ウクライナ紛争に北朝鮮が軍を派遣？

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ウクライナにロシアが軍事侵攻して半年になります。「ウクライナ国内のナチス（ウクライナ政府）がロシア系住民を迫害している」との屁理屈で初めた特別軍事作戦ですが、プーチン大統領の目論見とは異なって長期化しています。当初は１周間でウクライナ全土を制圧できると読んでいたものの、大間違いだったと証明されています
ロシア軍兵士の損耗も激しく、１万人以上が戦死したものと見られていますが、プーチン大統領は戦争を止めようとはしません。ロシア軍兵士が何人死のうと考慮しないのでしょう
兵員不足を解消するためか、今度は北朝鮮軍をウクライナとの戦争に投入するのではないか、との見方が浮上しています
引用する記事は週刊プレイボーイのものです。が、いくつかの海外メディアもこの件について報じており、まったく根拠のないデタラメとは言い切れないところがあります


北朝鮮兵１０万人のロシア軍投入でＮＡＴＯがついに応戦開始！？　プーチンｖｓ連合軍の「リアル核戦争」は始まるのか？
８月５日、ロシア誌『国防』のイゴール・コロチェンコ編集長（ロシア陸軍予備役大佐）がロシアのテレビ出演時に『北朝鮮軍１０万人がウクライナに来て紛争に参加する準備ができている』と話した、とニューヨークポストが伝えた。
元・陸上自衛隊中央即応集団司令部幕僚長の二見龍元陸将補はこの報道に接し、戦況を次のように分析する。
「ロシア軍は今、東部戦線から兵力を引き剝がし、南部戦線に２０個ＢＴＧ（大隊戦術群）、兵力１２，０００名を急送しようとしています。戦線が崩壊する兆候がロシア軍にありますから、この北朝鮮軍１０万人は絶対に欲しい兵力。来れば、ロシア軍は相当な数のＢＴＧを東部から引き剥がし、南部に出せるので凄い戦力となります」
第二次世界大戦で大日本帝国陸軍のシベリア北進は無いと知ったスターリンは、極東にあった１８個師団のソ連軍をシベリア鉄道で急送し、対ドイツ戦に投入。最終的に大祖国戦争に勝利した。その時と同じように北の兵士はシベリア鉄道に飛び乗り、ウクライナまでやって来るのであろうか...？
「１０万人の戦力を投入しすべて交代するには、１ヵ月ぐらいはかかります。足りなくなれば北朝鮮へ更なる増援を要請します。しかし、これは大きな影響を与えることになります。この１０万人で『戦争の方程式』が変わるからです」
どう変わるのだろうか。
「『ロシア軍が１０万人投入するのなら、ＮＡＴＯ軍のウクライナ投入は可能』となります。基本はロシアｖｓウクライナの戦争ですから、それ以外に拡がらないように、ＮＡＴＯ軍はポーランド国境線に部隊をおいて抑止をかけています。ＮＡＴＯ軍が構築する『戦争の方程式』とは、米軍などから新装備はどんどん入れて、ウクライナ人の兵員教育はイギリスなどのＮＡＴＯ諸国で行うというものです。
そこにロシア軍が他国の正規軍を持ってくるならば、『それはまた違う次の拡大フェーズ』になります」ロシア軍はいままでに、チェチェンから強力な義勇兵の特殊部隊を、シリアから化学戦に長けた義勇兵を投入している。
「その義勇兵が来たということと違って、今回は完全に本格的な正規軍を入れる事になりますから」
（以下、略）

ロシアは長大な国境線を有しており、国境に部隊を貼り付けています。ウクライナには当初、極東軍区の正規軍を投入したようですが、たちまち死傷して部隊は瓦解、その後各地の国境から部隊を引き剥がして投入しているようです。しかし、アメリカ軍やNATO軍の参戦の可能性を完全には排除できないため、ポーランド国境やバルト３国との国境に配置した精鋭部隊は動かせないのでしょう
ロシア軍は８５万人の兵士を有していると言われますが、ウクライナへは徴兵されたばかりの若年兵をも投入しており、もはや泥縄状態です
そこで北朝鮮から援軍を出してもらおうという発想なのかもしれません。が、北朝鮮兵は栄養状態も悪く、訓練も不足しています（北朝鮮兵士の主要な仕事は農作業）。貧弱な装備では戦えないため、武器弾薬に食料を提供する必要があり、ロシアにとって必ずしもメリットがあるとは思えません
最前線に投入すれば的にされるだけでしょう。金正恩が自国兵士の損耗を気にするとは思えず、兵士を提供する見返りとしてロシアから石油など入手できれば満足なのでしょうが
プーチンにしろ金正恩にしろ、国民の命を歯牙にもかけない鬼畜ですから、被害だけはまずまず広がると予想されます
勝てない戦争をいつまでも続けるのは愚か者であり、プーチン大統領の名前は「２１世紀のバカ野郎」として長く歴史に刻まれるはずです
ちなみにソビエト連邦時代、アフガニスタンに侵攻したソ連軍は１９７８年から１９８９年の撤退までの間に１万４千人の戦死者を出したとされます。それに比べても、ウクライナ侵攻が半年間で１万人以上の戦死者を出すに至ったのは異例であり、大打撃であるのが分かります

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