大阪養子縁組保険金殺人 高井容疑者自殺図る

ウェブリブログのサービス停止予定につき、8月中にブログを引っ越すつもりでしたが何かと面倒そうなので躊躇しています。9月中には引っ越すつもりでいますが、どうなるやら
8月には運営事務局に対し当ブログの記事削除の要請が2件ありました。「逮捕から7年経っても事件に関する記事がブログに掲載されており、再就職も困難となっているから記事を削除しろ」という、弁護士事務所のテンプレのような要請です。裁判で争うくらいなら、その時間に記事を2つ、3つ書けるのですから要請を受け入れ、削除しています。刑事事件を中心に扱っているため、いずれはすべての記事を削除する羽目になるかもしれません
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大阪の養子縁組殺人で逮捕された高井凛容疑者は大阪府警福島警察署の留置場に留置されていたのですが、本日朝、自殺を図ったとして心肺停止状態で病院に搬送されたとの速報が流れました
取り調べでは黙秘していた高井容疑者ですが、警察官には「自殺を考えている」とか「(留置場から)脱走したい」などと話していたそうです
そうと分かっていながら自殺されたのですがら、大阪府警としては痛恨のミスでしょう


大阪府高槻市の民家で昨年7月、都市銀行グループ会社員の高井直子さん(当時54)が殺害された事件で、殺人容疑などで再逮捕されていた養子の無職、高井凜容疑者(28)=川崎市高津区坂戸3丁目=が1日午前7時ごろ、府警福島署の留置施設の居室で首をつっているのを警察官が発見した。意識はなく心肺停止とみられ、近くの病院に救急搬送された。府警への取材などでわかった。
留置管理課などによると、福島署3階にある留置施設を見回り中の署員が見つけた。午前6時44分に見回った際、高井容疑者は布団で横になっていたが、午前7時の起床時に巡回したところ、布製のひものようなものを束ねて作った輪で首をつっていたという。高井容疑者の居室は約5~6平方メートルで1人で入っていた。自殺を図ったとみられるという。
高井容疑者は午前7時27分に搬送され、同34分に大阪市内の病院に到着し、治療を受けているという。
高井容疑者は留置管理課の署員の様子をうかがったり、取り調べの雑談で逃走を考えているといった言動があったりしたことから、府警は規定に基づき、8月19日に「特異被留置者」に指定。夜間の巡回回数を増やすなどして見守りを強化していたという。府警は、容疑者が布製のひもをどのように入手したか調べる。
(朝日新聞の記事から引用)


警察の留置場が杜撰な運営にあり、さまざまなミス・事件を続発させている件は当ブログで何度も取り上げました。現場で使いものにならない「働かないおじさん」たちを配置しているのですから、当然の結果です
今回も福島署の留置係にすれば、高井容疑者はその他大勢の容疑者たちの1人にすぎず、「自殺のおそれがある特異被留置者」の指定があっても、特段気にしていなかったのではないか、と推測されます
拘置所なら毎日、監房の点検を実施して自殺・自傷行為に使われそうな道具を隠匿していないか調べます。が、留置場はそこまで徹底しているのかどうか?
現に自殺に用いられた紐は事前に発見できませんでした。朝の起床時は点呼を取るため、巡回の間が空いてしまいます。そのスキを突かれたのでしょう
ただ、自分が法務省の施設に勤務していた経験として監房の点検でも手を抜く人間が必ずいます。特にベテランほど手を抜く傾向があり、自分が「監房の畳を上げ、その下の木の板と発泡スチロールが貼り合わせてある断熱材もめくって点検するよう」指示したところ、ベテラン職員が「いままでそんなことはしていない」と執拗に抵抗し、反発してきた例がありました。結果、めくった下から5センチほどの金属ヤスリが見つかり、ベテラン職員のメンツは潰れた格好になりました。点検業務がマンネリ化し、形骸化すればそこをスキと突かれるのであり、徹底させる必要があります
上記の自殺については、ヤフーニュースのコメント欄に「なぜ監視カメラ付きの部屋に入れなかったのか?」との指摘がありました。が、監視カメラ付きの部屋に入れても、常時モニターをチェックしている人間がいなければ監視カメラは役に立ちません。警察の留置場も、深夜から早朝の時間帯は勤務者は1人だけで(他の勤務者は交代で仮眠)、その勤務者が監房を巡回をしていれば誰もモニターをチェックしていないのです。朝の起床点呼時がまさにその状態です
自殺・自傷行為を防ぐ手段としては対面監護という方法もあります。監房に前に職員を1人貼り付け、文字通り監視させる方法です。ただ、1人の職員が4時間も5時間も貼り付いているわけにはいかず、交代要員を配置する必要があり、どこの施設もギリギリの人数で運営しているため、実施したくない選択肢です(自分は精神障害で暴れる人を監視するため、対面監護についた経験があります)。向精神薬を投与はしても、薬の効果が切れると暴れ出すので厄介でした。言葉でなだめても通じないわけで
追記:高井容疑者は9月1日の夜、死亡が確認されました。首を吊るのに使った紐状のものは、Tシャツの裾の部分をちぎり取って作られたものと判明しています

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