部活で不祥事連発 市立船橋高校は隠蔽しまくり
サッカーの強豪校として知られる市立船橋高校のサッカー部員8人が、部員宅で行われたバーベキューに参加した際に飲酒していたと発覚し、千葉県大会決勝戦にはこの8人を外した形で出場しています。8人は学校の規範に従って処分を受けたとされますが、処分内容は公表されていません。飲酒は犯罪であり、「学校で指導したから警察には届けない」との考えは大間違いであり、犯罪の隠蔽です
公務員(教員を含む)は犯罪を目撃したり聞き及んだ場合、これを届け出る義務を負っているのですが、市立船橋高校の教員たちはこれを無視しています。教育の権利が司法より優先されるという理屈はありません
さらに市立船橋高校では吹奏楽部員による盗撮事件が発生しており、こちらも校内で隠蔽を図ったと報じられています
市立船橋高校吹奏楽部で女子部員“盗撮” 事案、内部で”口止め”も 「サッカー部員飲酒」だけじゃなかった部活不祥事
(前略)
なかでも映画化によって全国的に注目を集めた吹奏楽部は、11月20日に開催される全日本マーチングコンテストに向けて猛特訓に励んでいた。そんななかで、事件が起きていたのだ。同校関係者はこう語る。
「サッカー部の飲酒が発覚する前に、実は吹奏楽部で大問題が発生していたのです。今年9月、全国大会に向けた吹奏楽部の合宿が館山市内で行なわれましたが、そこである男子部員による盗撮が発覚したのです。被害に遭ったのは8人の女子部員で、シャワールームに設置されたスマホに気付き、盗撮されていたことがわかった。すでにいくつかの動画が撮られていたが、ネットなどでの拡散は防げたようです。
とはいえ、盗撮は犯罪行為であり、8人もの女子生徒が被害に遭っている。本来であれば加害生徒へのしかるべき指導や女子生徒の心理的ケアはもちろん、警察への被害届の提出なども考えなければならない。しかし、吹奏楽部の顧問は学校側への報告をせずに独断で部の保護者会を開き、部員から『せっかく3年間やってきたのだから一緒に大会に出たい』という意見があるとして、黙っていなければ大会には出られなくなると内々で収める話にもっていったそうです。結果、11月20日の大会には、部員による盗撮事件はなかったことのようにして出場しようとしています」
全国大会を控えた名門の部活内で、被害を受けた女子部員が大きな声を上げにくいのは容易に想像がつく。一時は、事実上の口止めが行われていたと思える動きだったが、それでも納得ができないという保護者もいたという。船橋市関係者が語る。
「一部の被害者の関係者が市議に相談したことから盗撮事件は市教育委員会にも知られることとなり、ようやく市立船橋高校の幹部も事態を把握したそうです。ただ、船橋市にとっても同校にとっても広報活動に貢献してきた吹奏楽部は守りたい。そこで公にすることなく、内々に処理することになったようです。校長は監督不行き届きということで厳重注意を受けたそうです。ただ、盗撮行為を把握しながら学校に報告せず、保護者間の話し合いで収めようとした顧問はおとがめなしとなったと聞いています。映画では佐藤浩市が演じた吹奏楽界のカリスマでその功績は大きいため、学校も何も言えないのでしょう。
サッカー部の飲酒問題の件もそうですが、船橋市のPRの要でもある市立船橋高校についは問題が起きても市や市教委は内々でおさめたいのでしょう」
(中略)
市立船橋高校にも事実関係の確認を求めると、盗撮事件があったことは事実だと認めて、教頭がこう回答した。
「被害者のケアを継続して学校としてもやっていますので、そこらへんは考えていただけるとありがたいです。事案があったことは事実として、あとは全て生徒指導上のことなので、加害者・被害者等もありますし、生徒を守る意味でも生徒の将来のことに関してもそれ以外はお話しできません」
サッカー部の飲酒問題に続けて、吹奏楽部でも問題行為があったことを伏せて大会に出場しようとしていることについてはこう答えた。
「サッカー部に関しては関係者からの情報提供だったので、すぐ聞き取りもしましたし、隠蔽とかはしていないと思います。それぞれの関係機関に報告をして、検討した結果、あのような形で決勝戦に出場することになりましたので。
(盗撮事件が起きたことについては)学校から発表することはありません。(吹奏楽部の11月20日の大会出場については)それも含めて……対応をいたします」
かつては「教育現場は神聖な場であり、警察官が立ち入るのは許されない」などという珍妙な理屈が横行し、学校内では教師が全権を握っているかのような主張がまかり通っていました。が、そんな特権意識も過激化した学生運動や中学・高校で荒れ狂った校内暴力によって木端微塵になり、学生や生徒を抑えるため警察の助力を要請せざるを得なかったわけです
さて、市立船橋高校の問題です
「生徒が頑張っているからその夢を叶えさせたい」との美談で片付けるべき話ではありません。吹奏楽部が体育会系の部活以上にハードな練習をしているのは、いくつかのテレビ番組で紹介され知られた話です
しかし、盗撮は犯罪です。盗撮した生徒をそのまま吹奏楽部の練習に参加させ、大会に出場させて美談化するのは大間違いでしょう
先日当ブログで取り上げたように、浜松の高校生は女風呂を覗いたとの疑いで退学処分とされています。なので、この市立船橋高校の生徒も退学処分か停学処分を受けるのが相当であり、なおかつ警察にも届け出るべき事案です(社会人なら問答無用で会社をクビになるほどの重大な事案です)
20日の吹奏楽の大会に盗撮した生徒をそのまま参加させるのか、欠場させるのか、学校側の判断は不明です
が、盗撮の被害を受けた女子生徒にすれば、盗撮犯の男子が自分の隣でニヤニヤ笑いながら喇叭を吹くなど我慢がならないでしょう。それで吹奏楽部のチームとしての意識が高められるはずはないのであり
結局、生徒を守ろうとしているのではなく、市立船橋高校の教員が己の保身を図っているだけにすぎません
こうして隠蔽を始めると、今後も部活で不祥事があればすべて隠蔽しなければならない羽目に陥ります。あの時は隠蔽したのに今回は隠蔽しないなどという扱いができなくなるからです。それで良いと市立船橋高校の教員たちは思っているのでしょうか?
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