福島祖母殺害 19歳孫に無期懲役判決

祖母を殺害してキャッシュカードを盗み、300万円を引き出して着服していた孫に福島地裁郡山支部は求刑通り無期懲役判決を言い渡しています。通常なら被告は19歳で、更生の可能性ありと判断し無期懲役から割り引いて有期刑を言い渡すところですが、よほどその犯行が悪質と裁判官は受け止めたのでしょう


福島県塙町に住む祖母を殺害してキャッシュカードを奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われている19歳の孫に対し、福島地方裁判所郡山支部は無期懲役を言い渡しました。
矢祭町の建築板金業、鈴木敬斗被告(19)は、ことし2月、塙町に住む祖母の※菊池ハナ子さん(75)の頭などを鉄パイプで殴って殺害したうえ、キャッシュカードなどを奪って口座から現金300万円を不正に引き出したとして、強盗殺人などの罪に問われています。
15日の判決で、福島地方裁判所郡山支部の小野寺健太裁判長は、「被告は殴った回数は10回前後だと述べているが、鉄パイプがへこむほどの力で15回か16回殴っており、人が死亡する危険性が高い行為であることはわかっていたといえる」などとして、殺意があったと認定しました。
そして、「車の修理代10万円ほどが必要なので盗むという、緊急性がうかがわれない、短絡的で、身勝手かつ自己中心的な動機で、何ら落ち度のない被害者に大きな身体的苦痛を与えて命を奪った。犯行後すぐに下ろした300万円を自己の欲望のままに散財し、遺族に謝罪などをしていないことから、反省は表面的で不十分で、他人の命への畏れも感じられない」と指摘しました。
そのうえで、「精神的未熟さはあるが、すでに19歳で、中学卒業後働く中で一定の社会常識を身につけることはできたと考えられ、刑を軽減する事情は見いだせない」として、求刑通り無期懲役を言い渡しました。
ことし4月に施行された改正少年法では、事件当時18歳と19歳の「特定少年」が正式に起訴された場合、実名での報道が可能となり、NHKは、今回の事件について、その重大性や悪質性、地域社会に与えた影響などを総合的に検討し、実名で報道することとしました。
(NHKの記事から引用)


鈴木被告は公判で、「6割くらいの力で鉄パイプを振り下ろした。全力で殴ったわけではない」と釈明していました
ただ、その主張が裁判官のどこかを刺激したのかもしれません。凶器の鉄パイプは家の床や柱を叩いたせいもあってひん曲がっており、鈴木被告が相当の力を込めて祖母の頭部を殴打していたものと推測されます。祖母を殴った回数も10回くらいと主張していますが、それ以上の回数を殴り、祖母が動かなくなっても殴り続けていたのかもしれません。確実に殺害するつもりだったと考えられます
強盗殺人は罪が重い、と繰り返し書いてきました。被害者が親族だからといって、罪一等が軽減されるなどという法理はありません
むしろ、遺族たちは鈴木被告の犯行に心底「許せない」と、親族であるがゆえの感情を膨らませたのではないでしょうか?
鈴木被告は弁護人と相談し、無期懲役の場合は何年服役したら仮釈放になるのかなどなど、確認しているものと思われます。無期懲役囚の平均服役期間が約35年と聞いて、今更ながら罪の重さを実感しているのでは
東北管内で刑が確定した受刑者のうち、服役が初めてで7年以上の長期刑なら山形刑務所に収監されるものと思われます

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