伊藤詩織さん中傷で杉田水脈衆院議員敗訴

杉田水脈衆議院議員は2018年6~7月、伊藤詩織さんを中傷する第三者のツイート計25件に相次いで「いいね」を押しとして、伊藤詩織さんから220万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こされていました。1審の東京地裁では伊藤さんの訴えが認められなかったのですが、2審の東京高裁は伊藤さんの請求を認め、杉田水脈衆議院議員に55万円の賠償支払いを命じる判決を下しています
ちなみに杉田議員が「いいね」を押したのは以下のようなツイートになります
「枕営業の失敗」、「顔を出して告発する時点でうさん臭い。同情で国をおとしめ、それを飯のタネにしたいという意図が見えて賛同できません」、「最初から最後まで私利私欲。落ち度じゃなくて自分の意思でしょ」、「ニコニコ顔で自分のレイプ体験語るヤツが被害者って変だと思わないかなぁ!?」等です
数々の問題発言で物議を醸してきた杉田議員ですが、これで発言を慎むとは思えず、また誰かを標的にして誹謗中傷を繰り返すのでしょう


ツイッター上で自身を中傷する投稿に「いいね」を押されて名誉感情を侵害されたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(33)が、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は20日、1審の東京地裁判決を覆して杉田氏に55万円の賠償を命じた。杉田氏は過去に、性暴力被害を訴える伊藤さんについて「女としての落ち度があった」と述べるなど性暴力被害者、LGBTなど性的少数者に対する差別発言などが度々問題視されてきた。これまでの発言を振り返った。
英BBC番組で伊藤さんを批判
杉田氏は、性暴力被害を訴えた伊藤さんを描いた英BBCの番組(2018年6月)の中のインタビューで、「彼女の場合は明らかに女としての落ち度があった。男性の前でそれだけ飲んで記憶を無くした」と発言。「社会に出て女性として働いていれば嫌な人からも声をかけられる。それを断るのもスキル」と述べた。
これらの発言について、杉田氏は毎日新聞の当時の取材に「2時間以上にわたるインタビューの全体像を見ていただければ意図と違うことをご理解いただけると思います」と事務所を通じてメールでコメントした。
性暴力被害に「女性はいくらでもウソをつけますから」
20年9月の自民党内の会議では、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をした。
この発言を巡っては、大学教授らでつくる「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が21年2~3月に実施したネット投票で、ジェンダーに関する問題発言のワースト1位に選ばれた。
待機児童問題でも持論
保育園への入所選考に落ちた母親がブログにつづった「保育園落ちた日本死ね!!!」という言葉が話題になった16年には、保育所の増設などを求める動きに対し、産経新聞のニュースサイトでの自身の連載で「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育する。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです」「コミンテルン(共産主義政党の国際組織)が日本の一番コアな部分である『家族』を崩壊させようと仕掛けてきました」などとつづり、物議を醸したこともある。
「生産性がない」発言で雑誌が休刊に
18年、月刊誌「新潮45」8月号に「『LGBT』支援の度が過ぎる」とのタイトルで「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と寄稿。
「多様性を受け入れて、さまざまな性的指向も認めよということになると、同性婚の容認だけにとどまらず、例えば兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません」と性的少数者を差別する主張を展開した。
この寄稿に対して当事者や支援者から批判が殺到し、自民党本部前などで抗議集会が開かれる事態となり、「新潮45」は18年10月号で休刊となった。
(毎日新聞の記事から引用)


伊藤さんを強姦したとして民事で損害賠償を求められたジャーナリスト山口敬之は、1審と2審で敗訴しています。山口敬之は安倍元首相、菅元首相とも昵懇の間柄だったわけですが、伊藤さん強姦事件で訴えられ、表舞台での活動はできなくなりました。当然の成り行きです
山口敬之がいなくなれば席が1つ空くわけで、その空席は他のジャーナリストによって埋まっています
余程のことがない限り、山口敬之の書いた記事を新聞や大手雑誌が使ったりはしないでしょう
杉田水脈衆議院議員は安倍元首相のお気に入りだった人物です。衆議院の比例ブロック選出ですから選挙と落ちる心配はほぼなく、これからも言いたい放題だと思われます

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