福岡5歳児餓死事件 赤堀被告公判で容疑否認

5歳の男の子に食事をわずかしか与えず、餓死させた事件で犯行を主導したと推測される赤堀恵美子被告の公判が始まりました
法廷で赤堀被告は起訴内容を全面的に否認し、争う構えを示しています
否認するだけの根拠、裏付けがあるとは思えないのですが、赤堀被告は己の罪を頑として認めたくないのでしょう。有罪判決が下されても高等裁判所、最高裁まで争い、有罪判決が確定してもなお「私はやっていない」と主張し続けるものと思います。つまり「認めたら負け」だと受け止めており、自分の罪と向き合う気はなく反省もしないと。赤堀被告の人格、性格がそうなのだと受け止めるしかありません
テレビ番組の中で弁護士が裁判の見通しについて語っていたものが記事になっていますので、引用します


国際弁護士の清原博氏が29日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に電話出演。福岡県で5歳の男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた赤堀恵美子被告(49)の裁判について言及した。
起訴状によると、赤堀被告は知人の碇利恵被告(40)と共謀し、19年8月ごろから碇被告の三男・翔士郎ちゃんの食事を減らし、20年4月18日、餓死させたとしている。碇被告から生活保護費や児童手当など計約200万円をだまし取るなどしたとして、詐欺と窃盗の罪にも問われている。
碇被告は今年6月に福岡地裁の裁判員裁判で懲役5年の判決を受け、不服として控訴。赤堀被告は証人出廷したが、大半の証言を拒否。ただ、碇被告の一審判決は赤堀被告による「実質的な支配」があったとして共謀を認定した。
赤堀被告はこの日から始まった裁判員裁判で食事制限に関し「指示はしていません」と述べ、起訴内容を否認。一方、検察側は冒頭陳述で碇被告一家の生活全般を「支配」して食事量を減らしており、碇被告と共謀して保護責任者遺棄致死の罪に当たると指摘した。
清原弁護士は「赤堀被告については母親でないので保護責任者ではないんですが、共謀して翔士朗ちゃんを死なせてしまったということで、同じ保護責任者遺棄致死罪で裁判にかけられている」とし、共謀が認められるかが裁判のポイントになるとした。
その上で碇被告の一審判決が「もちろん影響はありますね」と断言。「碇被告の裁判の判決では赤堀被告が碇被告を支配して、そういった精神状態で食事を与えないと指示していると認めておりますので、碇被告の判決に基づけば、赤堀被告も有罪になる可能性が極めて高いんですよ」とした。
ただ、「問題は碇被告の裁判において、赤堀被告は自分の言い分を何も言っていない。だから赤堀被告の言い分を聞かずして、母親(碇被告)の言い分だけで有罪判決が出たのが碇被告の判決ですから、今回、赤堀被告の裁判では本人の言い分が出てきますので、赤堀被告の言い分を聞けば、もしかしたら裁判官、裁判員の判断が変わる可能性がある」と碇被告の裁判で赤堀被告が証言を拒否し続けたことから、今回、初めて赤堀被告の主張が聞けるとし、その主張次第では共謀が認められるかどうか判断が分かれる可能性もあるとした。
(Sponichi Annexの記事から引用)


赤堀被告は碇被告を嘘話(ボスが碇被告に怒っている、という架空の話)で騙し、服従させ、生活保護費の振り込まれる銀行口座の通帳も取り上げ、そこから勝手に金を引き出して着服していました。これを裁判の場でどう誤魔化し、正当化するのでしょうか?
赤堀被告は自分こそ被害者だ、巻き込まれてしまったと主張したいようですが、その主張を裏付けてくれる証人が果たしているのでしょうか?
いるとすれば赤堀被告の夫ですが、うまく口裏を合わせてくれるのか。あるいは夫が「自分は妻に騙されていた。妻は碇被告の生活保護費を着服しているとは知らなかった」と証言し、すべては妻である赤堀被告が勝手にやった犯行だと主張し自らの関わりを否定するのかもしれません
赤堀夫婦の間でどのような認識があったのか報道されていないので不明ですが、夫は妻の犯行の片棒を担いでたのではないかと疑われる節がありました。が、夫は逮捕されておらず、警察・検察は恵美子が犯行を計画し、主導したものと判断したわけです。まさか恵美子被告が「夫にそそのかされてやった」とは言い出さないと思うのですが、土壇場になればそうした嘘も平気で持ち出すのかもしれません

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