長崎小学校教諭 強制わいせつで懲役３年判決
毎日のように学校教師による性犯罪が報道されています。今度は長崎県南島原市の小学校教諭が女子児童に対してわいせつ行為を繰り返したとして、懲役３年（求刑は懲役６年）の実刑判決を受けています
有罪判決を受けた岩永義成被告は３人の女子児童に対するわいせつ行為で３度逮捕されたのですが、いずれも容疑を否認し、裁判でも無罪を主張していました
児童の体を触ったとして強制わいせつの罪に問われた南島原市の小学校教諭の裁判で長崎地方裁判所は被告に対して懲役３年の実刑判決を言い渡しました。
南島原市の小学校の教諭岩永義成被告（３２）は、２０１９年６月からおよそ１年の間に小学校の児童３人の下半身を触ったとして強制わいせつの罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側が懲役６年を求刑したのに対し、被告は起訴内容を否認し無罪を訴えていました。
４日の裁判で長崎地方裁判所の潮海二郎裁判長は、起訴された３件のうち、２件については「被害の申告の経緯に不自然な点はなく、関係者による聞き取り方法に問題は認められない」などと指摘しました。
そのうえで「児童の性的な知識が未熟であることにつけ込む卑劣な犯行であり、本来信頼してよいはずの学校の先生に性的自由を大きく侵害されていてその精神的苦痛の大きさは計り知れない」として懲役３年の実刑判決を言い渡しました。
一方で、もう１件については「犯行の実現可能性の面で疑問が残る」などとして無罪を言い渡しました。
弁護側は、控訴するかどうかを明らかにしていません。
（NHKの記事から引用）
岩永義成被告は長崎県立島原高校を卒業後、群馬大学教育学部へ進み、レスリングの選手でもあったそうです
が、いつも書いているように児童・生徒に手を出すのは教師としての職業倫理に反しますし、人間としてもダメです
なおかつ、逮捕後も犯行を否認し続けており、反省がまったく見えません。児童が嘘をついていると主張しているのも同然であり、被害児童の傷口に塩をすりこむような行為です
３人の被害児童の訴えのうち、２人については犯行があったと判決で認めていますが、１人についてはその犯行を認めませんでした。否認された被害の申し出がどのようなものであったのか、報道では触れていませんので分かりません。「犯行の実現可能性の面で疑問が残る」と裁判官が言及しているところから、授業中に教室内で体を触られたとか、校外学習時に他の児童の目につかないところで体を触ったなどなど憶測はできますが、何とも判断がつきません
ただ、性犯罪者である岩永被告が時間や場所をわきまえて犯行に及んでいたとは限らないのであり（そもそも学校内で犯行を繰り返していたわけで）、時を選ばず場所もわきまえず女子児童に手を出していた可能性があります。犯行が本当に起訴された３件だけだったのかも疑問です
否認事件で実刑判決ですから、岩永被告が控訴する可能性もあります。ただ、積極的に無罪であると立証するのは困難であり（やっていないと証言できる目撃者もなく、やっていないと立証できる証拠もありません）、控訴審で有罪判決をひっくり返すのは困難でしょう
むしろ、起訴前に犯行を認めて被害者に謝罪し、有罪を受け入れる構えを示していたなら執行猶予付きの有罪判決という線もあったのでは？
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