福岡5歳児餓死事件 ママ友対決

幼いこどもが大人の勝手な都合で殺害される事件というのは実に後味が悪いものです。こどもを手に掛けた大人たちは好き勝手な弁解を並べ、自身の行為を正当化しようとします。ただ、そこに誰をも納得させられるような道義などなく、ただ保身のためくっちゃべっているだけです
福岡県で5歳の男の子が食べ物を与えられず餓死した事件の公判が続いています
男の子の母親である碇利恵被告が証言に立ち、自分がいかに赤堀恵美子被告に騙されてきたかを訴えており、碇被告の証人尋問だけで4回もの公判が予定されています


この日の法廷で両被告は、相手を見ることはほとんどなく「赤堀」「碇」と終始呼び捨てで通した。
公判で碇被告は、他のママ友や離婚を巡る訴訟で暴力団関係者の「ボス」が仲裁しているなどという、赤堀被告のうそを信じ込んで生活費全般を渡すようになり、子供たちへの食事も赤堀被告から制限を指示されたと主張。赤堀被告が翔士郎ちゃんに暴力を振るうこともあったが「怖くて何も言えなかった」と話した。碇被告は6月の自身の公判でも同様の説明をし、判決も赤堀被告による支配の影響を認定していた。
これに対し赤堀被告は、碇被告から現金は「受け取っていない」と否定。「ボス」についても、自分の知らない人で「碇(被告)が一緒になりたいと思っている男性と聞いた」などと反論した。この赤堀被告の「ボス」の説明について、碇被告は尋問で否定している。
また食事についての指示も、赤堀被告は「ありません」と否定。検察側は赤堀被告が指示をしたようなLINE(ライン)のメッセージを証拠として示しているが、赤堀被告は「碇(被告)にそう打ってくれと言われた。私のことを怖いと子供たちに植え付け、子供たちが言うことを聞かない時に見せるからと(碇被告は)言っていた」と反論した。翔士郎ちゃんへの暴力も自分ではなく、碇被告によるものだと主張した。
両被告は16年4月、お互いの子供が通う幼稚園の説明会で知り合った。碇被告は、赤堀被告の印象を「他のママ友と違っていた。話が合って、面白くて気が合うなというのはあった」と振り返った。尋問の最中、翔士郎ちゃんが赤堀被告に暴行を受けていたと話す碇被告が、ハンカチで何度も目元を拭う場面もあった。
両被告が「直接対決」する場面は碇被告の公判でもあったが、赤堀被告は証言をほぼ拒否していた。赤堀被告の公判では碇被告の証言の信用性が焦点となっていることも考慮し、碇被告への尋問は9月5日まで計4回予定されている。
(毎日新聞の記事から引用)


赤堀被告の弁護人は碇被告の裁判の記録に当然、目を通しているはずです。赤堀被告は無罪を主張して全面的に争う構えなので、弁護人はその意向を踏まえて弁護活動をしなければなりません。が、最初から無罪主張は無理筋だと分かっているはずです
ただ、赤堀被告は1点でも自分の責任は認めたくないという性格なので、弁護人も「仕方ないな」と思いつつやっているのでしょう
せいぜい、検察側の立証が碇被告の供述のみに依存し、裏付けるだけの証拠が足りないと揚げ足を取るような弁論をし、「疑わしきは被告人の利益とするべきであり、有罪にする根拠に1点でも曇りがあるなら無罪とするべきだ」などと古い法理を持ち出すくらいでしょうか?←最近では裁判でこの種の法理は通用しません
赤堀被告があれこれ思いつきで反論しようとも、無理な理屈をこね回し、こじつけるだけなので破綻するのは確実です
碇被告は自身の控訴審を有利に運ぶためにも、赤堀被告に責任の大半があると主張しまくるものと思います

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