寝屋川強盗刺殺事件　懲役９年以上１５年以下の不定期刑: 夾竹桃日記

2022年10月31日

寝屋川強盗刺殺事件　懲役９年以上１５年以下の不定期刑

今年の3月、寝屋川市で専門学校生に「大麻を売る」と持ちかけて呼び出し、刃物で刺して現金１３万円入りのバッグを奪った強盗事件の判決です。起訴された４人のうち、特定少年とされた岩川榛(はる)被告に対し、大阪地裁は懲役９年以上１５年以下の判決を言い渡しています

ニュースサイトのコメント欄には、少年だからといって不定期刑にするのは甘い、との意見が書き込まれていますが、自分は妥当な判断だと思います

大阪府寝屋川市で3月、専門学校生の男性（当時20歳）を刃物で刺して死亡させ、現金が入ったバッグを奪ったとして、強盗致死罪に問われた無職男性（19）の裁判員裁判の判決で、大阪地裁は31日、懲役9年以上15年以下（求刑・懲役10年以上15年以下）の不定期刑を言い渡した。佐藤弘規裁判長は「危険で悪質な犯行で、保護処分が許される事情はない」と述べ、弁護側の主張を退けた。

大阪地検は4月、男性を当時18歳の男性とともに強盗致死罪で起訴した際、18、19歳を「特定少年」と位置づけた改正少年法に基づき、2人の氏名を公表した。弁護側は地裁に匿名での審理を求めたが、認められなかったという。

判決によると、男性は成人の男女を含む3人と共謀して3月1日深夜、寝屋川市内の店舗前で専門学校生に特殊警棒などで暴行。刃物で刺して失血死させ、現金約13万円入りのバッグを奪った。刃物で刺したのはこの男性で実行役と認定された。

（毎日新聞の記事から引用）

弁護人は岩川被告が母親の暴力に晒されてきた、という苛烈な生育環境を訴え、刑事処分ではなく家裁に戻して保護処分にすべきだと主張してきました

不定期刑ですので、早期に仮釈放を得るか、満期までタラタラと刑務所暮らしを続けるかは本人次第です

通常、悪ぶって「オレは満期で出るからいいわ」と口にする受刑者でも、後から服役してきた者が次々と仮釈放で出所していく姿を見ると焦りを感じます。岩川被告の場合はどうなのでしょうか

この事件で逮捕された成人２人については公判の目処が立っていないようです。上記の記事のとおり、暴行を加え、刃物で刺したのは未成年者の２人であり、成人２人は車にいて指図だけしていたようです。「自分たちは強盗に関与していない」とでも主張しているのか

実際に手出しはしていなくとも、共謀して犯行を計画した以上は強盗犯として処罰されるのであり、成人２人も懲役１５年くらいは求刑されるはずです

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