統一教会と断絶できない自民党: 夾竹桃日記

2022年08月04日

統一教会と断絶できない自民党

自民党を含むいくつかの政党の国会議員と統一教会の関係が問題視されていますが、自民党としては「個々の政治家が説明するべき」という何とも間抜けなスタンスです。岸田首相の口癖である「慎重に議論を進め、丁寧に説明する」という、毒にもクスリにもならない対応そのままであり、結局は何も変わらないのでしょう

統一教会（現、世界平和家庭連合）がいまでも多額の献金を集めているのは周知の事実であり、反社会勢力と呼べる存在です。これをなぜ放置するのか、自分にはさっぱり理解できません

８月３日には松野博一官房長官が定例の会見で、岸田文雄首相と自身の世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との接点を記者から問われたのですが、「個々の政治活動に関わることであり、政府としてこの会見の場でコメントすることは差し控えたい」と述べ、「一般論として、社会的に問題になっている団体との関係は政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明を行っていくことが大事だ」と語っています

ならば実際の政治家による「丁寧な説明」がどのようなものか、報道を引用します

世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との関係が指摘されている自民党の山本朋広元副防衛相の議員事務所は3日、毎日新聞の取材に「日頃より、多くの個人、企業や各種団体とお付き合いしているところで、さまざまなご連絡やご案内を頂いている。相手方もあることなので答えを差し控える」と文書でコメントし、教団との関わりについて回答しなかった。

旧統一教会問題を取材しているジャーナリストの鈴木エイト氏が主筆を務める「やや日刊カルト新聞」によると、山本氏は2017年5月に東京都内で旧統一教会が開いた「1万人集会」に来賓として出席し、「日頃より世界平和統一家庭連合、（関連団体）世界平和連合の皆様には、我々自民党に対して大変大きなお力をいただいていますことを改めて感謝を申し上げたい」とあいさつ。教団の創始者・文鮮明氏（故人）の妻で現総裁の韓鶴子氏を「マザームーン」とたたえ、「（母の日の）カーネーションの花束をプレゼントさせていただいた」などと語ったとされる。

（毎日新聞の記事から引用）

先月の参院選で旧統一教会側の支援を受けた自民党の井上義行参院議員がJNNなどの取材に応じ、旧統一教会について、「いま現在、大きな問題を起こしているとは全く感じなかった」などと釈明しました。

記者：「井上議員はいま現在、（旧）統一教会については問題のある団体だと認識しているか」

井上氏：「私は過去は別にして、いま現在、そういう大きな問題を起こしているということが、皆様に本当に言われているんですけど、私自身、その選挙でお願いしたときにはそういうようなことは全く感じなかったので」

井上氏はきょう午前、記者団の取材に応じ、「選挙でお願いした」と先の参院選で旧統一教会側に支援を要請したことを認める一方で、「いま現在、大きな問題を起こしているとまったく感じなかった」と釈明しました。

そのうえで、井上氏は「旧統一教会とイベントに出席した関連団体は別組織と認識していた」とも述べました。

井上氏はこれに先立って文書でコメントを発表し、「お騒がせ、またご心配をおかけしお詫び申し上げます」と陳謝したうえで、「選挙運動について動員や寄付はありません。政策への要望も受けておりません」としています。

（TBSニュースの記事から引用）

ともに統一教会とズブズブの関係にあると噂される自民党の山本朋広議員、井上義行議院の説明ですが、とても丁寧な内容とは思えません

それほどまでに統一教会が恐ろしいのか、弱みでも握られて逆らえない立場なのか、と勘ぐりたくなります

先日の福田達夫自民党総務会長の「統一教会の何が問題？」発言にもあるように、政党として統一教会との関係を今すぐ断ち切ろうという意識は皆無であり、この先もズブズブの関係を継続する気満々のようです

参議院議員選挙後、岸田内閣の支持率が急落したのも政府・与党と統一教会の関係が影響しているものと思うのですが、危機感のなさは異常に映ります