東京五輪組織委員会元理事 東京地検が強制捜査
元電通の役員だった高橋治之東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事の自宅に、26日、東京地検特捜部がガサ入れを始めたと報じられています
電通本社にも捜査が入り、関係書類の押収を行っています。今後はAOKIホールディングス、組織委員会、電通、高橋治之理事の間でどのような金の動きがあったのか調べ、立件に向けて証拠固めを進めるのでしょう
もちろん、高橋理事の個人口座の金の出入りも調べられます。他人に知られたくない出入金も東京地検特捜部相手に説明しなければなりません。現時点では逮捕せず、任意(実際は強制ですが)で事情聴取を重ねるものと思われます。
スポーツビジネスの第一人者と、スーツ業界の「革命児」との間に何があったのか――。東京地検特捜部が26日に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)宅などの捜索に乗り出した汚職事件。五輪のスポンサー選定の公平性が問われかねない事態に、大会関係者らからは困惑と驚きの声が上がった。
「東京地検です」。26日午前9時半ごろ、雨が降りしきる中、同地検の係官4人が東京都世田谷区の高橋元理事宅のインターホンを鳴らした。1分程度のやり取りの後、門が開き、その後は車両や複数の係官が断続的に敷地を出入りした。同じ頃、元理事の古巣に当たる大手広告会社「電通」の東京都港区の本社でも、係官が捜索に入る姿が見られた。
高橋元理事は電通のスポーツ局で長年活躍した。関係者によると、国際スポーツイベントに関わる中で国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)の要職者と直接やり取りできる独自のパイプを築き、同社の専務や顧問を務めた末、2011年に退任した。
こうした経験や人脈を期待され、東京五輪の招致活動にも携わり、14年6月に組織委の理事に就任した。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年3月、東京五輪の延期論をいち早く提唱したといい、実際に延期が決まった。組織委に出向経験がある電通関係者は「スポーツビジネスの世界では誰も逆らえない存在。五輪のことは高橋さん抜きでは進められない」と印象を語った。
一方で、周囲からは「清濁併せのむタイプ」と危うい評価もつきまとった。組織委の別の元理事は、理事会で「電通側に配分されるスポンサーの協賛金が大きすぎる」と意見したところ、高橋元理事から「きちんと経費として使っている。それだけ費用がかかるんだ」と色をなして反発されたという。証言した元理事は「電通の立場で発言しているようだった」と振り返った。
「フィクサー」のように振る舞うことへの反発も少なくなく、競技団体の関係者は「利権屋にしか見えなかった」とこぼす。また、あるスポーツ団体幹部は「突破力があるから、スポーツ界でのし上がった一方で扱いにくい。電通も持て余すようになった」と見る。
(毎日新聞の記事から引用)
過去には長野オリンピック招致委員会の経理書類が焼却されてしまい、使徒不明となった金が何に使われたのか判明しないまま闇に消えた件があります。なので、今回はどこまで明らかにできるのか、注目されます。高橋理事が金を受け取っていたのはAOKIホールディングスだけとは限らないのであり、スポーツ用品メーカーなどなど、複数企業から賄賂を手にしていた可能性もあります
大規模なスポーツイベントで裏金が動くのは当たり前、との声もありますが、それでも特定の個人が利権をほしいままにし、業者選定が歪められる事態を肯定する気にはなれません
大規模なスポーツイベントで裏金が動くのは当たり前、との声もありますが、それでも特定の個人が利権をほしいままにし、業者選定が歪められる事態を肯定する気にはなれません
高橋理事は森喜朗ら政治家に、「自分は潔白だから逮捕しないよう東京地検に口を利いてくれ」と頼み込んでいるのでしょう
(関連記事)
オリ・パラリンピック事務局長 無料ゴルフレッスンで辞任
メダルかんで猛批判受ける 河村名古屋市長
五輪開会式批判は続く ユダヤ人団体からも
障害者いじめの小山田圭吾 結局は辞任
障害者いじめの小山田圭吾 逃げ切るを図る?
障害者を壮絶いじめた小山田圭吾 東京五輪音楽担当に起用
韓国前首相 竹島めぐり東京五輪ボイコットも示唆
渡辺直美をブタに 組織委員会が文春にブチ切れ
渡辺直美をブタに 五輪開会式演出を乗っ取る者とは?
渡辺直美をブタに 東京五輪演出家佐々木宏とは?
渡辺直美をブタに 五輪開会式演出騒動の不快感
渡辺直美をブタに 五輪開会式演出騒動