広島で強盗致傷事件 少年8人を逮捕

広島県府中町の商業施設の立体駐車場で、乗用車に乗せた会社員の少年(19)を殴って現金を奪った上、立体駐車場から転落させ意識不明の重体にさせたとして、広島市に住む少年8人(18~15歳)を監禁や強盗致傷の疑いで逮捕されました
被害者が回復すれば不幸中の幸いですが、このまま亡くなってしまえば強盗殺人の疑いに切り替わります
逮捕された少年は恐喝程度の軽い事件と思っているのかもしれませんが、強盗殺人となれば当ブログでいつも書いているように重罪となります


警察は19歳の少年を車に乗せて監禁したなどとして、少年8人を逮捕しました。
8人のうち、広島市に住む17歳と18歳の少年合わせて3人は、監禁と強盗傷害の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、少年らはことし6月、府中町の商業施設のロータリーで被害者の少年(19)を車に乗せて立体駐車場の4階に連れて行ったうえで、車の中で被害者の顔を何度も殴って被害者の少年に大けがを負わせ、現金5万円などが入った財布を盗んだ疑いが持たれています。
少年らは強盗傷害容疑について「納得いきません」「金を出せと言ってないので強盗じゃないと思います」「弁護士が来るまで話したくない」とそれぞれ否認しています。監禁については1人が容疑を認めていますが、2人は否認しています。
3人のほかの15歳から18歳の少年5人は、現場で共謀して被害者を車に乗せた監禁の疑いです。
このほか、さらに共犯者がいるとして、1人の行方を追っているということです。
逮捕された少年8人のうち4人は被害者と面識がなかったということです。
少年らは普段から一緒に居る仲間ではなく、遊んでいてこの日居合わせた人もいるということで、警察は知り合った経緯など、事件のいきさつを詳しく調べています。
このうち、18才の足場作業員の少年については、先月、広島市の公園で今回と同じ被害者の顔に打ち上げ花火をあてたうえ、被害者が飲食店に止めていた原付バイクを盗んだとして暴行と窃盗の容疑でも逮捕していました。
(中国放送の記事から引用)


「弁護士が来るまで話したくない」とは、テレビの刑事ドラマで覚えたセリフなのでしょうか?
アメリカの刑事ドラマみたいに弁護士が来たからといってすぐに釈放されたりしません
本件だけではなく、それぞれが余罪を抱えているものと思われます(窃盗、恐喝、暴行、無免許運転などなど)
少年たちが犯行をどう形容しようと、外見的には監禁と強盗致傷が成立する事件です。奪った金が5万円だけだから罪が軽いはず、などと思うのは止めたほうがよいのであり、懲役10年以上求刑されるでしょう。さらに被害者が死亡したなら強盗殺人ですから懲役20年は覚悟する必要があります
15歳の少年も犯人グループの中にいると書かれています。少年院送致で20歳までをめどに矯正教育を施す扱いになり、少年院にしては長期間の収容になるのでは
彼らの言い分、「殴って財布を出させただけ。金を出せとは言ってないから強盗にはならない」は通用しません

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