伊藤博文暗殺の安重根をミュージカル映画に 韓国

相変わらず伊藤博文を暗殺した安重根を英雄視し、祀り上げている韓国ですが、今度はミュージカル映画にするのだとか
これまでにも当ブログで書いてきたように、伊藤博文は明治の元勲の中で朝鮮併合に反対してきた人物です。安重根がいかなる意図を持って伊藤博文を暗殺したかはともかく、伊藤の死によって日本による朝鮮併合が実現したのであり、朝鮮独立の闘士と位置付けるのは矛盾でしかありません。しかし、韓国ではこの矛盾は無視され、議論もされず、ただ日本政府の重鎮を暗殺した安重根は英雄だと称賛されているのです
その安重根ミュージカルが今年12月21日、「英雄」のタイトルで映画公開されます


【映画紹介】
母親の趙瑪麗亜(チョ・マリア)と家族を残して故郷を離れた大韓帝国義兵隊長の安重根。同志たちと共に4本目の指を切る断指同盟(秘密結社のこと/同志たちが命を捧げて独立運動に貢献することを天に誓い、その意思を明らかにした)で祖国独立の決意を固めた安重根は、朝鮮侵略の元凶である伊藤博文を3年内に処断できなければ自決することを血で誓う。
約束を果たすため、ウラジオストクを訪れた安重根。長年の同志である禹徳淳(ウ・ドクスン)、名射手の曹道先(チョ・ドソン)、独立軍最年少の劉東夏(ユ・ドンハ)、独立軍を世話する同志のマ・ジンジュと共に反撃の準備をする。
一方、自身の正体を隠して伊藤博文に接近し、敵陣の中心で命をかけて情報収集していた独立軍の情報員のソルヒは、伊藤博文がまもなくロシアとの会談のためにハルビンを訪れるという一級機密を急いで伝えた。
1909年10月26日、この日を心待ちにしていた安重根は、ハルビン駅に到着した伊藤博文に向かって躊躇なく引き金を引く。現場で逮捕された彼は戦争捕虜ではなく殺人の罪目で、朝鮮ではなく日本の法廷に立つことになるが……。誰が罪人なのか、誰が英雄なのか。


日本が安重根をテロリストとして捕らえ、処断したのは妥当だと考えます
上記の映画では安重根は朝鮮独立軍の兵士であるから、戦争捕虜として扱われるべきと主張したいのでしょう
しかし、朝鮮独立軍なるものは朝鮮の正規軍として認められたりはせず、武装集団、非合法組織、テログループに該当します
日本が安重根を犯罪者扱いしたのは間違いだ、との理屈は通用しません
さて、この韓国における安重根ブームについてフリージャーナリストの羽田真代は、以下のように書いています


伊藤博文を暗殺した「安重根熱風」が吹き荒れる2023年の韓国映画市場
韓国では「英雄」「ハルビン」の他に、日本で起った1923年の関東大虐殺100周忌を記念して、「安重根特集ドキュメンタリー『召喚』、1923年9月関東」も制作される予定だそうだ。それほど“安重根”という素材は国民ウケが良いのだろう。
最初にご紹介した「英雄」は大人気ミュージカルが原作である。2009年から公演が開始され、2022年12月21日からは9演目が予定されている。過去にはニューヨークとハルビンで海外講演も行われたほどだ。
ついでにご紹介しておくと、金薫(キム・フン)という作家が書いた長編小説『ハルビン』は今ベストセラーにランキングされている。これは、映画化された影響もあるが、2022年5月に大統領職を退任した文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が推薦した影響が大きい。
小説の中に、「伊藤は死んだのか。伊藤が死んだら、私の命が伊藤の命の中に入って刺さったのだ」という有名なくだりがある。このセリフは多くの韓国人読者の心を震わせたそうだ。
冒頭でご紹介したが、伊藤博文は誰の手によって暗殺されたのかはっきりと分かっていない。それにもかかわらず、韓国では安重根が伊藤博文を暗殺したと決めつけ、彼を英雄視し、彼を美化する映画やミュージカルを国内外に流している。
韓国のエンターテインメント界はこのようなアピールが上手い。だから、フィクション映画を史実だと勘違いする人が増えてくる。日本にとっては非常に迷惑な話である。


引用記事に「伊藤博文は誰の手によって暗殺されたのかはっきり分かっていない」と書かれていますが、裁判では安重根が犯人とされ死刑が言い渡されています。ただし、伊藤の命を奪った銃弾はフランス陸軍の使用する小銃のものと言い伝えられており、安重根の使用した拳銃の弾とは別物だった、との説があります。確実に伊藤博文を殺害するため、安重根とは別の場所に狙撃手がいて発砲した可能性もあるわけです
ともあれ、映画「英雄」の一部を紹介しておきます。男性アイドルグループが歌って踊るのかと思っていたら違いました

【英雄OST 】英雄 - チョンソンファ


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