孫娘強姦の祖父に懲役7年6月の判決 滋賀

滋賀県甲賀市に住む男が孫である10代の女子に強制性交をした疑いで起訴されていた事件で、大津地裁は懲役7年6月(求刑は懲役9年)の実刑を言い渡しています。被害にあった女子は11歳の頃から繰り返し祖父によって体を触られる、強制性交、裸の写真を撮られるなど被害を受けていましたが、祖父は「記憶にない」とか「(孫の方から)触ってほしい」と言われたなど弁解を繰り返していました


約5年間にわたって、10代の孫に性的暴行を加えたなどとして、5日、大津地裁は男に懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
木村記者「長年にわたり、孫に性的暴行を加えていたこの事件。裁判を通して明るみになったのは犯行の悪質さ、そして家庭内で起こる性暴力の見えづらさでした」
滋賀県甲賀市の男は一昨年8月、自宅で孫である少女に対し、性的暴行を加えたなどの3つの罪に問われていました。裁判で男は強制性交の罪などについて否認し、弁護側は「少女から触ってほしいと言われた」などと無罪を主張していました。
大津地裁はこの日の判決で、「被害者が受けた苦痛や、心身に及ぼした悪影響は計り知れない」として、男に懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
判決によりますと、犯行は少女が小学5年生の頃から約5年間にわたって続きましたが、少女は「家庭を壊したくない」という思いから警察や両親には言い出せず、事件が発覚したのは学校への相談がきっかけでした。
厚生労働省の調査では、児童相談所が対応した「家庭内でおきた性的虐待」は令和2年度(2020年度)で2245件にのぼり、過去最多となっています。
さらに、今回の事件のように被害者が通報どころか、相談さえも躊躇するケースが多く、その理由として専門家は、家族同士でおきている点を指摘します。
おうみ犯罪被害者支援センター・松村裕美副理事長「加害者は家族、親族という家庭内からもすごく多くて、お母さんとかおばあちゃんとかに訴えてもなかなか信じてもらえない。氷山(の一角)とかいうようなものじゃなく、すごく多くのもののなかから(明るみになるものを)1粒つまめるかなというような感じ」
滋賀県をはじめとした自治体や各地の犯罪被害者支援センターでは相談窓口を設けていて、「ささいなことでもいいので、まずは相談してほしい」と呼びかけています。
松村副理事長「よく言ってくれたね、辛かったね、あなたは何も悪くないよ、という姿勢で(相談を受けた人は)話を聞いてもらいたい」
(朝日新聞の記事から引用)


家庭内での性的暴行事件については報じる側も腰が引けるのか、逮捕は報じてもその後の公判については報道されない場合もあり、事件の結末が把握できないケースが少なくありません
2020年度の厚生労働省の統計で「家庭内でおきた性的虐待」が2千件を超えたと記事にはありますが、これはあくまで相談、届け出のあった件数であり、実際に家庭内で起きている性的虐待はもっと多いと推測されますし、近年になって件数が増えたわけではなく、従来からこれくらいの件数が繰り返されていたと受け止める必要があります
加害者を逮捕し、刑罰を科すというのも、被害者を救う一助になります。「あなたが黙っていれば、家族の恥をさらさずに済む」などと親が言い含め、隠蔽すると被害者であるこどもだけが傷を背負い続ける結果になってしまいます
ただ、上記の事件の裁判を見る限り、祖父は少しも反省などしておらず、孫の心情を思いやる気にもなっていないと判ります。なので、祖父が服役後刑務所から出てきたとして、孫は同居する気になれないはずであり、和解など無理でしょう

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