韓国メディア「ナベヅルが日本から韓国へ避難」と悪意報道
韓国メディアにとって日本を貶める報道は日常の1つであり、視聴者・読者の関心を煽り売上を伸ばすための不可欠なものです
つまり、韓国の人たちは日本を貶める報道をおかずに御飯を食べているとも言えます
これまでにも当ブログでは、韓国メディアによる「日本下げ」の報道を幾つも取り上げてきました。が、重要なのは彼ら韓国メディアがいくら「日本下げ」を実施しても、韓国の評価が上がったりはしないことです(日本を貶めれば韓国の評価が上がると信じてやっているのでしょうが)
さて、今回は鹿児島県出水市で越冬するはずのナベヅルが、鳥インフルエンザの影響で出水市を忌避し、韓国に多数飛来していると報じた記事を取り上げます。根幹には鳥インフルエンザに対する誤った認識があります
「死のトンネル」を避けて韓国に押し寄せた日本のナベヅルの群れ
周辺の農耕地にナベヅル数百羽が集まっていた。夕暮れ時になると、空から数十羽規模のナベヅルの群れが現れた。農耕地はすでにナベヅルたちで黒く染まっており、足の踏み場がないほどだった。毎朝ナベヅルをモニタリングする順天湾の名誉湿地案内員のカン・ナルさん(63)はこう語った。
「18日の朝もナベヅルの数を数えましたが、3千、4千、5千…7千羽を超えていました。『まさか』と思いました。日本の出水市でナベヅルの群れが斃死しているという話を聞きましたから」
隣国日本で起きたナベヅルにとっての「最大の災い」
最近になって全羅南道の順天湾にナベヅルが「急増」し、1万羽近い個体が観察されている。 世界最大のナベヅル越冬地である鹿児島県出水市で発生した鳥インフルエンザを避け、ナベヅルが大挙して移動しているものと推定される。
順天市順天湾保全課のチャン・イクサン課長は22日、「今月10日まではナベヅルが平年並みの3千羽到来していた。ところが先週から突然個体数が大きく増え、今日の調査では9800羽余りが観察された」と話した。
ナベヅルはロシアで夏を過ごした後、冬を越すため韓国の順天湾と日本の出水に集まる。 普通11月10日頃にはほとんど到着し、冬支度に入る。
ところが、今年は到来時期が過ぎたにもかかわらず、順天湾にはナベヅルが集まっている。18日以降、例年の2倍ほどの5~6千羽のナベヅルがさらに飛んできて、21日基準で9841羽が観察された。過去最大の規模だ。
専門家らは、日本の出水で発生した鳥インフルエンザ(H5N1)と関連があるとみている。ナベヅルは出水に到着するやいなや、かつてない死のトンネルを通っている。 21日までに367羽が斃死した。一時、一日に発見された死体数が97羽まで急増し、最近は少し落ち着いて40羽台になった。
韓国水鳥ネットワークのイ・ギソプ代表は「日本でナベヅルの群れが長崎の海岸を経て北側に移動する姿が観察されたという」として、「群れが死んでいく姿に驚いたナベヅルが順天湾に押し寄せているようだ」と話した。彼は「このようなケースは初めて」だとし、「母親のナベヅルがここ(日本の出水)にいたら死ぬと判断し、順天湾に基盤を移しているのではないかと思う」と語った。
ナベヅルは全世界で2万羽しか残っていない絶滅危惧種だ。この速度でナベヅルが斃死すると、種の持続可能性に赤信号が灯る。イ代表は「今年の冬、鳥インフルエンザのパンデミックが続くというのがより大きな問題」だと述べた。
(以下、略)
一般論として鴨、ハクチョウ、ツルといった水鳥は夏場をシベリア近辺ですごしているのですが、そこでは鳥インフルエンザウィルスと共生しています。つまり、鴨やハクチョウ、ツルなどの水鳥の多くは鳥インフルエンザウィルスを体内に持っており、しかし発症して死ぬことはありません
なので、上記の記事のような「日本は鳥インフルエンザが蔓延しており、ナベヅルでさえ日本を避けて韓国に飛来している」と印象付ける書き方は大間違いです
日本の報道でも鳥インフルエンザと高病原性鳥インフルエンザはしばしば混同されており、同列に扱われる記事もあるわけですが、この2つは別の病気と考えたほうがよいのです。上記のようにナベヅルも体内に鳥インフルエンザウィルスを保有していますが、発症はしません。出水市の養鶏場の鶏の大量死をもたらしたのは高病原性鳥インフルエンザです
高病原性鳥インフルエンザは、自然界では無害なウイルスが、人間が作った“養鶏場”という高密度で家畜を飼育する状態で、急速に感染を繰り返すうち変異して凶暴化した特別なウイルスです。ウイルスを持っているのは家畜で、感染もほとんどが家畜や肉の流通、養鶏場やアヒル農場間の人やクルマの移動を通して起こっていると考えられています。特にアヒルは、ニワトリに比べ抵抗力があり発症しにくく、感染が広まっていても気づかないことがあります。韓国では、アヒルの移動で感染が広まったとされていますし、過去には中国から輸入された冷凍アヒル肉から高病原性鳥インフルエンザ・ウイルスが見つかったこともあります。このように感染が繰り返された結果、中国南部から東南アジアでは、家畜飼育の間で高病原性鳥インフルエンザが常在化していると考えられています。(日本野鳥の会ホームページから引用)
ですから、韓国でも高病原性鳥インフルエンザによる養鶏場での感染は確認されており、ナベヅルが感染状況を察知して移動していると決めつけるのには無理があります。12月になって寒さが厳しくなれば、出水市周辺で冬を越すナベヅルも増えるのではないでしょうか?
鳥の中には渡りの習性を持つものが多くいますので、シベリアや日本、中国や朝鮮半島を行き来するのを止めたりはできません。そのため世界各地で高病原性鳥インフルエンザの蔓延は今後も続くのであり、これを完全に制するのは不可能です
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