女子中学生を浴場で盗撮 静岡の元教師に執行猶予判決

教師の性犯罪が毎日のように報じられる時代です。もちろん、教師以外の成人男性による性犯罪の方が圧倒的に件数は多いとしても、教師が性欲むき出しで児童・生徒を餌食にする昨今の風潮を嘆かずにはいられません
自民党と公明党の作業チームが性犯罪教師対策として「わいせつ教員対策法案」を国会に提出し、わずか1週間の審議で可決・成立しています。これほど迅速に対応できるなら、「統一教会対策法案」もあっと言う間に成立させられるのではないか、と思ってしまいます
話が逸れました。今日は静岡県裾野市の中学校教諭今関崇人被告の裁判を取り上げます。今関被告は山梨県内の宿泊施設の浴場で女子中学生7人を盗撮した他、当時高校生の少女を連れ回したとされる未成年者誘拐事件でも逮捕されていました


宿泊施設で入浴中の女子中学生を盗撮した罪などに問われた静岡県裾野市の元中学校教師の男に、静岡地裁は執行猶予付きの判決を言い渡しました。
判決などによりますと、裾野市の35歳の元中学校教師の被告は2019年11月、県内の宿泊施設で18歳未満と知りながら、入浴していた当時中学生の少女7人をビデオカメラで盗撮し、SDカードに保存するなどしました。
静岡地裁の国井恒志裁判官は「自らの性的な興味を満足させるための身勝手な犯行」などと指摘。一方で、被告が犯行を認め反省をし、すでに懲戒免職の処分を受けているとして、懲役2年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
(静岡朝日テレビの記事から引用)


なお、女子高生を連れ回した件については不起訴処分となっています
被害に遭った女子中学生7人の意見がこの裁判でどこまで反映されているのか、疑問です。彼女たちの保護者が警察から盗撮の事実を知らされ、被害届を提出したものと推測されます。公判の場で被害に遭った女子中学生の供述調書が読み上げられたかもしれませんが、直接に今関被告を糾弾する証言をする機会はなかったのでしょう
公判の詳細は不明なので勝手に憶測するしかないものの、懲戒免職処分になっているから執行猶予付きの判決というのはあまりに形式的すぎる気がします。それは上記のように被害者の声が十分に反映されたとは考えられないからです
被害に遭った女子中学生にすれば今関被告が懲戒免職を受けたかどうかなど関係ないのであり、盗撮を繰り返しながら教壇に立っている変態教師を許せないと感じるのが通常でしょう。にも関わらず、懲戒免職を受けたから執行猶予付き判決です。今関被告が被害者1人1人に謝罪をし、慰謝料を支払ったならともかく、そうした対応はしていないのでは?(記事では被告が犯行を認め反省をし、と書かれていますが何をどう反省したのか不明です。被害者との間に示談が成立していたなら自分の思い違いです)
性犯罪を裁くという建前ながら、被害者を無視したまま事を進めるのは大間違いでしょう
ここで「わいせつ教員対策法」によって何がどう変わるのか、変わらないのか取り上げたNHKのサイトを紹介しておきます。1週間で成立した法律だけに理念だけが先走り、学校現場で実務としてどう扱うのかはこれからという内容です

“わいせつ教員対策法”成立 被害者支援などに課題も・・・

被害を受けた児童・生徒のケアとしてカウンセリングの実施、という決まり文句が登場します。しかし、児童・生徒のケアとして本当に必要なのは性犯罪教師がきちんと処罰されることです。その大前提を抜きしてカウンセリングなどしても、「大人たちが都合よくごまかしている」と思われるだけではないでしょうか?

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