放火殺人　岩崎恭子に無期懲役判決: 夾竹桃日記

2022年08月10日

放火殺人　岩崎恭子に無期懲役判決

借金の返済を免れようと、出入りしていた宮城県大崎市の知人男性の家に放火し殺害した罪などに問われた岩崎恭子被告に対し、仙台仙台地方裁判所は求刑通り無期懲役の判決を言い渡しています

岩崎被告は「私は放火していません。保険金をだまし取ろうとしたことはありません」と無実を主張してきましたが、大川隆男裁判長は「被告以外の第三者による犯行は不可能で、男性から借金の返済を求められ追い詰められていて、殺害の動機があった」と指摘し、「睡眠薬で眠らせてから火をつけるなど計画性のある危険な犯行だった」と処断しています

大崎市の男性を睡眠薬で眠らせた上で、住宅に火をつけて殺害し、多額の借金を免れたとして、強盗殺人と放火の罪などに問われている４７歳の被告に対し、仙台地方裁判所は、「借金の返済を免れようと殺害した犯行の動機は身勝手としか言いようがなく、酌量の余地はない」と指摘し、無期懲役を言い渡しました。

住所不定で無職の岩崎恭子被告（４７）は、２０２０年１月、大崎市の菊地稔男さん（当時７２）を睡眠薬で眠らせたうえで、菊地さんの自宅に火をつけて殺害し、菊地さんからの借金９６０万円あまりを免れたとして、強盗殺人と放火の罪などに問われています。

これまでの裁判で、検察は無期懲役を求刑し、弁護側は「被害者自身が自殺のために火をつけた可能性もある」として無罪を主張していました。

１０日の判決で、仙台地方裁判所の大川隆男裁判長は、「被告は、被害者から多額の借金を重ねていた。被害者自身や第三者が放火した可能性は低く、返済を免れたいと殺害を考えるようになったとしても不自然ではない。借金の返済を免れようと殺害した犯行の動機は身勝手としか言いようがなく、酌量の余地はない」と指摘し、無期懲役を言い渡しました。

（NHKの記事から引用）

犯行現場を目撃した者のいない事件（岩崎被告が菊池さん宅から帰るところを目撃した人物はあり）ですが、検察は「被告以外の第三者による犯行とは考えられない」という、いわば背理法的な証明によって有罪判決に漕ぎ着けました

まずは菊池さんに自殺する動機・理由がないと明らかにし、遺産目当てで親族らが菊池さんを狙う必然性がないなど、可能性を１つ１つ潰していったのではないでしょうか？

岩崎被告は菊池さんに睡眠導入剤の入った飲み物を与えて眠らせ、アロマキャンドルで数時間後に火が燃え広がるよう細工をし、現場を離れたのでしょう。出火した時間に岩崎被告は別の場所にいて、アリバイを用意したものと思われます。岩崎被告自身、犯行計画を練りに練って、これならいけるとトリックを考えたのかもしれませんが、そんな推理ドラマのような手口で警察・検察をごまかせるはずはありません

これから岩崎被告は３０年以上服役する結果となります。あるいは８０歳を超えても仮釈放は得られないかもしれません。それだけ放火殺人の罪は重い（周囲の建物に燃え広がり、被害を拡大させるおそれがあるため）のです。江戸時代、放火強盗の犯行が死罪だったのも当然です

関東・東北地区の女性刑務所は栃木刑務所です。刑務所内の縫製工場でミシンを踏みながら、「どうしてこうなってしまったんだろう」と考えつつ長い服役生活を送るのでしょう
追記：被害者は女遊びが激しく「宮城のドンファン」と呼ばれてたそうですから、岩崎被告に金を貸すかわりに家に呼びつけ、掃除や洗濯、食事の支度をさせた上で性行為も強要していたものと思います。が、岩崎被告がそれを主張すると、「殺害の動機」と受け取られるおそれがあり、伏せていたとも推測されます（自分の勝手な想像です）
物証がないので無罪になる可能性があると岩崎被告は考え、被害者との間に何があったのか供述しないままだったのでは？

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