豊川男児殺害事件 刑期終え出所も冤罪主張

2002年7月、愛知県豊川市内のゲームセンター駐車場の車から、当時1歳10か月の村瀬翔ちゃんが連れ去られ、その後海に投げ落とされ殺害されているのが発見される事件がありました。幼児を連れた午前1時にゲームセンターへ遊びに行く両親に批判の声が向けられましたし、犯人は両親だったのではないか(車に幼児を放置していたため熱中症で死亡、これを誤魔化すため海に遺体を捨てて誘拐されたように装った)との声もありました
が、当時ゲームセンターの駐車場にいた運送会社社員が容疑者として浮上し、起訴された上で懲役17年の刑が確定しています
逮捕された田辺元受刑者が警察の取り調べで嘘に嘘を重ねたため、信用できない男と悪印象を与えた結果でもあります(詳細は当ブログの2020年5月26日の記事で取り上げています。下記の関連記事を参照してください)
その田辺元受刑者が出所したと報じられています


2002年に愛知県豊川市で当時1歳の男の子が連れ去られて死亡した事件で、懲役17年の刑が確定して服役していた男性が出所しました。男性は無実を訴えています。
2002年7月、豊川市のゲームセンターの駐車場で車の中にいた村瀬翔ちゃんが連れ去られ、海に投げ落とされて死亡しました。
この事件で、殺人などの罪で起訴された田辺雅樹さん(55)は2008年に懲役17年の刑が確定し、19日に出所しました。
田辺さんは自白をするように誘導されたと無実を訴え続け、現在も再審請求中です。
田辺雅樹さん:「長い間ずっと刑務所生活をしていました。今回、無罪にならなかったが、出所できたことは私にとってうれしいです」
田辺さんは20日、会見を開く予定です。
(テレビ朝日の記事から引用)


例によってヤフーニュースの記事のコメント欄には「冤罪」に同調する意見が溢れています。当時の報道を振り返り、どのような状況だったのか調べようともせず、記事から受ける印象(無罪なのに殺人犯にされ、17年も服役させられた)だけでコメントを書き込みのは止めるべきでしょう。マスコミの印象操作にまんまと乗せられているとの自覚を欠いています
冤罪かどうかはともかく、田辺元受刑者には1歳の幼児を連れ去り、殺害するメリットというものがまったくないのであり、実に不可解な事件でした
検察の起訴内容としては、駐車場でトラックと停め仮眠していた田辺元受刑者が、車の中で泣いている幼児の声に立腹し、車から連れ出して殺害したというものです。が、トラック運転手なら車を移動させて他の場所で仮眠をとるのが通常であるように思います。こどもを殺害してわざわざ海岸まで遺棄しに行けば貴重な仮眠時間を削られるのですから
まだ最初に書いた、「幼児を車の中に放置し、ゲームセンターで遊び呆けているうちに熱中症で死んでしまった。両親が責任を免れるため誘拐されたよう装った」という筋書きの方が通用する気がします
ただ、この親には当然、警察が疑いの目を向け、長時間取り調べています。行方不明になった幼児を捜索するより、両親を締め上げて自白させようという捜査方針だったのではないか、と疑われるほどに。しかし、親が犯人であるという裏付けは得られませんでした。疑いをかけられた父親は、「自分を調べる(同じ話を何度も何度も聞き返す)よりこどもを捜してくれ」と何度も訴えたそうです
さて、田辺元受刑者は判決に納得できず、再審請求に賭けているようです。それは田辺元受刑者の権利なので、部外者がとやかく言うものではありません。が、彼の無罪を証明できるような目撃情報、物的証拠がない限り、再審に漕ぎ着けるのは難しいと考えます

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