東京五輪元理事高橋治之逮捕 受託収賄容疑

ニュース番組で見た映像の中で、高橋治之元理事がマイク片手に「自分は四十数年電通に勤務し…」と語っていました。「電通に勤務していたのが自慢なのか?」と思わず突っ込んでしまいました
何でしょうね、この電通自慢。電通がそれほどまでに素晴らしい会社なのか、そこで取締役まで昇進したと誰彼なく語って聞かせたくなるほどの手柄なのか?
東京五輪組織委員会の森喜朗元会長は、「女性が参加する会議は長くなる」と発言して顰蹙を買ったのですが、高橋容疑者のような会議のたびに電通自慢をする老人も会議を長引かせる要因でしょう
受託収賄容疑を頑として否認している高橋容疑者ですが、贈賄側のAOKIホールディングスには高橋容疑者と生々しいやり取りをしていた会話の録音データが残ったいたそうで、東京地検特捜部が既に証拠として押収していると報じられています
それでもなお高蓮容疑者は否認を続けているらしく、頑固さも電通で鍛えられたのでしょうか?


東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=とAOKIホールディングス(HD)前会長の青木拡憲(ひろのり)容疑者(83)=贈賄容疑で逮捕=らが、スポンサー選定前に面会している場面をAOKIHD側が録音していたことが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は録音データを入手しており、両者のやり取りを裏付ける物証と位置付けている模様だ。
関係者によると、元理事と前会長は同社がスポンサーに決まる約1年9カ月前の2017年1月ごろから元理事が経営する東京都内のステーキ店などで面会を重ねていたとされる。録音データは複数あるとされ、面会に同席した前会長の複数の部下が「備忘録」として録音していたという。
元理事と前会長はこの時期に契約に向けてスポンサー料(協賛金)を調整していたとされる。17年夏の録音には元理事、前会長の他に前会長の弟で同社前副会長の青木宝久(たかひさ)(76)、同社専務執行役員の上田雄久(かつひさ)(40)の2容疑者=いずれも贈賄容疑で逮捕=らの発言が含まれていたという。
一方、元理事は逮捕前、周囲に「前会長とは複数回会っており、どの場面でどういう会話をしたか覚えていない」と説明。また、17年1月に元理事が協賛金の額として7億5000万円を前会長に打診し、同年夏までに協賛金5億円、元理事が推薦する競技団体に先払いする選手強化費2億5000万円で合意したとされる疑惑については「7億5000万円を打診した事実はなく、協賛金を事前に調整していない」などと否定している。
特捜部は録音データを基に当時のやり取りの詳細を元理事やAOKIHDの幹部らに確認していくとみられる。
元理事は17年1月ごろから、前会長ら贈賄側のAOKIHD幹部3人からスポンサー選定やライセンス商品の製造・販売で有利な取り計らいを受けたいとの依頼を多数回受け、17年10月~今年3月に計5100万円の賄賂を受け取ったとして逮捕された。元理事は逮捕後も容疑を否認しているという。前会長も逮捕前の特捜部の聴取に、提供した資金の賄賂性を否定していた。
(毎日新聞の記事から引用)


オリンピック組織委員会の理事・職員は「みなし公務員」とされ、贈収賄に関して公務員と同等の処罰を受けます。なので高橋容疑者がどう言い逃れをしようとアウトです。「AOKIホールディングスとコンサルタント契約を結び、報酬として受け取っていただけ」で押し切るつもりのようですが、高額な報酬に見合うだけのコンサルタントの実績がなければ通用しません
また、オリンピック組織委員会の事業において電通が高額な手数料を受け取っていたのも問題です。高橋容疑者の個人的な犯行ではなく、電通が組織として不当な利益を得ていたのではないか、との疑惑もあります


「電通は人を出している。赤字覚悟でやってるんだ!」
大会開催まで約2年と迫った2018年6月。東京・虎ノ門の東京五輪・パラリンピック大会組織委員会本部(当時)で開かれた理事会で、普段は目立った発言をしない高橋治之(78)(受託収賄容疑で逮捕)の怒声が響いた。
きっかけは、ある理事の質問だった。「なぜこんなに手数料を支払うのか」。17年度決算の概要説明があったこの日、配布資料には、約660億円のマーケティング収益に対し、約260億円の手数料が支払われていたことが示されていた。
主な支払先は、国際オリンピック委員会(IOC)や日本オリンピック委員会(JOC)のほか、高橋がかつて専務を務めた大手広告会社「電通」。だが、細かい内訳は記載されていなかった。
手数料契約の見直しを求めた理事に怒った高橋は、電通から出向していた組織委マーケティング局長に説明を促したが、事務総長の武藤敏郎が「民間の契約については話せない」と取りなした。
この時の高橋の態度について、元組織委幹部は「普段から電通の立場を重んじていただけに、猛烈な反応だった」と振り返り、こう続けた。「電通と高橋さんに対する不信感が増した瞬間だった」
(読売新聞の記事から引用)


「民間との契約については話せない」とした武藤事務総長の発言のおかしなものです。少なくとも電通と組織委員会との間でどのような業務委託契約がなされたのか、組織委員会の理事には開示して当然でしょう。伏せる意味が理解できません
電通にとって極端に利益のある契約だったと思われ、それを高橋容疑者は明かされたくなかったと解釈できます
オリンピック組織委員会に電通が社員を何人出向させたのかは不明ですが、それでも2017年度だけで260億円もの手数料を受け取っていたのはボッタクリではないか、と疑いたくなります。赤字どころか黒字でウハウハの状態なのでは?

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