりはしません
「日本人は歴史を知らない」のではなく、韓国人のように歴史を悪用しないのです
こうした現実認識の違いを有耶無耶にしたまま、この記者が言うように、「韓日は手を握るべき」とは思えないのであり、距離を置くのがベターな選択であると考えます
韓国経済はさまざまな問題を抱えており、行き詰まるのは時間の問題でしょう。その時はまた例のごとく「過去の歴史」を持ち出して「日本は韓国を助ける義務がある」と言い出すはずです。しかし、その手は通用しないと彼らにはっきり告げておく必要があります
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