日中合作アニメ「詩季織織」は新海誠の亜流

中国のアニメーター李豪凌が総監督を務め、新海誠の作品を送り出しているアニメスタジオ「コミックス・ウェーブ・フィルム」と、中国のアニメ制作会社「絵梦(ハオライナーズ)」が手を組んだ日中合同作アニメ(劇場版)の「詩季織織」を取り上げます
李豪凌総監督による3つの短編をつないだオムニバス作品で、絵コンテ、演出、作画監督、キャラクターデザインといった部分は日本人スタッフが担当しています
2018年夏に劇場公開され、その後Netflixでも配信された作品ではあるのですが、言及するタイミングを逸してしまいました
とやかく言うまでに予告編を御覧ください

詩季織織

日本での劇場公開は1館のみだったのか、興行収入は4000万円と表示されており、とても製作費を回収できるレベルではありません。中国で公開されたのか、評判はどうであったのか、興行収入はどれほどだったのか、情報がないのでよく分からない状況です
李豪凌総監督は新海誠監督の熱心なファンということもあって、「コミックス・ウェーブ・フィルム」と組んでこの作品に取り組んだのでしょう。全編、新海誠作品のコピーみたいな感じがします
AmazonのDVDのレビューにはいくつか好意的な評価が書き込まれていますので、いくつか引用します

衣食住、三つの視点から人生を切り取った三編の物語
派手な見せ場があるわけではないが、心にしんみりと沁みてくる作品である。ストーリーだけなら実写でもできそうな内容であるが、第一話の湯気や香りが漂ってくる感じ、第二話の部屋の明かりが空間に孤立して地に足がついていない感じ、第三話の取り壊しが決定した区画に漂う独特な埃っぽさは、CGでないと表現できない世界である。Blu-rayで出ていない事が残念に思える作品である。
(★5個の評価)

人の日常、ごく当たり前の物語
何度ても見て飽きないそんなアニメです、
ストーリーもこれといって感動的でも無いですが、日常的でごく当たり前の人生の物語が印象に残りました。
(★5個の評価)

内容も浅い感じ、短編集のようなDVD!
途中で飽きてしまいました…
個人的にDVDの中で、うどん?フォー?の件の話は良かったです!
(★2個の評価)

誰でも作れるんだ...。
新海 誠『秒速5センチメートル』に憧れた中国の総監督の下の3つの短編。『君の名は』の描画会社を使ったとか。2話目の「もうトシかもしれない」「食べさせて上げている/バカにしないでよ」、3話目の「将来について考えたことある?」というのは、それなりにいい視点かと思いました。3話目のは、「秒速5センチメートル」のオマージュだと思いますが、似たような作品は「誰でも作れる」ことが示されてしまいました...。
3つとも舞台が発展激しい中国という点が新鮮でした。上映時間は3つ合わせて74分で、サラッと観られます。
(★3個の評価)

韓国アニメや中国アニメにありがちな「露骨な手抜き」もなく、丁寧に作られた作品なのです。が、DVDを購入してまで繰り返し見る気になるかと問われれば「否」と答えるしかありません。Netflixなど、有料配信サイトで1回観れば十分というのが正直な感想です
いわば李豪凌総監督による私小説なのでしょうが、新海誠風の描写に終止するのではなく、それを打ち破るようなドンデン返しとか盛り込めばもっと違ったものになったのでは?
才能がありながら新海誠のコピーにとどまるのはもったいない気がします

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