ソウルのハロウィン事故 出動要請握りつぶした警官自殺
ソウル市梨泰院でハロウィンに押しかけた群衆が押し合いとなり、156人もの死者が出た事故は記憶に生々しいところです。この事故の前に所轄署の警察官が警備・誘導のため署員の増員派遣を要請する報告を出していたのですが、竜山警察署の情報課長と係長が報告を握りつぶし、上司に伝えていなかったと報じられています
過失ではなく、故意によるものであり、重大な結果を招いたのですから厳しく断罪されなければなりません
しかし、その係長は事故後職務から外され、事情聴取を受ける間に自殺してしまいました
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で日本人を含む156人が死亡した雑踏事故で、現場を管轄する竜山警察署の署員が人の殺到による事故を懸念し、警察官の増員が必要だとする報告書を提出しながら、上司が握りつぶしていた疑いが強いことが分かった。複数の韓国メディアが7日までに報じた。
警察庁の特別捜査本部は7日、報告内容を削除させた上、報告が存在した事実までもみ消そうとしたとして、同署の情報課長と係長について職権乱用や証拠隠滅の疑いで捜査を始めた。
事故当時の李林宰警察署長や竜山区長、竜山消防署長のほか、ソウル警察庁で緊急通報を統括していた女性幹部についても業務上過失致死傷などの容疑を適用し、本格捜査に移った。
李容疑者は現場到着や警察上層部への報告が大幅に遅れたのに、事故直後には現場に到着したと報告書を改竄した疑いもある。
尹錫悦大統領は7日、政府の会議で国民に改めて謝罪するとともに「警察業務の大々的な革新が必要だ。真相究明を徹底し、厳重に責任を問う」と強調。災害や事故に関する制度を全面的に見直す方針も示した。
韓国紙、朝鮮日報によると、情報担当の竜山署員は、新型コロナウイルス禍の規制解除でハロウィンに大勢の人出が予想されることから、警察の増員が必要との報告書を提出したが、課長らは増員に関する内容の削除を命じた上、事故後に報告書の元データの破棄を指示した疑いがある。
(産経新聞の記事から引用)
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で156人が死亡した雑踏事故で、現場を管轄する竜山警察署の50代の情報係長が11日、自宅で遺体で見つかった。警察が自殺の可能性が高いとみて調べている。
係長は、事故発生を懸念して署員が事前に作成した報告書の削除を指示した疑いがあり、上司の情報課長とともに証拠隠滅などの疑いで捜査を受けていた。
遺書は見つかっていないが、10日、同僚への電話で自殺をほのめかしていたという。9日には職務から外され、待機を命じられていた。
(産経新聞の記事から引用)
捜査を受けていたとは書かれていますが、どこまで当時の経緯を供述したのか、報告を握りつぶしたのが自身の判断なのか、あるいは課長の指示によるものだったのかを供述したのか、不明です
そもそも、と書いてしまいますが、係長が自殺する可能性を考えなかったのも失態です。警察官による不祥事で取り調べる際、逮捕すれば留置場に身柄を確保するわけですが、逮捕にまで至らない場合でも自殺や逃走が懸念される場合は警察官が付き添い、24時間監視するのが日本のやり方です(例外も少なくないのですが)
嫌疑のかかった警察官が真相を語らないまま自殺に至った場合、世間から轟々たる批判を浴びるためこのような対応をしています
韓国の場合、嫌疑のかかった警察官を自宅待機として監視はしていなかったのでしょう
これで真相は藪の中かもしれません。遺書も残されておらず、もう1人の当事者である情報課長が当時の経緯を正直に話すとも思えません。保身のため部下に責任を押し付けるのでは?
係長は責任を負って自殺したというより、自身の責任から逃げたように映ります
これでは亡くなった156人も浮かばれません
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